【2歳児】お友だちや親、きょうだいを叩く子どもの心理は?具体的な対応方法についても解説
気に入らないとすぐに親や友だちを叩いてしまう
きょうだい同士で喧嘩するときに叩く
保育園で友だちに手をあげているようだ
こんな悩みはありませんか?
特に、まだ言葉が上手に話せない、けれど行動範囲が広がってくる1歳児や2歳児では、子どもがお友だちや親を叩いてしまい、悩んでいるママやパパが多かったように感じます。
なにか性格や育て方に問題があるのでは?と考えてしまいますよね。
この記事では、子どもが叩いてしまう心理と対応方法をテーマにお伝えしていきます。
子どもが叩くことについてお悩みのパパママは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
言葉で自分の気持ちを上手く伝えられない
2歳児は、「おもちゃを取られて嫌だった」「思い通りにできなかった」など自分の意思や気持ちはハッキリしていても、その感情をどう表現・処理したらいいのか分かりません。
大人のような十分な語彙はなく、言葉で表現することは困難です。
そのため、
「こうしたい」
「自分でやりたい」
という意思や気持ちが邪魔されたと感じると、自分の意思を表現するために「叩く」という行動にでてしまう場合があるのです。
こういった場合は、言葉で親が子どもの気持ちを代弁してあげましょう。
・とられて嫌だったんだね
・壊れちゃって悲しかったね
・こんな風にしたかったんだね
こういった形で子どもの気持ちを推測し、代弁して言葉で表現する手助けをしましょう。
また、叩くのではなく、『嫌だ』って言えるといいね
など今後の行動に結びつけられるような一言を添えてあげるとよいですね。
親や周囲の気を引きたい
親や周囲の大人の気を引くために叩いているケースもあります。
「叩けば気づいてくれる」
「叩けば話を聞いてくれる」
ということを子どもが覚えてしまえば、叩く頻度が増えてしまいます。
遊びでわざと叩いているな、と思ったら大げさに反応せず
・遊びたいときは、ママって呼んでね
・パパ~って言ってくれたら来るからね
・優しく、とんとんってしてくれたらわかるよ
など代わりの行動を伝えておきましょう。
叩くことでメリットを感じている
叩くことでメリットがあるから叩いてしまっている場合もあります。
例えば
・お菓子がもっと貰えた
・欲しいおもちゃで遊べた
・友だちやきょうだいが自分の思い通りになった
などです。
このようにメリットがあると「またやろう」という心理になって、叩く行動を繰り返してしまいます。
こういった場合は、叩いたことで子どものメリットになるような反応を避けることです。
また、親が子どもに対して体罰を行っている場合も子どもは叩くことで相手を思い通りにできる、と学んでしまいます。
体罰はおこなわないこと、もし仮に叩いてしまった場合は必ず子どもに謝るようにしましょう。
乱暴に扱う習慣が周囲にある
子どもは周囲の人の行動をよく見ています。
例えば、身近な人の「物を放り投げる」「ドアを乱暴に閉める」などの行動です。
周囲の人の乱暴な行動が、子どもの叩くという行動の敷居を下げてしまっている可能性もあるでしょう。
自分の家庭は乱暴にものを扱っていないか、振り返ってみて心当たりがあれば改善するようにしましょう。
子どもの気持ちを聴いて、確認しよう
以上、叩く子どもの心理と対応方法をテーマにお伝えしてきました。
子どもが他人を叩くと、その状況だけみてよくないことだと思ってしまいがちです。
しかし、叩く行動の裏には子どもなりのさまざまな理由があります。
子どもがなんで叩いてしまったのか?を考え、子どもの気持ちを聴きながら、叩く以外の方法で気持ちを伝えるすべを一緒に考えていきましょう。