【倉敷市】「くらしきアーキツーリズム2024」で建築散歩!倉敷美観地区の歴史と魅力を再発見しよう
白壁の美しいまち並みが続く倉敷美観地区。江戸時代から続く商人のまちとして栄え、今もなお歴史的な景観を残しています。
そんな倉敷美観地区で、2024年10月1日(火)から2025年1月31日(金)まで、「くらしきアーキツーリズム2024」が開催され、倉敷の新たな一面を発見する絶好の機会となっていることを知っていますか?
どのような内容なのか紹介します。
くらしきアーキツーリズムとは
「くらしきアーキツーリズム」は倉敷のまち並みを形成する建築物に焦点を当て、普段は見過ごしがちな魅力を再発見できるイベントです。
▲大橋家住宅。1階の窓「倉敷格子(くらしきごうし)」は倉敷の建築様式を代表するものです。
今年のテーマは「2つのメイン通りにある名もなき建築家たちの建物」です。
本町通りと倉敷川沿いの2つのメイン通りに建ち並ぶ、あまり知られていない建築家たちが手がけた建物を巡りながら、歴史とモダンが織りなすまち並みを堪能できます。
名もなき建築家たちの作品を巡る
アーキツーリズム2024では、以下の5つの建築を巡ります。
▲楠戸家住宅(atelier&salon はしまや)。主屋は明治時代のもので、2階に見える窓は明治期に京阪神から倉敷に入ってきた「虫籠窓(むしこまど)」。
それぞれの建物は、建築様式や年代、用途も様々。江戸時代から昭和初期にかけて建てられたこれらの建物は、当時の暮らしや文化を反映しており、それぞれに個性的な魅力を放っています。
「たてものカード」と「おもいでファイル」でさらに深く
アーキツーリズムをより楽しむために、「たてものカード」と「おもいでファイル」を活用しましょう。
たてものカード
「たてものカード」は、各建築物で2枚ずつもらうことができるカード型のパンフレットです。(無料)
表面には建物の写真と解説、裏面には倉敷市出身の鳥瞰図絵師・岡本直樹氏による鳥瞰絵図が描かれており、コレクションとしても楽しめます。
▲「たてものカード」を2枚並べると、カード裏面の中心部に訪れた建物が描かれています。
おもいでファイル
▲おもいでファイル表紙
「おもいでファイル」は、各建築物の簡単な情報をまとめたガイドブックのようなもの。(500円(税込)限定300冊)
建築物の歴史や見どころだけでなく、倉敷の豆知識やイラストなども掲載されており、まち歩きの参考になります。
また、ビニール製のポケットがあり、「たてものカード」を収納できます。
「おもいでファイル」の購入は5つの対象建築物のほかに以下の施設でも購入可能です。
- 観光案内所(倉敷館)
- 倉敷物語館
- 倉敷アイビースクエア
▲中に描かれたかわいいイラストと豆知識が、より一層旅を楽しくしてくれました。
倉敷の歴史と文化に触れる旅へ
実際に筆者も5つの建物を巡ってみましたが、たてものカードを集めることを目的にまちを巡るうちに、普段見過ごしていた建物に入ることでいくつもの再発見がありました。
例えば、普段は入ることのない「井上家住宅」の内部を見学し、機能的にも優れた倉敷独特の建築様式に感動。
「倉敷珈琲館」では、外観と内装の違いに驚かされたりと、この旅では新たな視点で倉敷のまち並みを眺めることができました。
▲井上家住宅。二階に見える7つの窓は「倉敷窓」で横にある白い漆喰の土窓は防火用。
防火用の土窓があるのは井上家住宅だけで、今まで一度も使われたことはないそうです。
▲井上家住宅の中から外をみた様子。外から屋内は見えづらくなっていて中からはよく見えます。「倉敷格子」の特徴。
▲倉敷珈琲館。
▲建物の外観は隣の「旅館くらしき」の並びで江戸時代後期のものです。
▲倉敷珈琲館店内。内装は1971年に開業した当時のまま。
▼倉敷珈琲館についてはコチラの記事でも詳しく紹介しています
▲語らい座 大原本邸の館内。この場所だけでも「THE・倉敷」という感じがしますね。
このイベントは、倉敷に住んでいるかたにこそおすすめです。
実際に巡ったときに、「たてものカード」をもらうため、建物入り口をのぞくだけでもワクワクしました。
▲楠戸家(atelier&salon はしまや)店内。蔵を改装した喫茶店で2022年にリニューアルオープンしてます。
白壁の美しいまち並みを眺めながら、普段訪れない江戸時代の町家や明治時代の蔵など、歴史的な建築物を巡り、その背景にある物語に思いを馳せる…。
そんな特別な体験を、「くらしきアーキツーリズム2024」でしてみませんか?
倉敷の歴史と文化に触れる体験を、ぜひこの機会にお楽しみください。
▼倉敷とことこではより詳しく紹介しています
くらしきアーキツーリズム2024 〜 名もなき建築家たちの軌跡をたどる倉敷物語
【イベント名】
【開催期間】
2024年10月1日(火)〜2025年1月31日(金)