「就活解禁」に惑わされるな!20就活は3月1日が本当に解禁日なのか?

就活解禁日にすでに内定獲得している学生が例年以上。その実態とは。(写真:アフロ)

本日3月1日は経団連加盟企業による2020年春卒業の大学生の採用活動が解禁される日として話題となるが、21採用からの就活ルール廃止や政府主導の就活ルール作成を前にした平成最後の就活ということでも話題につきない。ところが、「就活解禁」と言いながら実態はどうやら違って来ているようだ。企業、大学、現役就活生の視点で見てみよう。

すでに内定獲得は当たり前?

就職情報大手ディスコ社は2月1日時点の就職意識調査の中で、

「本選考を受けた」39.9%

「内定を得た」8.1% 

となっており、「内定を得た」が前年同期(4.6%)を3.5ポイント上回ると発表しているが、大手企業の人事が日々出会う就活生の状況は肌感覚でも50%近くは内々定を含む内定を持っていると話す。これは大手企業の最終選考まで進む学生の実態ということかもしれない。また地域性はあるものの、複数の大学キャリアセンターも同様にすでに内定を持っている層と3月1日解禁から動き出す層の2極化になって来ていると認識している。

そして現役の就活生に内定状況について聞くと、やはりインターンシップに参加した企業からの内定がほとんどで中には3月1日に解禁される企業から内々定のニュアンスを得ているという話も珍しくない。ディスコ社の同データではインターンシップの参加経験者は全体の92.4%とされている。つまり昨年の夏前後のインターンシップから就活は解禁されているということだ。

東京大阪はやっぱり進捗が速い、札幌福岡は2極化傾向

東京大阪の会社説明会にはリクルートスーツの就活生がここ最近は圧倒的に増えている。それまではビジネスカジュアルや私服で会社説明会や本選考を受ける学生も多かった。インターンシップに参加をして特別選考の切符を持っていたり、そもそもリクルートスーツの必要性を感じていない学生も珍しくなかった。

ところが、3月1日解禁日に近づくといわゆる日本の就活生の典型と言われるリクルートスーツの就活生が増えてくる。つまり昨年のインターンシップの時期から水面下や裏側の情報を得ている学生と古い就活の価値観の中で得ている情報で準備をしている学生の2極化が色濃くなっていると言える。

札幌福岡にも上記のような傾向は確かにあるが、若干3月1日解禁を起点として活動を考えている就活生が多い印象を受ける。キャリアセンターも例年よりは前倒しになっているが、東京大阪と比較をするとやっぱり遅いと感じている。

6月1日から本当に選考がスタートするのか?

3月1日企業の情報解禁、6月1日選考解禁ということがルールとされているが、ここも実態はどうなっているのか?

大学側も企業と就活生のカフェ面談が評価に繋がっていることや6月1日にオファーが一部出されていることは把握をしていると言う。当然大半の就活生がこの事実を理解している。つまり6月1日に呼ばれて選考がスタートするのではなくそれまでに何らかのカタチで企業と接触をしてフラグが立っている就活生がオファーされるのだ。

6月1日選考解禁のルールを守る立場の企業でも内々定のニュアンスを伝えてくるという話は就活生から良く聞く話。

となれば就活生は間違った情報に流されるのではなく、社会のリアルや就活の裏事情を入手して自分の中での判断を信じて活動して欲しい。

新しい就活とは

20就活を企業人事、大学、現役就活生の視点から見てみるとやはり3月1日の解禁は大手就活ナビサイトがオープンする日であり実態的にはインターンシップから選考が継続されるという捉え方をしておいた方が就活生は安心だろう。企業の選考スケジュールがいつであろうと、就活生は正しく社会を理解して自分を捉え、未来志向とライフデザインを整理しておくことで古い就活のように

とりあえず大きな会社

福利厚生が良い会社

有名で歴史がある会社

金融/商社/メーカー/インフラの中から選ぶという価値観ではなく、

日本の労働市場の変化と自分の未来を考えた積み上げ式のキャリアデザインであったり、「やりたい」ではなく「何ができる/得られるか」で判断をするような個人の価値を軸とした考え方をするだけで自分らしい活動のヒントになる。

そして20 新卒採用において本日3 月1 日から本格的に就活をスタートする就活生が、自分は遅れているという意識をする時間があるのであれば、未来志向や日本の労働市場の理解をする時間に費やして欲しい。今年も企業の採用意欲は高い。自分らしく、まっすぐ市場と向き合えば内定獲得ではなく、正しい社会人の一歩が踏み出せる企業に出会えるはずである。

作る事なく/流されることなく/自分らしく、そして楽しく就活を前に進めて欲しいと心から願います。

はたらくを楽しもう。