【土浦市】とうとう見つけた、とんかつのうまい店「和乃貫山」。うまい・きれい・安いが揃った新名店です
飲食店を営む方々から「とんかつのおいしい店がある」と聞いていても立ってもいられなくなり、さっそく出向いてまいりました「とんかつ 和乃貫山(かつのかんざん)」。2021年夏にオープンしたとんかつ専門店は、「とうとう見つけた」と思わず言葉を発してしまったほどのおいしさでした。
料亭のような佇まい。目指すは「きれいで安いとんかつ専門店」
土浦駅から車で約10分。「とんかつ 和乃貫山」は、国道354号線から1本路地に入った閑静な住宅街にあります。
実はこちらのお店は、元は天ぷら料理専門店だった場所。店内はその当時のレイアウトが生かされていて、衣をつけたり揚げたりといったとんかつが出来上がっていく様を目の前で楽しめるようになっています。
カウンター席のほかにテーブル席も完備されていて、大切な人と向き合いながら食事を楽しみたい、またご家族でゆっくりと過ごしたいという方にぴったりです。
こんなに素敵なお店だから、ちょっと高めなんじゃないかな…と恐る恐るメニュー表を開いてみると、ロースかつが950円~、ひれかつ550円~と二度見してしまうほどのリーズナブルさです。
「おいしいものを楽しく食べてもらいたいというのが私たちのいちばんの願いです。おいしさを感じるのは、料理はもちろんですが清潔感のある店の雰囲気、あと何度でも足を運びやすい価格帯も大事だなと思っているんです」と、大将の小貫和規(おぬきかずのり)さんと女将さんの佐栄子(さえこ)さん。
おふたりが目指すのは「きれいで安い、おいしいとんかつ屋」。ありそうでなかったコンセプトを掲げたとんかつ専門店は、オープンして半年と日が浅いにもかかわらず口コミで話題となり、ランチタイムは満席の時も多いほど。早くも人気を集めています。
低温で旨みと水分を逃がさないようにゆっくり揚げるのが貫山流
冷蔵室から取り出したのは、茨城県産の大きなロース肉。「おいしいかつを作るのには余分な脂や筋を取り除く必要があるんですと」と、丁寧に下処理が行われていきます。
ちなみにカットされた余分な部分はもう一店舗運営されている「レストハウス水郷」のラーメンやカレーのダシとして再利用されます。
私が今回注文したのは上ロースかつ(厚切)210g(1550円)ですが、明らかに210g以上のボリュームがあります。「表示しているグラム数よりだいたい多くなっちゃうのよ。少ないよりいいでしょ」と大将の小貫さんは笑いながらそう話します。カットしたロース肉には火が通りやすいように切れ目を入れていきます。
薄く小麦粉と卵をつけて、たっぷりのパン粉で覆っていきます。まるでわらじのようなこの大きさ。ふわふわです。
とんかつは、一般的には高温でかりっと揚げることが多いと思いますが、「和乃貫山」では低温でじっくりと揚げていきます。写真のように揚げているというよりもどこか気持ちよく油の中で寝ているような、そんな感じでゆっくりと揚げていくことで水分を逃がすことなくおいしく揚げることができるそうです。
眠りから目覚めたように油の表面にふわっと上がってきたとんかつを頃合いよくすくいあげます。パン粉のかりかりがまるで茶柱のようにしっかりと立ってみるからにおいしそうです。
さくさくでふわふわ、なにもつけなくても甘くておいしい!
女将の佐栄子さんが運んでくださったのがこちらの上ロースかつ(厚切)210g(1550円)。もちろん出来立てです。
先ほど拝見した火が入りやすいように切れ目を入れていたこと、低温でじっくりと揚げたこと。そのすべてがこの美しい断面を作っています。ソースなどなにもつけずにいただいてみると、ぷりっと弾力のある肉の旨みと、かりっと揚がったパン粉のさくさくが合わさって口の中に幸せが広がっていきます。
人気メニューのひれかつも作っていただきました。注文したのは上ひれかつ(150g/1550円)。
お箸で少し寄せてみるとじゅわっとお肉の中に閉じ込められていた旨みがあふれ出てきます。ロースかつがぷりぷりならばひれかつはしっとりとした口どけです。こちらもなにもつけずともそのままでも十分美味です。
ソースやタレ、ドレッシングも自家製。ネギダレは女将さんの一押しです
なにもつけなくてもおいしいとお伝えしましたが、かつに合うように大将が作ったソースやタレも絶品でした。
小皿に盛られているのは、右から和辛子と塩、ネギみそです。和辛子以外は大将がブレンド、作ったもので中でもネギみそはご飯に載せていくらでも食べられてしまうくらいのおいしさ。女将さんの佐栄子さんも大好きという自慢のタレです。
単品で注文してもキャベツがつくのですが、フレンチテイストのドレッシングもまた美味。とんかつの甘みを一度すっきりとさせてくれる爽やかさがたまりません。
やさと産コシヒカリが味わえる定食セット(400円)もあります
今回は単品でいただきましたが、定食セット(400円)を注文すると、ご飯、味噌汁、お新香、キャベツとともに味わうことができます。ご飯はやさと産のコシヒカリで、大将が生産者さんより直接買い付けているものなのでおいしさはお墨付きです。
とんかつが恋しくなったらぜひ「とんかつ 和乃貫山」を訪れてみてくださいね。
店舗情報
住所:茨城県土浦市永国981-3
電話番号:029-811-6622
営業時間:ランチ(火~金曜)11:00~14:00(LO13:30)、ディナー17:30~20:30(LO19:45)
※材料がなくなり次第終了
※国からの要請に伴い、営業時間短縮などが変更になることがあります。最新の営業時間はInstagramをご覧ください。
定休日:月曜、第1・3火曜
駐車場:あり(無料)
ホームページ:なし
Instagram:kanzan66222