【5歳児編】友だちに「入れて」と言ったら断られた!ショックを受ける子どもへの効果的な4つの言葉かけ
年長の子どもが、最近お友だちの輪に入れていないようで心配です。
今日、「○○ちゃんに入れてって言ったけど入れてもらえなかった…」と悲しそうにポツリ…
これは、特定のお友だちに入れてもらえないのかそれともどのお友だちからもいれてもらえないのか、これから小学校への就学も考えなければならないのでとても心配です。
親としてどのように対応すればよいでしょうか。
ご相談いただきありがとうございます。
3歳児のお悩みでもありましたが、3歳児と5歳児では「仲間に入れて」と声掛けして仲間に入れてもらえない理由と、それに対する対応がやや変わってきます。
5歳児は、社会性や友だちとの関係が一層重要になる時期です。
個人よりも集団で行動する機会が多く、一緒に一つの目標に向かって力を合わせていくことに大きな喜びを感じます。
こういった友だちとの関わりの中で、友だちに「入れて」と言った際に断られると、子どもは深いショックとともに怒りを感じ、トラブルへと発展することがあります。
この記事では、仲間に入れて、と言ったのに入れてもらえずショックを受けた5歳児に寄り添う効果的な言葉かけの方法を詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
「仲間に入れて」と言って断られた子どもへの対応として、年少さんや年中さんに向けた記事も作成しています。
よろしければこちらも併せてご覧ください。
年少児(3歳児)はこちら
【3歳児編】友だちに「入れて」と言ったら断られた!ショックを受ける子どもへの効果的な言葉かけ3選
年中児(4歳児)はこちら
【4歳児編】友だちに「入れて」と言ったら断られた!ショックを受ける子どもへの効果的な言葉かけを解説
友だちに拒絶されたときの5歳児の心理状態とは?
5歳の時期は友だちと一緒に遊ぶことに楽しみを感じ、良い関係を築こうとします。
そのため、友だちから拒絶されると大きなショックを受け、深い悲しみを感じます。
これは、子どもが自分の存在が否定されたと感じるためです。
また、ショックを受けると同時に、友だちから拒絶されることを受け入れられない場合や理由が納得できない際には、口論やトラブルに発展することもあるでしょう。
その多くは、自分自身が友だちに受け入れられなかった悲しみと、遊びの楽しみを共有できない怒りの感情から生じてきます。
5歳児が「仲間に入れて」と言われたのにお友だちを仲間に入れない理由は?
5歳児はまだ自己中心的な考え方が強い傾向にあります。
3~4歳児ほど自己中心的ではありませんが、5歳児も自分の遊びに集中したり、すでに複数人で遊んでいてルールができていたりする場合には新しいお友だちを仲間に入れることで、自分の遊びが変わることを嫌がる場合があります。
また、社会的スキルや共感力が発達途中であるため、他の子どもの気持ちを理解するのが難しい場合もあるでしょう。
さらに、グループ内の関係性や力関係を守ろうとする心理も働く場合があります。
例えば、既に仲の良い友だちがいる場合、その関係を守るために新しいお友だちを仲間外れにすることがあります。
このような行動は発達の一環であり、成長や社会的スキルの向上とともに改善されることが多いでしょう。
5歳児の友だち関係における親の役割とは?
5歳の時期は、友だちと関わる機会を積極的につくっていくと同時に、親の直接的な関与をなるべく避けて見守る姿勢を心がけましょう。
子どもがどのように友だちと関わっているかを見守り、必要に応じてサポートをします。
問題が発生した場合は、すぐに親が介入するのではなく、まずは子ども同士で解決する力を育むように心がけましょう。
ただし、トラブルが深刻な場合は適切に介入し、子どもたちに対処法を教えることも大切です。
必見!友だちに拒絶されてショックを受ける5歳児への効果的な言葉かけ4選
まずは子どもの「悲しい」「どうして」という気持ちに寄り添うことが大切です。
その上で、以下のような言葉かけをおこなってみましょう。
1. 「みんなそれぞれ違う遊びが好きなんだよ」
お友だちが拒絶した理由が、子ども本人のことを嫌っているという理由ではなく、単に遊びの好みの違いだとを伝えます。
子どものお友だちに対する好き嫌いは移ろいやすいので、ここで本当に本人のことを嫌っているか否かは問題ではありません。
5歳児は自己を中心に考える傾向が強いため、拒絶を自分のせいだと感じることがあります。
この声かけをすることで、子ども本人に対する攻撃ではない場合もあるのだということを伝えられるでしょう。
これによって、子どもの自己肯定感を守れます。
また、お友だちにはお友だちの考えがあり、それは自分のせいではないという多様性を尊重する価値観を得られるでしょう。
2. 「他のお友だちとも遊んでみよう」
たとえお友だちに断られたとしても、別のお友だちに声をかけたら一緒に遊べるかもしれません。
このように前向きに提案するものオススメの声かけです。
「仲間に入れて」と言ったのに断られたという経験はつらいですが、他の選択肢があることを示すことで気持ちを切り替える助けになります。
5歳児にとって、社会的なスキルを培うことはとても大切です。
この言葉を通じて、失敗を乗り越える力と新しい出会いを楽しむ姿勢を育むことができるでしょう。
3. 「どうして断られたか一緒に考えてみよう」
5歳児はいろいろなことを考えられるようになっています。
問題解決能力を培ううえで、なぜ断られたか考えてみることはとても有効でしょう。
・すでに役割が決まっていて、遊びが始まっていた
・遊んでいる最中で新しくルールを説明するのが面倒だった
・喧嘩したばかりで、まだ仲直りできていなかった
このように、親と一緒に考えることで、理解を深める手助けをします。
また、子どもに自分の感情を表現する機会を与えることで、感情の整理と表現力の向上に繋がります。
さらに、親子のコミュニケーションを深める効果も期待できます。
4. 「断られて、どんな風に思った ?」
子どもの言葉で気持ちを表現してもらう言葉かけです。
こういった声かけをすることで、子どもの感情に寄り添い、理解しようとする姿勢を示します。
子どもが自分の感情を言葉にすることで、感情を整理しやすくなるでしょう。
また、親が子どもの気持ちに共感することで、安心感と信頼感を築くことができます。
しっかり気持ちを聞いてもらえた子どもは人の気持ちを聴ける子になります。
感情の健康的な発達を促し、自己表現のスキルを育む上でもとても大切な声かけです。
まとめ
友だちに「入れて」と言ったのに断られてしまった5歳児は悲しみやショックをうけています。
しかし、親の温かいサポートや言葉かけがあれば、その経験を乗り越え、さらに成長するきっかけとなるでしょう。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。