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兵庫・西宮市長選 現職石井氏が先行、増山氏追う=JX通信社情勢調査

米重克洋JX通信社 代表取締役
(写真:アフロ)

兵庫県西宮市長選挙(20日告示・27日投開票)について、JX通信社は23・24日の両日、独自の電話調査を行い情勢を探った。調査結果を分析したところ、現職で元民主党衆院議員の石井登志郎氏が先行し、日本維新の会が公認する新人の増山誠氏が追っている。自民党会派を離脱して出馬した前市議の吉岡政和氏は伸び悩んでいる。

一方、態度を決めていない有権者が約3割に上っており、情勢はなお変わる可能性がある。

現職・石井氏に幅広い支持

現職の石井氏は、自民党や立憲民主党、国民民主党から支援を受けている。調査でも、自民党支持層の約4割、立憲民主党・共産党それぞれの支持層からも6〜7割の支持を集めるほか、増山氏を擁立した日本維新の会支持層の2割、無党派層の3割からも支持を受けている。

前県議の増山氏は、公認を受けた維新支持層からの支持が約6割にとどまっている。無党派層からの支持は約1割だ。職業別では民間企業勤務者で比較的支持が強い。阪神間に位置する西宮市は、昨年10月の衆院選でも維新の比例得票が約8万3000票に上り、自民(約5万7000票)、公明(約2万票)の合計より多くなっていた。大阪府以外での首長ポスト獲得を目指す維新は、増山氏へのテコ入れを急いでいる。

前市議の吉岡氏は、自民市議の一部から支援を受ける。ただ、自民支持層からの支持は1割弱にとどまっている。4年前の前回市長選では、現職・石井氏に108票差で惜敗する大接戦を繰り広げたが、今回は浸透に躍起だ。

調査の方法

3月23日(水曜日)と24日(木曜日)の2日間、無作為に発生させた電話番号に架電するRDD方式で、18歳以上の有権者を対象に調査した。709人から回答を得た。

JX通信社 代表取締役

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

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