【韓国の新型コロナ】ソウル繁華街の集団感染者は27人に。業界への処罰を厳格化「感染発生で損害賠償」も

韓国のクラブの外観。写真は昨年の世界水泳開催(光州)時のホール陥没事故時のもの(写真:ロイター/アフロ)

韓国政府の中央質病管理本部が9日14時過ぎから会見を行った。この日はここ数日、国内で多く報じられていた「ソウル・梨泰院のクラブでの集団感染」について集中的に議論が行われた。

この集団感染については、昨晩日本メディアも報じている。6日に感染が判明したソウル郊外龍仁(ヨンイン)市在住の男性が、2日未明に同エリアのクラブに踊りに行っていたことが発覚。移動経路や同時刻の客を調べたところ12人の感染(昨日時点)が発覚した。韓国政府はコロナ感染拡大が緩やかになった状況から、4月20日より換気や消毒を条件にクラブの営業を許可していた。

韓国 制限緩和後 ナイトクラブで12人が新型コロナに集団感染(NHK))

本日の最新情報では、韓国政府中央疾病管理本部からこの件の合計の集団感染者数が「27人」と発表された。このなかには韓国軍の大尉も含まれていることも明らかにされている。

”規制を緩めた後の、厳しい処置”

これに対し、政府や地方自治体側から強い処置が発表された。

8日20時から、政府の中央災難安全対策本部が会見。「クラブなどのナイトライフ施設の営業方法について6月7日までの1カ月間、行政命令を下す」とした。営業禁止ではないが、防疫処置を正しく行わなかった場合のペナルティが厳しい。

地方自治体の長が感染症予防法に基づき、感染者発生の場合は損害賠償を請求することができ、また集合の禁止命令も下すことができる。ちなみに上記の「防疫処置」とは次のとおりだ。

・施設内ではマスクを必ず着用

・利用者の間隔を少なくとも1〜2m維持

・施設出入りの際、発熱や呼吸器症状の有無の確認とリスト作成

・毎日少なくとも2回以上の施設の換気・消毒

続いて9日午後、ソウル特別市のパク・ウォンスン市長が緊急会見を行い以下の点を発表した。

「ソウル市は即時にクラブや風俗、キャバクラなどすべてのナイトライフに関する営業の禁止命令を発令する」

「違反した場合、厳重な処罰を受けるだろう」

期限は設けられない。ソウル市内に関しては「禁止」の命令が下されるということだ。

韓国では5月6日からより緩やかな生活指針が示されたばかりだった。指針切り替え前の2日の感染とはいえ、ソウル市のパク市長も会見時には”怒り心頭”だった。

「強い措置を下すほかない理由がある。健康チェックのリストの不正確さ、同クラブ施設での感染者の発生が複数の日付であるという点、最初の感染者が市内他地域(シンチョン)のクラブも訪れていた点などからだ」

「私たちは、新型コロナによる苦しみや経済的な被害に耐え、感染症と必死に戦ってきた。その結果、『K防疫は世界の模範』という評価を受け、すべての誇りになっていた。しかしわずか数人の不注意のために、すべてが水の泡になりかねない」

政府室病管理本部側は「我々はコロナをコントロールはしているが、消えたものではない」と注意を促した。

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