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若者がコロナ禍でも前向きに一歩進むためのヒント。ダウンタウンガール・IBUが語る変化の捉え方。

佐藤裕はたらクリエイティブディレクター
新たな一歩を踏み出したダウンタウンガール・IBU(画像提供|ご本人)

2021年に早期・希望退職を募集した国内の上場企業が84社(東京商工リサーチの調べ)、80社を超えるのは2年連続という報道が出た。新型コロナウイルスの感染拡大で業績インパクトが長引く業種を中心に、今後も募集が続く可能性があるようだ。

新型コロナウイルス感染が続くこの2年で働き方、消費者のライフスタイル・価値観、メディアへの関心など、人々の行動は大きく変化した。その影響で企業やサービス、商品までブランドを再構築、再定義をして時代にあった魅せ方を科学する「リブランディング」をせざるを得ないケースも少なくない。

コロナ禍で圧倒的に「個の成長」を遂げた

そんな中、コロナ禍でも独自の感性で飛躍的に「個の成長」を遂げた若きアーティストがいる。約2年前に初めて取材をした時はまだ18歳だった彼女が成長の過程でコロナ禍をどのように捉え、向き合って来たのか?話を聞いてみた。

18歳の若きクリエイターのはたらく価値観、未来にかける野望とは?

初ソロエキシビジョンのタイトル画像になっている「RUDY CAN’T FAIL」(画像提供|ご本人)
初ソロエキシビジョンのタイトル画像になっている「RUDY CAN’T FAIL」(画像提供|ご本人)

ーーコロナ禍はどのように過ごしていた?

コロナ禍で世の中全体が落ち込み、ニュースでは経済への影響や自分のまわりでも仕事に影響が出ている友人がいたり、とにかく不安でした。特にフリーのアーティストで頑張っていこうとしていた時期だったので、仕事がなくなるかもしれないという恐怖も感じていました。

ただ、想定していなかった市場の動きがありました。

D2C(Direct to Consumerの略で、自ら企画、生産した商品を広告代理店や小売店を挟まずに消費者とダイレクトに取引する販売方法)を始めとしたオンラインでの購買が増えたことで、企業やショップの皆さんがオンラインでのコミュニケーションをしっかりと行い、そこで独自性を出すようになったのです。

そんな背景からD2Cブランドのキャラクターやリアルに流通していた商品をオンラインで販売するサービスサイトに関わるお仕事が急増しました。他にもオンラインでのコミュニケーションが主軸になったので、サイトやSNSで画像や動画をどう扱ってコミュニケートしていくかが重要になり、そこに「キャラクター」を立たせてブランディングをするという流れが出来たことでお仕事の幅も広がりました。

実はコロナ禍の前より仕事は増えているだけではなく、仕事の幅も広がっています。そこで逃げずに向き合い、試行錯誤しながらお客様に寄り添って駆け抜けたことで自分でも「個の成長」を感じています。

初のソロエキシビジョンを開催するまでに成長したダウンタウンガール・IBU(写真提供|ご本人)
初のソロエキシビジョンを開催するまでに成長したダウンタウンガール・IBU(写真提供|ご本人)

テレビ離れした若者世代をターゲットに

ーーYouTubeやInstagramの市場についてどう考えているのか。

詳しいことは分かりませんが、まだまだテレビの力は圧倒的に強いと思います。一方でコロナ禍で経済的に厳しい中小企業や個人で経営をされている方々は広告やブランディング施策でYouTubeやInstagramに注目をします。

そもそもコロナ禍の前から若者世代のテレビ離れは進んでいると思っていて、これからの時代はテレビは大きなメディアとして捉えたまま、新たにオンラインとオフラインのハイブリッドでクリエイティブの世界は進化するのだろうと考えています。もちろん、さらにこれからはYouTubeやInstagram広告などは伸びると感じており、実際、都市部・若者であれば、マス広告よりもオンライン広告を目にする機会の方が圧倒的に多いこともあり、その方向性がさらに私のようなアーティストの仕事の幅を広げると思います。

ーー初のソロエキシビジョンを開催することになったようですね。

はい、憧れのキットギャラリーに感謝とリスペクトを込め、新たに30点以上描き下ろしました。どれも私の大好きを散りばめたアートワークになっています。荒削り

ながらも、アーティストとして新たな一歩を踏み出せたと思っています。

コロナ禍でもめげずに目の前のお仕事に向き合って、お客様と一緒に価値を創りだしたことが結果的に多くの新しいお仕事を生みました。今回のソロエキシビジョンもその一つなので本当に嬉しく思っています。

今後も市場の変化は激しいだけでなくスピードが早いと思うので、取り残されないように柔軟に対応して「新しい価値」を創り続けたいです。

初のソロエキシビジョンにて展示されている作品(画像提供|ご本に)
初のソロエキシビジョンにて展示されている作品(画像提供|ご本に)

働くやビジネスの価値観が変わる分岐点

まだまだ新型コロナウイルスの影響は大きくなり、国内では過去最高の感染者を出している。すでに2年のコロナ禍で人々の働くことやビジネス、生活に対しての価値観が大きき変わった。それもまた、これから訪れる「アフターコロナ」「新時代」では今と異なる様々な価値観が生まれるだろう。

アーティストだけでなく、どんな業界・仕事でもこれまでの文化や歴史に縛られずに自由な発想で躊躇なくチャレンジして新しい価値を創造することが求められる。

それは社会人だけではなく、学生も同じことだ。これまでの大学生の文化に縛られることなくハイブリッド授業やインターンシップ、就活に向き合う必要がる。

目の前のことに対して逃げずに向き合うこと。そして、過去にない道でも一歩踏み出してみる勇気。シンプルで当たり前だが、このあたりが今の時代を歩むためには必要なのだろう。

引き続き、コロナ禍でもチャレンジしている個人、企業、社長やプロダクト・サービスを世の中に発信していきたいと思います。

はたらくを楽しもう。

IBU/イブ

1980~90Sのダウンタウンカルチャーやヴィンテージトイから影響を受けた蠱惑的でキッチュなタッチが個性。2019年より本格的にペインター、イラストレーター活動をスタート。これまでにファッションだけでなく、音楽、ラジオ、スケートボーディングと分野を超えたコラボレーションを展開。

2022年1月の「kitgallery」が1st個展となる。

Instagram:@ibuchang_

初のソロエキシビジョン開催中

【タイトル】 RUDY CAN'T FAIL.

【会期】2022年1月17日(月)~23日(日) 13:00~20:00 

【会場】 kit gallery

はたらクリエイティブディレクター

はたらクリエイティブディレクター パーソルホールディングス|グループ新卒採用統括責任者、キャリア教育支援プロジェクトCAMP|キャプテン、ベネッセi-キャリア|特任研究員、パーソル総合研究所|客員研究員、関西学院大学|フェロー、名城大学|「Bridge」スーパーバイザー、SVOLTA|代表取締役社長、国際教育プログラムCAMPUS Asia Program|外部評価委員などを歴任。現在は成城大学|外部評価委員、iU情報経営イノベーション専門職大学|客員教授、デジタルハリウッド大学|客員教員などを務める。 ※2019年にはハーバード大学にて特別講義を実施。新刊「新しい就活」(河出書房新社)

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