日本人の英語のカタカナ発音は通訳泣かせ<続・通訳を使うテクニック 7>

このコラムではビジネス折衝で話し手側の注意すべきポイントについて取り上げています。今回は「カタカナ英語」についてです。これまでも「話し手の注意点」についてこのコラムで取り上げてきました。話し手はどのような点に注意すべきか、興味がある方はコラムの10月と11月バックナンバーをご覧ください。

今回取り上げるのは、「カタカナ英語」についてです。日本人は英会話が苦手な人が多いようです。自分も含めてですが、ネイティブな発音を心がけているつもりでも、英語をカタカナ表記で発音してしまいがちです。

逆に、日本人が話す英語が妙に聞きやすかったり、日本人同士だと英語がすらすら話せたり、こんな経験をお持ちの方はいませんでしょうか。話すときも聞くとも耳が「カタカナ英語」に慣れてしまっているわけです。

また、外国人と会話するときに、必要以上に英語の単語を織り交ぜて話す人がいます。英語ができる相手や通訳に配慮して(?)のつもりかもしれませんが、英単語を多用する方もいます。たとえば・・・。

「このマーケティングプランはクライアントのニーズをヒアリングしてターゲットを絞り、社内でコンセプトのディテールまで十分にディスカッションした上でプレゼンテーションさせていただきます」etc.

英単語を交えることは相手や通訳に対する配慮なのかもしれません。しかし、こうした表現が逆に通訳泣かせになることがあります。その原因は英語のカタカナ発音です。日本人にとって英語をカタカナで表記することはたいへん便利なのですが、通訳から見ると日本人の「カタカナ発音」はとても聞き取りにくいだけでなく、誤訳や異訳を生む結果にもなります。

単語の本来の意味と違う使い方になっていたり、日本人は英語だと思っている単語が実は外国人には通じない「和製英語」だったり、こういうケースがよくあります。無理に英語にしないで素直に日本語の単語で表現するほうがよいかもしれません。たとえば、先ほどの「このマーケティングプランは・・・」は次のように置き換えてみます。

「この市場開拓計画は顧客の要求を引き取って目標を絞ってり、社内で基本的な方針から詳細までまで十分に議論した上で発表(報告)させていただきます」etc.

通訳から見るとわかりにくい英語発音よりも日本語のままのほうが聞き取りやすく、理解しやすいのです。これも話し手側が注意したいポイントのひとつです。