オーサーコメント 有識者・専門家がニュースに切り込む

    • 前田恒彦

      Yahoo!ニュース オーサー 元特捜部主任検事 報告

      なぜ不正競争防止法違反で立件されたかというと、どれだけ財産的価値が高くても、形のない情報は窃盗や横領の対象である財物にあたらないからです。個人情報保護法にも個人情報の取扱事業者による不正提供などを処罰する規定がありますが、最高刑は懲役1年と軽く、事件の実態に見合いません。

      そこで、視点を個人情報から企業の「営業秘密」に変え、企業内外の人間を問わず、その不正取得や開示を広く禁じている不正競争防止法を使ったというわけです。最高刑は懲役10年と窃盗罪並みに重く、不正に得た利益を剥奪できるばかりか、この男からその情報を入手した者にまで網をかけられます。

      ドコモ口座やLINEペイ、ヤフオクで他人の預金口座情報などを悪用し、不正に利益を得たとして起訴されている別の男が一連の容疑を全面的に否認しているので、その情報源とみられる今回の男の逮捕により、事件全体の真相解明を図る狙いもあるものと思われます。

    • 多田文明

      Yahoo!ニュース オーサー 詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト 報告

      子供が犠牲になってしまった痛ましい事件です。
      詐欺を見てきた立場からすれば、ママ友の手口は、実に巧妙です。

      母親はママ友に嘘を吹き込まれて精神的な支配をされたために、多額のお金を取られた面もありますが、逆にお金を支配された結果、精神的支配をされた面も大きいと考えます。

      被害者の中には、既にお金を相手に渡しているため、それを戻してもらおうと、相手からのさらなる要求を断れなくなり、従順になり被害が大きくなることもあるからです。

      今回、母親は食も住も抑えられて、心が支配されましたが、「衣食住」をつかむ。これも騙しの常とう手段です。災害後に起こるリフォーム詐欺でも「住」の弱みをつかみ、精神的に逃げられない状況のなかで、お金を出させます。

      何といっても悲しいことは、今回の母親のように、被害の意識がないままに、被害が拡散されてしまうことです。結果、一番、弱い者が大きな被害を受けてしまうのです。

    • 伊藤和子

      Yahoo!ニュース オーサー 弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長 報告

      橋本氏が新会長になって早々、迅速にジェンダー平等のための理事選出を行ったことを評価します。
      人選についても個々のお名前を上げて紹介することはしませんが、実力と見識があり、多様性を尊重した対外発信や行動をしてきた方々が含まれており、単なる数合わせとの批判は当たらないでしょう。
      森氏への批判が国内外で高まったことの意味を真摯に受け止めていることがうかがわれますが、理事選出だけで終わらせず、これまでの差別体質を検証し、それを改善するアクションの実施を求めたいと思います。オリンピック組織委員会だけでなく、今後のスポーツ界全体のジェンダー平等実現のための改革につながることを期待します。
      一方、オリンピックが本当に開催できるのか。命や健康が一番大切であり、人権の基礎です。命や人権を犠牲にする大会であってよいはずがなく、組織委員会には科学的で人権に配慮した責任ある判断を求めたいと思います。

    • 成田悠輔

      Yahoo!ニュース オーサー イェール大助教授、半熟仮想株式会社代表 報告

      宣言の延長か解除かはどちらにしても地獄に至るつらい決断です。ここに正解はない。

      こういう地獄の決断をする上で大事なのが、決断する政府への信頼です。間違った選択をしてしまうかもしれない可能性も含め「この政府に委ねたい」と国民が素直に思えるかどうかです。

      政府への信頼を醸造していく上でまずかったのは、1月に「感染者数が500人を割り込んだら緊急事態宣言を解除する」というような数値目標を安易に掲げ、それを反故にしてしまったことです。

      このように約束が破られると、国民はゲームのルールがわからなくなります。政府とメディア・首長・有識者の駆け引きによって簡単にゴールポストが動いてしまうという不安感や不確実さが増大します。

      一度した約束や数値目標は守る。守れない約束はしない。そういう原則を守ることではじめて政府への信頼が再建できると思います

    • 前田恒彦

      Yahoo!ニュース オーサー 元特捜部主任検事 報告

      保釈中は住居や行動範囲が制限されますし、事件の証人など関係者との接触も禁じられます。ただ、現行法では許可条件違反があれば保釈を取り消すとともに保釈保証金を取り上げることで罪証隠滅や逃亡を防ぐところまでが限界です。

      2019年に保釈中の逃亡が相次いだことや決定打となったカルロス・ゴーン氏の電撃的な逃亡劇により、現在、法務大臣の諮問機関である法制審議会の刑事法部会(逃亡防止関係)で法改正に向けた議論が進められています。

      既に昨年6月から今年2月まで9回の会議が開催されており、保釈中の逃亡に対する罰則の新設や、保釈時のGPS機器装着の義務付けなどが検討されているところです。

      改正法案がまとまるのはまだ先の話ですが、いずれはわが国でも米国などのように保釈が当たり前になる一方で、そうした様々な制度が導入されることになるかもしれませんね。

    • 多田文明

      Yahoo!ニュース オーサー 詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト 報告

      「お金配り」を謳うなかには、応募者を騙そうとする人たちもいます。これまで前澤氏のなりすましが出てきたことからも明らかです。

      以前に、前澤氏になりすました人物からの「お金をあげる」のメッセージにのってみると、最終的には海外サイトに誘導されて、クレジットカード情報の入力を促す画面になりました。
      お金をあげると言いながら、逆にお金を取ろうとしてくるのは、詐欺などの常とう手段です。

      主催者が善意で「お金をあげる」を行っていても、フォローやリツイートをすることで、私たちにも危険が迫ることもあります。

      リツートした人たちは何かしらの事情を抱え「お金がほしい」思いを持っていることを悪意ある者たちに知られてしまうからです。

      そこで集められたアカウント等のリストをもとに、受け子等の闇バイトへの誘いを受けたり、怪しげな儲け情報をちらつかされて被害に遭うこともありえますので、充分に注意して下さい。

    • 内藤由起子

      Yahoo!ニュース オーサー 囲碁観戦記者・囲碁ライター 報告

      照井さん、平田七段、ご結婚おめでとうございます。平田さんは名人リーグに在籍経験もあるトップ棋士のひとりです。一昨年、若鯉戦(平田七段の出身地、広島で毎年行われている若手棋戦)で初優勝したときの涙は大きな話題になりました。ふだんは明るく気さくにお話ししてくださいます。ナショナルチームのコーチを務めるなど幹事役などもできる(棋士の中では稀少な!)タイプだと思います。
      ちなみに弟さんはメモリースポーツ日本チャンピオンの平田直也さん。自慢の弟さんらしく、よくお話をされています。
      囲碁界は2月に井山裕太三冠に第一子が誕生するなど、このところお祝い事が続いています。次はどなたでしょうか。

    • 前田恒彦

      Yahoo!ニュース オーサー 元特捜部主任検事 報告

      保釈の可否と有罪・無罪や量刑とは関係ありません。保釈されても実刑判決が下ることもあります。むしろこのケースの場合、起訴されている買収容疑が認められれば、その総額や件数の多さなどから実刑になる可能性が高いでしょう。

      公判前整理手続などによって公判の日程もキチッと決まってるので、前回のように弁護団を解任するといったことでもない限り、保釈によって裁判が長引くということにもなりません。

      わが国の場合、保釈が認められにくい代わりに、勾留されていた日数分を実際に服役する刑期から差し引くことになっています。その分だけ、拘置所よりも自由の制限度合いが厳しい刑務所で服役する期間が短くなる仕組みです。

      裁判所の裁量に任されている部分が大きく、全ての日数分が差し引かれるわけではないものの、逆に保釈によって勾留日数が減れば、それだけ実刑の際に差し引かれる日数も少なくなります。

    • 森田浩之

      Yahoo!ニュース オーサー ジャーナリスト 報告

      ついに外国からの観客を入れずにオリンピックを開こうという話になった。それは果たして「オリンピック」なのか。

      8割の国民が反対するなか、こんな形で「オリンピック開きました」という体裁だけを整えて、いったい誰が喜ぶのか。アスリートたちは真の祝福を受けられるのか。いや、そもそも外国のアスリートがどれだけ東京に来るのかもわからない。

      メディアはいい加減に立ち上がってくれないか。私たちは夏の東京で茶番劇を見たくないと、手を携えて訴えてくれないか。

      何度でも言うが、朝日、毎日、読売、日経の4社は東京五輪のオフィシャルパートナー、産経と北海道新聞はオフィシャルサポーターだ。何兆円もの税金をつぎ込む国家プロジェクトの協賛企業として、そんな醜い五輪にはNOを突きつけてほしい。

      このままずるずると春が過ぎ、夏が来て、シラケきった空気と猛烈な暑さのなかでオリンピックの幕が開く──そんな流れはまっぴらだ。

    • 安積明子

      Yahoo!ニュース オーサー 政治ジャーナリスト 報告

      総理大臣だから仕方ないのですが、菅首相の「私が判断する」が一番危なっかしい。すでに昨年、緊急事態宣言を出しており、様々な学習ができたはず。そして来年度予算案はコロナ対策を大胆に取り込むものではなく、規模こそ大きいものの「なんとなくやっている感」だけの代物です。

      このままタラタラと自粛を続けても、経済の低迷と給付金の不平等感を増大させるだけですね。コロナ禍で困っているのは全国民。しかも野放図な給付金になれば、将来の増税は必至。

      ワクチン接種も世界から遅れている。総ては失策の結果です。

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