今週は2度の寒気流入に南岸低気圧まで…「いつもより寒い冬」に気をつけるべきことは?:気象予報士解説
10日は北陸や北日本日本海側でもいったん雨や雪がやむところが多くなりますが、午後にはまた降り出すところが多く、さらには11日(水)~12日(木)にかけてはまた冬型の気圧配置が強まりそうです。
今週はもう一度、14~15日の土日にも冬型が強まると予想されていますが、加えて13日(金)には南岸低気圧が通過する見通し。
今シーズンは全国的にも気温が平年並みか低いという予想が出ている中、予報を見るときの注意点は?気象予報士が解説します。
10日は夜にかけて再び雪の範囲広がる
10日は前日よりもさらに冬型の気圧配置がゆるみ、北日本の日本海側も含めて、雨や雪がいったんやむところが多いでしょう。
朝も日中も、前日よりもやや気温が上がるところが多くなりそうです。
ただ、日本海側の天気回復は束の間で、午後になると再び雨と雪の範囲が広がります。北陸でも夜になると内陸は湿った雪になってきそうです。雷も伴うでしょう。
すでに雪が積もっているところでは、路面状況が悪くなりそうですから、足元や車の運転に気をつけましょう。
13日(金)は南岸低気圧が通過…予報を見るときの注意点は?
このさき11日(水)~12日(木)と14日(土)~15日(日)の2回、冬型の気圧配置が強まり、前者は北陸や関東北部で、そして後者は西日本でも平地で雪が降るおそれがあります。
一方、13日(金)に通過する南岸低気圧の影響はまだ予報に幅があり、今のところ東京も名古屋もくもりマークです。
気象庁が専門家向けに出している計算結果を見ても、東京や名古屋では夕方~夜に弱い雨が降る程度の見通しではありますが、もともと南岸低気圧の予報というのは、3日も前の時点ではあまり当てになりません。
テレビでもネットでも、予報の「幅」のうち一番リスクが高い(雪が降る)可能性を強調する気象予報士もいれば、一番リスクが低い(晴れや曇り)可能性を強調する人もいるので、とにかく「幅がある」ことを認識しながら情報を見て、できるだけ最新の予報を確認するようにしてください。
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