好きなことを仕事にするために アジア新興国での修羅場体験のススメ

好きなことを仕事にするーー。

いまから就職活動をしようとしている学生にも、すでに仕事をしているビジネスマンにとっても、「好きなことを仕事にする」が実現するほど幸せなことはないでしょう。

私の場合、現在、東南アジアを中心とした海外と日本を飛び回り、人材育成とサッカー関係のビジネスを生業にしていますが、「仕事が嫌だなぁ」と思ったことは一度もありません。もちろん、小さなタスクレベルにおいて、調整が面倒くさいとか、ちょっとハードルが高いとか、そんなことは日常茶飯事ですが、「仕事」そのものが辛いとか楽しくないとか思ったことは本当にないと思います。

なぜ、これが実現できているのか?

おそらく、これは海外経験、もっというと東南アジアなどの新興国での修羅場経験をしてきたからだと思います。私の場合、サラリーマン時代にまだ発展著しい頃の中国で3年弱過ごし、そのあと、『世界一蹴の旅』と称して、丸1年間、2010年W杯出場32カ国を中心に約50カ国を旅しながら、ブログなどで情報発信をしつづけました。(その結果、2冊の書籍を出すことにもなりました)

そして、現在にいたるまでに、東南アジア各国を飛び回り、各国に足場を作りながら、そして各地でサッカーボールを蹴りながら仲間を増やし、仕事を続けています。

世界一蹴の旅の間では、空港などで格好いいスーツケースを引きずりながら闊歩するビジネスマンにたくさん遭遇し、「いつかは仕事としてお金を稼ぎながら、こうやって世界を股にかけて各地の空港を闊歩したいなぁ」と思ったものでしたが、いまではそれが現実になっています。(やたら東南アジアが多いのと、LCCが多いのはご愛嬌です(笑))

具体的には「ミッション:グローバル」という名称の海外研修を日本の大手企業に提供しており、自分のコンサルタント時代や旅人時代の経験が生きています。また、最近はダブルキャリアなどとも言いますが、これ以外に「アジアサッカー研究所」を中心としたアジアサッカービジネスメディア運営、PR、イベントコーディネーションなどのアジアサッカーに関するコンサルティング事業も行っています。

最近、Jリーグのアビスパ福岡にサポートしてもらってスタートさせた若者向けのミッション型海外インターンシップ「M:I Challenge」などはこの両方にかかっている仕事です。

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新興国で修羅場経験を積むと、なぜ「好きなことを仕事にする」が実現するのでしょうか?

どんなビジネスでもそうですが、事業が成功するには以下の条件が必要になります。

'''1.他人ができないことがやれること

2.高い専門性を持っていること

3.社会に必要とされていること'''

それぞれの要素ごとに解説してみましょう。

1.他人ができないことがやれること

他人ができなくて、自分ができること。

そこに最大のチャンスがあります。

幸か不幸か現在は多くの日本人が海外や外国人、外国語を苦手としているわけで、そんな状況を敢えてラッキーと思って、若いうちに一度、東南アジア新興国に行ってビジネス体験をしてみると良いと思っています。その上で「あ、僕は海外は向いてないな・・・こりゃ無理だな・・・」と思えばそれまでですが、私の経験上、多くの人達が「日本では考えられなかった多くの可能性に気づいた!」「海外なんて完全に食わず嫌いだった!」「将来は海外に住んで仕事してみたい、なんなら今すぐ海外で就職したい!」というような声をあげています。

多くの人が「できない」と思い込んでいることに、サッサと手を付けて苦手意識をなくしてしまえば、急に他者と差別化することができてしまいます。

アジアに行くと、語学力を含めて、自分たちができない、苦手だ、と思っていたことが何でもなかったことがわかると思います。

2.高い専門性を持っていること

他人ができないことをやると同時に、自分ができることも伸ばしていく必要があります。

私が大手企業の社員向けに行っている海外研修で大切にしているポイント(研修で身につく力)として「グローバルマインドセット」というものがあります。

ここでは早稲田大学の白木三秀教授にも監修いただいた以下の7つの要素として定義していますが、

・自ら考えて行動する主体性

・突破力・実行力

・語学力に依存しないコミュニケーション力

・あらゆる状況に対応できる力

・パッションを持って巻き込む力

・くよくよしないメンタルタフネス

・どこでもやっていける自信・意欲

これらは決して海外ビジネスだけで必要なものでありません。よく見てもらえると分かる通り日本国内における仕事においても非常に重要な力になります。(改めて見ると、当たり前のようにも思える要素です)

しかしながら、日本でずっと暮らしていると、実はこのような力が知らず知らずと削がれていってしまっているのも事実です。(だからこそ、企業がコストをかけてまで、社員にこのマインドセットを身につけさせるべく海外研修に派遣するわけです)

上記で述べているのは、ビジネスマンにおける基礎動作というか、PCでいうところのOS(基本ソフト)みたいなものです。この機能が優秀であれば、あるほど、その上に載っかってくる自身の仕事の専門性がより活きてくるという話になります。

その専門性というものも、急に力がつくものではなく、日常の努力から徐々に力が着いてくるものではありますが、一方で、こんな考え方もできます。

例えば、私のやっている「アジアサッカー研究所」の場合、「アジア」X「サッカー」X「ビジネス」という3つの専門性の要素で成り立ってます。このように複数のパラメーターでドメインを設定した場合、当然ながら「専門性」は上がることになります。自分の持っている力や興味の範囲を俯瞰したドメインの設定の仕方も大事かもしれません。

また一方で、専門性の効率的な高め方として、ネットワーク(人脈)もすごく大事なものになってきます。ネットワークの作り方というのは、ここでは語りきれないくらいたくさんの要素がありますが、1つには最初の一歩をどう踏み出すか、がポイントかもしれません。どんな紹介でつながっていくネットワークも必ず最初の1人、がありますから。

3.社会に必要とされていること

3つめは、当然ながら、「好きなこと」が仕事になる(=お金を稼げる)ためには、それが社会に求められているものではなければなりません。これは時代やタイミングなどにも大きく依存します。

単純に「スポーツ」や「音楽」といった分類ではなく、私の場合、上述のように「アジア」X「サッカー」X「ビジネス」だったわけで、アジアのサッカーが盛り上がってきたと同時に、日本のサッカーもアジアのビジネスの急成長にあやかりたいというような社会背景があったから成り立っているという状況もあります。

いま、東南アジアなどの新興国を舞台にして活躍できる人材は不足しています。こんな人材は、やりたい仕事に就ける可能性があがるのではないでしょうか?

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と、、つらつらと書きましたが、もし、こんなマインドセットを身につけられて、専門性が確立でき、自分の方向性を応援してくれる仲間(ネットワーク)が構築することができれば、会社勤めであろうと、独立して自身でビジネスをやろうと、どんな環境においても「好きなことを仕事にする」は実現できると思っています。

上記のようなことを後押しするために、ミッション型海外インターンシッププログラム「M:I Challenge」を立ち上げました。Jリーグクラブ・アビスパ福岡の後援を頂きながら、福岡や東京の学生を中心に上記のような体験・実体験を積んでもらいたいと思っています。

研修や説明会の中では、今年の秋までカンボジアで働き、若い頃からの念願だった地元アビスパ福岡への就職を勝ち取り、いま生き生きと働いているアビスパ福岡の職員の吉田健次氏にも登場していただき、彼の具体的な海外体験も若者にシェアしたいと思っています。説明会は12月23日(祝)に福岡・東京で行います。詳しくはWebサイトを見てみてください。