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【7月頭に初来日】宮脇咲良のルセラフィム 超基本ガイド 「どんなグループ?」&「何を歌ってるの?」

初来日の時が近づいている。

宮脇咲良が所属するK-POPガールズグループ「ルセラフィム」が7月頭に日本にやってくるのだ。

3日にファン対象のイベントを行う。その前後、2日に日本テレビ「THE MUSIC DAY」や、4日にフジテレビ「めざましテレビ」などにも生出演予定。地上波を通じ本格的な「日本初登場」を果たすのだ(日本の地上波としては一度CDTVに録画出演歴あり)。

宮脇咲良のルセラフィム、どんなグループなのか。

ファンはとっくにご存知の点も多いだろうが、まだご存知ではない方のための「超基本ガイド」を。改めてデビュー時の韓国事務所側の「公式資料」を基に紹介する。

AKB48出身の宮脇咲良が所属するこのグループ、デビューアルバムが「20万枚販売突破」。1作目としてはK-POP史上最高。なにせスゴいのだ。

※本稿写真、すべて所属事務所ソースミュージックがデビュー曲発表ステージ時に韓国メディアに配布したもの。

グループ名 

5月2日、韓国デビュー時の公式資料(韓国語)にはこう説明されている。

チーム名の「ルセラフィム(LE SSERAFIM)」は「IM FEARLES(※私は恐れを知らない)」のアナグラム(文章の配列を変え、新しい単語や文章を作る遊び)の一つの形態だ。IM FEARLESSが意味するように、世の視線にぶれることなく、恐れなく前に進むという自己革新の強い意思を内包している。決して折れない優雅さや強さをもとに、勝利を奪うという呪文のようでもある。

グループ名はいわゆる「造語」。アナグラムによって生まれた言葉ということは、例えばサッカーJ1リーグの「コンサドーレ札幌」が、元は「道産子オーレ」から来ているのと同じ話だ。

世の視線をぶれない。恐れなく前に進む。自己革新。強い意志。それでいて優雅。

これらのキーワードは、今、韓国ガールズグループで最も流行りの「ガールズクラシュ」のコンセプトであることが分かる。「女性が憧れる女性」。強くて、主張できる姿で女性からの共感を多く得ようとしている狙いが見える。

BTSとの関係は?

所属のソースミュージックは、BTSを擁するホールディングス「HYBE」の傘下にある。子会社レーベルという位置づけだ。

社屋はBTSのマネジメントを手掛ける部署と同じ建物にある。とはいえ、BTSと宮脇咲良の交流は「あまりないと思われる」(韓国スポーツ紙芸能担当)。アイドル同士仲良くなるには練習生の時代を共有してこそ、なのだという。

ただし、オフィスフロアのパーテーションを自由に動かせる形態にしており、スタッフ同士の交流はある。その流れからか、今回日本で披露する韓国デビュー曲「FEARLES」のビジュアルクリエイティブディレクターはBTSと同じスタッフが担当している。

メンバー

SAKURA サクラ(宮脇咲良)

生年月日 1998年3月19日 うお座 寅年※

韓国内でのデビュー前からグループ内での注目度ダントツナンバーワンの存在。今回がAKB48、IZ*ONEに続き3度めのデビュー。芸歴もグループで一番長く、韓国のファンからも「視線の作り方が上手い」といった評価がある。5月末に公開されたYouTubeではかなり上達した韓国語も披露した。ネイティブスピーカーのイントネーションをしっかり把握してきた模様。

※韓国最大のポータルサイト「NAVER」上のプロフィールでは生年月日のほか星座、干支が紹介されている。韓国ではこの点を気にかける、ということか。以下メンバーも同様。

Kim Chaewon チェウォン(キム・チェウォン)

生年月日 2000年8月1日 しし座 辰年

リーダーながら、年齢順に沿い公式のメンバー紹介でも2番めとなっている。宮脇咲良とはIZ*ONE時代からの盟友。現事務所との契約が噂になっていた時期から韓国ではセットで報じられることが多かった。最近テレビ番組で「IZ*ONE時代にはメンバーが多くて、咲良と一緒にいる時間が少なかった」「今、ルセラフィムで一緒になってなぜもっと早くから一緒にいなかったのかと思う」と告白した。

Huh Yunjin ユンジン(ホ・ユンジン)

生年月日 2001年10月8日 てんびん座 巳年

生後8ヶ月でアメリカに移民。英語が堪能。ハスキーボイスでボーカルラインを務める。宮脇咲良も参加したオーディション番組PRODUCE48に参加したが、結果を残せず。その後「デビューの可能性の低い練習生」として過ごしていたが、周囲が驚くデビューをルセラフィムで果たした。

KAZUHA カズハ

生年月日 2003年8月9日 しし座 未年

オランダにバレエ留学していた日本人。事務所側からの熱烈オファーを受け、韓国行きを決断。それほどの逸材だったということが、今年5月2日のデビュー時に明らかになった。ステージに登場するやその美しさに絶賛の声が。未知の存在だったこともあり韓国内での衝撃度も高かった。デビュー後、ウェブ上のライブコンテンツ出演前に緊張しているところを宮脇咲良に励まされた、との報道も。咲良の妹分でもある。

Kim Garam ガラム(キム・ガラム)

生年月日 2005年11月16日 さそり座 酉年

デビュー曲の最初のパートを担当している。それほどの美貌、実力があるということ。学生時代のトラブルが報じられ、デビュー19日めにして活動休止中。来日するかは未定。

Hong Eunchae ウンチェ(ホン・ウンチェ)

生年月日 2006年11月10日 さそり座 戌年

小学校時代から新体操を始めとしたスポーツに取り組んできた。ダンス、運動神経への評価が高い。グループデビュー後に韓国内の超有名バラエティ番組「週刊アイドル」に出演。宮脇咲良に「サクラテス」というあだ名をつけた。「何でもないことを哲学的に言うから」だという。

曲の意味は?

日本のテレビではおそらく(間違いなく)「FEARLESS」という曲を披露する。

韓国語での事務所側の公式説明は以下の通りだ。

「何を見てるの? あなたが何と言おうと、怖くないわよ。結局は私が勝つんだから」

ボールドなベースリプとグループなリズムの調和が成すパンク基盤のオルタナティブポップ。「欲望を隠そうとするあなたの言葉がおかしい。謙遜の演技はこれ以上やらない」といった歌詞を通じ、過去にとらわれず、恐れのない未来に向かって行こうという抱負を表現する。

パン・シヒョク統括プロデューサー(BTSの育ての親)が歌詞のプロデュースに参加し、防弾少年団の‘Life goes on’を手掛けたシンガーソングライターBLVSHとアメリカの有名なポップアーティストDestinyRogersが作曲に参加した。

テレビでの生パフォーマンス披露では、おそらく冒頭の部分のダンスにまず目が行くだろう。歌詞はこうだ…。

Bam ba ba ba ba bam

Ba ba ba ba bam ba ba ba ba bam

Bam ba ba ba ba bam

Ba ba ba ba bam ba ba ba ba bam

作詞:SCORE(13) / Megatone(13) / Supreme Boi / BLVSH / JARO / Nikolay Mohr / "hitman" bang / ONEYE / Josefin Glenmark / emmy kasai / Kyler Niko / PAU / Destiny Rogers

このパートは「何こっちを見ているの?」という若い女性の内なる感情、あるいは「欲望を隠さない」「私も行くわよ」と沸々と沸いてくる感情を表している、というところか。

いずれにせよ、日本の若い女性も多く注目する「韓国のガールズクラッシュ」なるものの最先端が披露される。宮脇咲良とKAZUHAの2人の日本人が加わっているのだ。そんな時代になった。こういった点からもご注目を。

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。フォローお願いします。https://follow.yahoo.co.jp/themes/08ed3ae29cae0d085319/

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