参院選 大阪選挙区の公示前情勢分析=JX通信社 大阪府内情勢調査
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報道ベンチャーのJX通信社では、あす公示される参院選の大阪選挙区の情勢を探るため、6月29日・30日の2日間に渡って、大阪府内の有権者を対象に電話調査を実施し、過去の選挙結果などを加味して分析した。調査の概要は本稿末尾に記載の通りだ。
維新・東氏先行 自民・太田氏など続く
大阪選挙区は定数4に対して10人弱の出馬が見込まれている。先週末の時点で、東徹氏(日本維新の会)が先行し、太田房江氏(自民党)、杉久武氏(公明党)、辰巳孝太郎氏(共産党)、梅村みずほ氏(日本維新の会)、亀石倫子氏(立憲民主党)、にしゃんた氏(国民民主党)らが追い上げる展開だ。
候補の擁立を予定する各党のうち、日本維新の会からは唯一、2人の出馬が見込まれているが、現時点では現職の東徹氏への支持が強い。ただ、日本維新の会支持層の約3割が投票先について態度を決めていないことから、梅村氏にも一定の積み上げが予想される。
なお、選挙区での投票先をまだ決めていない態度未定者は6月29日・30日の調査時点で全体の5割近くに上っており、情勢は流動的だ。とりわけ自民党支持層の約4割、無党派層の約7割が投票先を決めておらず、時間の経過とともに情勢が大きく動きそうだ。
比例区投票先 維新が首位
同じく大阪府内の有権者を対象に、比例区で投票したい政党について聞いた結果、日本維新の会が30%、自民党が17%、共産党が8%、公明党と立憲民主党がともに6%などとなった。日本維新の会については、国政政党としての支持率では自民党に次ぐ2番手だが、比例区投票先としては自民党支持層の約3割も投票するとしており、1位となっている。なお、約3割の有権者が投票先について態度を決めていないとしており、選挙区同様情勢は流動的だ。
なお、比例区投票先の各党の数値について、先週発表した東京選挙区の情勢調査とは質問方式を変更しているため(今回の調査では態度未定者に対する重ね聞きを行わなかった)、単純な比較はできない。
調査の概要:6月29日(土曜日)と30日(日曜日)の2日間、無作為に発生させた電話番号に架電するRDD方式で、大阪府内の18歳以上の有権者を対象に調査した。有効回答は665件だった。