Yahoo!ニュース

アート作品のようなアフタヌーンティー。都内名門ホテルで【味わうポイント】はここ!

南とりっぷ旅&グルメライター

東京・目黒にあるホテル雅叙園東京では、2024年12月25日(水)までクリスマスのオーナメントを思わせる華やかなアフタヌーンティーが登場。
ムースやババロア、コンフィチュールや餡などを自在に使ったスイーツの味は、複雑かつ上質。日本を代表するホテルが生み出す奥深い味わいを、ぜひ体験してみてください。

≪有名老舗ホテルのアフタヌーンティー≫

巨大なむくり屋根に鳳凰を頂いたエントランス <画像提供:ホテル雅叙園東京>
巨大なむくり屋根に鳳凰を頂いたエントランス <画像提供:ホテル雅叙園東京>

ホテル雅叙園東京は昭和6年(1931年)に料亭として開業。国内初の総合結婚式場としても知られます。
館内には昭和初期の美術品が飾られ、東京都指定有形文化財「百段階段」は、99段もの階段の途中にかって宴会場として使われていた7つの部屋が設けられ、美術番組でも取り上げられる、貴賓あふれるホテルです。

ホリデーシーズンは館内の至る所にクリスマスツリーが飾られます。末広がりになっているのは、結婚式場ならではの縁起よさ。
オーナメントや台座には、廃棄用の着物からリサイクルした生地が張られ、和の雰囲気あふれるホテル雅叙園東京らしさが感じられます。

クリスマスアフタヌーンティーをいただけるのは、ホテル1階にある New American Grill “KANADE TERRACE(ニューアメリカングリル カナデテラス)”。
隣には今回のアフタヌーンティーを考案したペストリー料理長 生野剛哉氏のお店 PATISSERIE「栞杏 1928」(りあん1928)もあって、お土産選びを楽しめます。

≪上段:幾重にも重なる魔法の味わい≫

2024年の4月に登場したティースタンドは、末広がりの扇をモチーフに有田焼で制作。真っ白なお皿の上に、映えるスイーツが飾られます。

クリスマスツリーのオーナメントをモチーフにした可愛らしいスイーツたちは、手前から「ショコラブランと柚子」、「ピスタチオのブッシュ」、「ムースモンテリマール」、「赤い果実とシャンパンのジュレ」。

日本の風味、味噌と柚子を使った「ショコラブランと柚子」
日本の風味、味噌と柚子を使った「ショコラブランと柚子」

ホワイトチョコレートのムースには、隠し味に白味噌が使われ、味に奥行きを加えます。中にはゆず餡とアーモンド風味のビスキュイを忍ばせて、柑橘の風味が後を引き取る、変化に富んだ一品です。

「ピスタチオのブッシュ」
「ピスタチオのブッシュ」

丸太の形をしたクリスマスの伝統的なケーキ “ブッシュ ド ノエル” をプチサイズにした「ピスタチオのブッシュ」。ピスタチオのババロアの中には、プラリネのビスケットの上に、アーモンドのババロアを乗せています。

ミニグラスに入った「赤い果実とシャンパンのジュレ」
ミニグラスに入った「赤い果実とシャンパンのジュレ」

パンナコッタの上にはシャンパンジュレを重ね、チョコレートでできた可愛らしい球体や苺を飾ります。甘さを抑えたパンナコッタや果肉の甘酸っぱさに、シャンパンの大人の味を加えました。

≪中段:イチゴやチョコで彩るクリスマス≫

ふっくら濃厚なガナッシュと苺のコンフィチュールを忍ばせた「苺とショコラのマカロン」のほか、ドライフルーツたっぷりの「シュトーレン」や「スパイシーなムースショコラ」、「プレーンスコーン」が並びます。

「スパイシーなムースショコラ」
「スパイシーなムースショコラ」

金箔が乗ったチョコレートの輪を飾るムースショコラ。クリスマスツリーをかたどったサブレにはシナモンやナツメグが使われ、驚くほど柔らかで濃厚なムースショコラに、スパイシーな余韻を残します。

≪下段:甘さを受け止めるセイボリー≫

フレンチの技巧を活かしたフォアグラのムースやクリスマスらしいローストチキンなど、料理人が手がけたセイボリーはスイーツに負けない本格派。
塩味のケーキ「ケークサレ」は、サラミのコクとパブリカ特有の風味で、スイーツの合間にピッタリの味。

「フォアグラとピスタチオのムース 苺のアクセント」「ローストチキン シュプレームソース」
「フォアグラとピスタチオのムース 苺のアクセント」「ローストチキン シュプレームソース」

緑鮮やかなピスタチオの衣をまとったフォアグラのムースには、砕いた苺飴が彩りを添えています。さらに苺ジャムも隠れていて味わいが華やか。
低温調理したローストチキンは、鶏の出汁と生クリームを使ったシュプレームソースでいただきます。

ドリンクはコーヒーやシナモンティー、ローズヒップティーのほか、クリスマスティーなどの季節の紅茶を含め11種類をフリーフローで用意。飲み放題なので、常においしい状態で飲めるよう、ポットではなくカップで提供されるのも心遣い。
特にティーの茶葉はオリジナルブレンドで、雑味のないまろやかな味を楽しめました。 

≪味わうポイントはここ!≫

今回アフタヌーンティーを手がけたのはペストリー料理長、生野剛哉氏。
ムースやババロアの中に、風味の異なるムースやコンフィチュール、ビスケット、ときには餡を重ねて忍ばせ、味を変化させるのが生野流。
食べながら味がどんどん変わるほか、口のなかで複数の味や風味がマリアージュしてひとつの作品として完成します。時にはスパイスや柑橘の風味が後を引くなど、スイーツひとつひとつに物語が込められていました。
そんな味の秘密を、ぜひ楽しんでみてください。

ホテル雅叙園東京 New American Grill “KANADE TERRACE”
料金:1人6,600円~(税込、サービス料別途)
営業時間:15時~17時30分(L.O.)90分制 ※12月21日(土)~12月25日(水)は15時の入店のみ
詳細はこちらをご覧ください 公式HP(外部リンク)
ホテル雅叙園東京様のご協力によりご提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

旅&グルメライター

草津温泉にどっぷりハマって、自動車雑誌の編集者から旅ライターに転身。観光、温泉、グルメにスイーツ。旅先のお役立ち情報をお知らせします。特に、その観光地の良さはどこ?このホテルやお宿のいいところはナニ?このスイーツの美味しさの秘訣は?そんな具合いに、みなさんの気になるポイントを一歩も二歩も踏み込んで紹介します。

南とりっぷの最近の記事