アルビレックス新潟シンガポール、スロットマシーン増設でクラブ経営安定化へ

アルビレックス新潟シンガポールのクラブ経営を支えるスロットマシーン

2015年5月31日、シンガポールのトップリーグ(Sリーグ)に所属している「アルビレックス新潟シンガポール」の新クラブハウスがオープンした。

今までのクラブハウスは、同クラブが本拠地としているウエスト地区のジュロンイーストスタジアムに併設されていたが、新クラブハウスはシンガポールの比較的中心部であるトアパヨー地区に「新装開店」した。

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新クラブハウスには、チームのユニフォームの展示やテーブルサッカーゲームの遊技機に加え、15台のスロットマシーンが設置された。これはいわゆる「合法ギャンブル」で、高齢者を中心に多くの地域住民が利用する想定だ。

スロットマシーンは、シンガポール社会に貢献する団体に対して設置の許可が下りる。アルビレックスも3年前にクラブハウスへの設置をはじめ、今後も毎年5台ずつの設置を計画している。Sリーグの多くのクラブでは経営の安定化のためスロットマシーンの設置を実施しており、今回のアルビレックスの新クラブハウス移転もスロットマシーンの売上拡大を狙っている。

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同クラブは、ホームタウンへの貢献活動が認められ、8月にはシンガポール政府から表彰を受ける予定となっている。Sリーグでは、マレーシアやブルネイからのチームが参加しているが、シンガポールにベースを置き、地域と融合しながら活動をしている唯一の外国籍クラブだ。(特例で所属選手は全員日本人であることが義務付けられている) 

アルビレックスでは現状、スロットマシーンの売上がクラブの総予算の半分を占める。これはクラブの経営にとって非常に大きなインパクトで、かつチームの成績や、スポンサー企業の業績等に左右されず、安定した収入源となるため、今後の期待も大きい。訪問客の平均滞在時間はおよそ1.5時間~2時間程度。平均使用金額としては約300シンガポールドル(約27000円程度)と富裕層が多いシンガポールの象徴的事例と言えそうだ。

アルビレックス新潟シンガポールCEO 是永大輔氏
アルビレックス新潟シンガポールCEO 是永大輔氏

是永CEOは、「アルビレックス新潟シンガポールは、シンガポールに腰を据えて、地元の人達と一緒に汗をかき、共に信頼し合える存在になるべく活動している。今後も新クラブハウスで得た資金をチームの強化として活用する一方、地元への貢献活動や、日本人の若者が世界へ羽ばたけるようなキッカケを作ることに活用していきたい」と語っている。