【韓国の新型コロナ】4月28日の政府発表「新規患者は14人」。韓国も連休前だが「細心の注意を」

韓国も30日から6日までの連休に入る。政府からは「引き続きの注意」が呼びかけが(写真:ロイター/アフロ)

韓国政府の疾病管理本部・中央防疫対策本部は4月28日14時より定例会見を行った。

クォン・ジュンウク副本部長が下記の内容を発表した。以下、翻訳し紹介する。

28日のブリーフィングの様子

■コロナ19新規感染14人、累積感染確定者1万752人

■隔離解除90人増え、合計8千854人

■死亡1人増え、合計244人

■海外流入12名・国内発生2人

■国内の80.6 %が集団発生と関連

■コロナ19の高い抗体価は出にくい

■治療剤が開発されてもウイルスに薬剤耐性が生じうる

■生活の中で防疫実践がコロナ19再爆発の発生を抑制

■抗体検査試薬の精度・検体対象選定基準を考慮

■コロナ19は「現在進行形」…いつでも爆発的に増加可能

■外国人労働者・未登録外国人への検査、関係省庁協議して対策用意

新規患者は14人。ここ2週間は海外流入者からの感染が高い

4月28日コロナウイルス感染症19国内発生状況を申し上げます。総累積感染者は1万752人で、このうち8854人が隔離を解除されました。海外からの流入感染者数は1056人であり、このうち韓国の国民が91.1%を占めています。

新規感染者は14人。いっぽう隔離解除は90人増加しました。全体的に隔離されている患者は減少しております。

そして残念ながら一人の死者がまた発生しました。深い哀悼とご遺族へのお悔やみを申し上げます。

地域別発生状況をみると、新規14件中12人が海外流入であり、国内地域での発生は2人です。地域は、仁川広域市と慶尚北道でのものです。

国内感染者のうち80.6%が集団発生との関連性があると確認できました。いっぽう、最近2週間で見ると、伝播経路は海外流入関連が最も多い割合を占めており、その次には、地域での集団発症が15.4%、そして病院など医療施設での発生が11.7%を占めました。

昨日、新規に確認された海外の流入の事例が12人と申し上げました。流入国は、欧州が6人、アメリカが2人、その他フィリピン、パキスタン、シンガポール、アラブ首長国連邦などです。感染者の国籍別で見ると韓国人が9人です。仁川では、これらの海外の流入確定者の家族の一人が、隔離解除のための検査で感染者と診断された事例があります。

4月末からの連休は「旅行に行っても注意を」

中央防疫対策本部では、今後連休※を控えて旅行などのアウトドア活動が増加すると予想されるため、国民の皆様に特別の注意をお願いします。

体調が少しでも悪い場合、旅行をご遠慮いただきたいです。また旅行に出かけたとしても、可能な限り最小限の家族単位で、車を利用して旅するなどしていただきたいです。混雑する場所への旅行は避けていただくようお願いいたします。

旅行中に手をよく洗ってください。咳をする際には服の袖の内側で口と鼻を覆うなど咳エチケットを守り、他者との2mの距離を維持し、室内の複数の利用施設を利用する場合には、マスクを着用していただくことをお願いいたします。

旅行時にも、旅行が終わった後でも、発熱や呼吸器症状があれば外出をせずに、自宅で休息を取ってください。熱が持続したり、症状がひどくなった場合は、関連のコールセンターまたは管轄保健所に連絡するか、診療所を優先訪問して早期に検査を受けてください。

※訳者注 韓国の連休

30日 釈迦誕生日 

5月2日-3日 土日

5月5日 子どもの日

翌6日までが休み、というケースが多い。

※※「旅行に出かけても注意を」という呼びかけはあくまで韓国のものです。日本では日本の状況にあった心がけを。

根絶にはまだまだ遠い。緊張感を

国民の皆さんにお願い申し上げます。これまで第一線で献身する医療スタッフの方々そして国民ひとりひとりの努力でコロナ19の爆発的で迅速な伝播の規模と速度を減らすことに成果があったことは事実です。しかし、コロナ19の発生が地域社会の中で続いており、事実上の根絶にはまだほど遠いです。

コロナ19には無症候性感染者も多いです。無症状でも症状が発生する二日前から他者にも伝播する強い感染力が出てきます。ある患者に症状が現れる前に、すでに別の人に伝播させうると把握されています。

コロナ19は非常に静かで扱いにくい厳しい感染力を持っています。私たち防疫当局は、地域社会の抗体調査を通じての免疫も考えていはいます。しかし高い抗体が出てくる可能性は大きくはないと判断しています。たとえ高い抗体が出てくる場合でも、これが集団免疫として形成され、防御力があるとみなせる根拠がまだありません。

また、今後、さまざまなプラットフォームを利用して治療が困難か、開発中の場合でも状況は決して簡単ではありません。治療剤が大量に使用されたとしても、ウイルスに薬剤耐性も登場しうると専門家たちは警告します。いま、韓国の防疫の状況は、例えるなら「まだ最初の山を越える前」です。そして「その背後に別の山々が待っている」ということです。このことを私たちの防疫当局は知っていて、緊張しています。

今はソーシャルディスタンスを保ち続け、また少しでも感染の疑いがある場合、早い段階で申告をしていただき、徹底的に行動の追跡調査を継続する段階にあります。これにより、見逃しかねない患者を一つ一つ探していき追跡する時期です。

ワクチン開発、接種完了までは”努力”を

このような努力をいつまでしなければならないのか。結局、ワクチンが開発され、地域社会に接種が完了するまで継続されるべき状況ではないかと判断しています。

ただ、韓国の場合、(4月15日の)総選挙が過ぎて、今日で13日目です。生活上での防疫を通じて、様々な複数のイベントを行った後も集団感染を最小限に抑えています。ただし、いくつかの医療機関や、社会福祉施設などでの集団接触を通じてお年寄りや呼吸器系に疾患を抱える患者に感染することがありえます。これを避けるためにも、過去3カ月間、生活の中で防疫を実践してきた成果を思い出してほしいです。

これまでしてきた通り継続し、いつでもどこでも生活の中での防疫を続けていけば、韓国でコロナ19を抑制し、爆発的な発生をさせず散発的に終わるようコントロールが可能だと考えています。

結局、コロナ19に関する今後の運命は、私たち一人一人の意志と手にかかっていると判断しています。最後に、コロナ防疫の先頭に立って献身される医療スタッフの方々。臨床記録の提供にも熱心に協力してくださっています。カルテなど医療情報を確かに確保してくださっています。ありがとうございます。

また、感染後の治療に成功した方々のなかから、一部、回復期の血漿をご提供くださる方もいらっしゃいます。こういった方々にも頭を深く下げて感謝申し上げます。以上です。

参考:27日の発表内容=【韓国の新型コロナ】4月27日の政府発表「感染者10,738人」「増加は10人」。