間違ったやり方の人が多過ぎる!?カート道からの正しい救済方法を解説します!
ゴルフではカート道路などの人工物にボールやアドレスがかかる際は、無罰で救済措置を受けることができる。
しかしこの救済の正しいやり方を知っているアマチュアゴルファーは少ない。
誤った救済方法を取ると本来ペナルティーを受けることになってしまう。
<参考記事>【話題】カート道の救済処置ミスで馬場咲希選手が4打罰を受ける。
ここでは題材として以下の動画を動画を見てほしい。
こちらは"パリピゴルファー"こと、ゴルフインフルエンサー・GENGENさんの動画だ。
上記の動画にてカート道路に止まったボールを救済しているが、アマチュアゴルファーが陥りやすい誤ったポイントが3点見受けられる。
GENGENさんもコメント欄にて「正しい救済の方法が分からない。教えてください」と仰っている。しかし正しい方法を解説してあるコメントは見受けられなかったので、ここでは競技にも多く参加しルールに詳しい筆者が代わりに解説したいと思う。
ポイント1:ニアレストポイントの決定
まずGENGENさんが間違った1つ目のポイントは、ニアレストポイントの取り方だ。
ニアレストポイントはホールに近づかず、人工物を避けてアドレスできる最も近いボールの位置を指す。
以下の画像の場合ヘッドがある位置がニアレストポイントに当たるのだが、GENGENさんはそれより内側に誤ってニアレストポイントを取ってしまっている。
(もう少し下がった位置でないと、ホールに近付いてしまっているとも見受けられるので注意が必要だ)
ポイント2:ワンクラブレングスの規定
続いてGENGENさんが間違った2つ目のポイントは、ワンクラブレングスの測定方法だ。
ニアレストポイントを定めた後は、そこからホールに近づかないようにワンクラブ分の範囲内に膝からドロップを行う。
ニアレストポイントを定める際はそこで使用する予定のクラブで測定するが、ワンクラブレングスはパターを除く最も長いクラブを用いて測定する。(長尺パターの使用はできない)
すなわち多くのプレイヤーの場合はドライバー1本分横と後ろに範囲を取ることができる。
GENGENさんはアイアンを使用してワンクラブレングスを測定しているため、この点も間違いとなってしまっている。
(なおこの点に関しては公式競技でなければ簡易的に手持ちのクラブで測定する人も多い)
ポイント3:救済範囲内から転げ落ちた場合は再度ドロップ
最後にGENGENさんが間違った3つ目のポイントは、ワンクラブレングス内にボールが止まらなかった場合はもう一度ドロップし直さなければならないという点だ。
GENGENさんは動画にて以下の画像の通り、ワンクラブレングス内から転げ落ちたボールを再ドロップせずにそのまま打ってしまっている。
この場合はもう一度ワンクラブレングス内にドロップして、それでも球が止まらなかった場合は最後にキャリーした位置にボールをプレイスして救済を完了させなければならない。
まとめ
カート道からの救済はラウンド中に行うことが多いのにも関わらず、本当に正しい方法を知っている人が少ない事象でもある。
ぜひ本記事がGENGENさんと読者の皆様の正しいルール理解につながる内容であることを願いたい。