旨味成分が増幅!干物にすると魚が美味しくなる理由
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魚はいろんな調理法がありますが、干物は殆どの方が食べたことのある日本人に馴染みのある料理ではないでしょうか?
魚を保存する方法として知られ、縄文時代から続く歴史ある調理法とも言われています。
そんな干物ですが、保存に優れているだけでなく味も非常に美味しいですよね!
実は干物という調理法には、魚をそのまま食べるよりも美味しく感じる理由があったんです!
理由① 旨味が凝縮されるから
一つ目の理由は、干物にすることで旨味が凝縮されるから。
干物を食べた時に恐らく多くの方が「干す前よりも旨味が濃く感じる」と思うのですが、そう感じる理由の一つが余計な水分が抜けているからなんです。
というのも、食塩水をイメージしてもらうとわかりやすいのですが、同じ5gの塩を使っていても、500mlの水と1Lの水に溶かした場合では、当然濃さの感じ方が変わってきますよね?
干物の場合も同じで、旨味成分の量が同じだった場合、干して魚の身から水分が抜けた方が旨味が濃縮されて濃く感じるんです!
また干物は干す前に塩水に浸ける処理があるのですが、これも浸透圧によって余計な水分を抜くことができるので、干物の旨味の凝縮の手助けをしています。
その② 旨味成分が増幅されるから
二つ目の理由は、旨味成分が増幅するからです。
先ほど干すことで水分を抜いて旨味を凝縮すると説明しましたが、実は干物にすることで旨味成分自体も増幅されます!
魚の身には多くのたんぱく質が含まれているのですが、これらが酵素の働きによって分解されて旨味成分であるアミノ酸に変化するのです。
また干物は開いた身の部分に膜ができると思いますが、この膜には人が美味しいと感じる成分が凝縮されていると言われています。
実際に干物を作ってみた!
ここまで干物の美味しさの秘密を紹介してきたということで、実際に魚を調達して干物を作ってみました!
今回、干物にすべく調達してきた魚は…
まさかのブラックバスです!
意外に思われる方も多いと思うのですが、実はブラックバスって干物にすると非常に美味しいんですよ。
それでは早速、干物を作っていきたいと思います!
下処理
まずはぬめりを落とします。
魚は表面のぬめりに臭みがあり、しっかりとらないと身に臭いが移るので念入りに落とします。
続いて鱗を落として
内臓を落とします。
背骨の際にある血合いもしっかり落とせたら、いざ開きにしていきます!
腹側から捌いて開きにしていきましょう!
塩水に浸ける
開きの形になったら、塩水に身を浸けます。
上の文章でも説明しましたが、塩水に浸けることで魚の身から余計な水分を抜いて旨味を凝縮することができるんです!
天日干しにする
塩水に浸けたら、天日干しにします!
干物作りは、天気のいい日に外に干して完成するのを待っている時間も楽しいんですよね。
この日は10月だったにも関わらず、しっかり晴れてくれて絶好の干物日和でした!
そして日中干した様子がこちら。
全体的に水分が飛んで、身が引き締まっている気がします。
コンロで焼く
しっかり干せたら、いざコンロで焼いていきます!
ヒレや皮の部分が焦げやすいので、火加減に注意しながら焼き上げていきます。
この時点で焼き魚の美味しそうな香りが部屋の中に充満して、堪りません!
焼きあがった干物がこちら!
コンロに入れた干物が焼きあがりました!
こんがりきつね色に焼けて、非常に美味しそうです。
早速、箸でつまんで一口食べてみると…
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「あぁ、旨い…!!」
意外に感じる方も多いかと思いますが、実はブラックバスの干物って「鯛の塩焼き」の味にそっくりなんですよ。
引き締まった弾力のある身に、白身魚の上品な旨味。
これらが干物にすることによって凝縮されて、一口食べると口いっぱいに濃厚な白身魚の旨味が広がるんです!
見た目やイメージの悪さから嫌煙されがちですが、ブラックバスの干物は個人的にはスズキよりも美味しいんじゃないかと思ってます。
ブラックバスの干物を作る過程を動画で紹介しているので、詳しく知りたい方はぜひ見てみてください!
今回は干物にすると魚が美味しくなる理由について紹介しました!
他にも釣りに役立つ情報を紹介しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
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