■世界観が一気に変わる！『フェルミ推定』講座

私が本当に残念だな、と思うとき。それは――

と誰かに言われたときだ。

「わからない」のではなく「考える気がない」からわからないのだ。そのことを理解できないからこそ「わからないから、わからない」なんてことを口にしてしまう。

誰でも「考える」ことはできる。「考える頭」を持っているのだ。

にもかかわらず、残念ながら私たちは（難しくはなくても）慣れない問題に直面すると、思考停止になってしまうことが多い。「考える頭」という素晴らしいリソースがあるのに、そのリソースを使おうとしないのである。

たとえば、こんな「問い」があったら、あなたはどう答えを導きだすだろう？

Q：あなたがこれからの人生、いくらお金を稼ぐか？

こう質問されて、「そんなのわからない」と即答するだろうか。それとも何らかの手がかりを利用しながら答えを導きだそうとチャレンジするか。

次の質問はどうか？

Q：車の販売ディーラーがSNSを使ってプロモーションをしたら月に何台売れるか？

「車の販売をした経験がないから、まったく想像もつかない」と瞬時に思っただろうか。それとも、何か答えを導く糸口はないかと考えただろうか。

考える力を養ううえで、私が最もおススメするのは「フェルミ推定」である。

いわゆる――

Q：東北地方に軽自動車は何台あるのか？

といった質問にどう答えるのか？　である。

しかも一般的には【書籍やネットは参照不可】【計算機の使用不可】という条件で【3分以内】に考えなければならない。

私も最初、「フェルミ推定」の例題を目にしたとき、途方に暮れた。「そんなことわかるわけがない」としか思わなかった。

しかし「考える勇気」と「ちょっとしたコツ」を知るだけで、すぐに慣れるのである。

慣れたら、見える世界が変わってくる。テレビのコメンテーターが勝手に予測している未来の姿が本当なのか、偽りなのかもわかるようになる。知人のネガティブな推測も、上司の楽観的な発想も、正しいかどうかが推論できるようになる。

自分の市場価値を高めるうえでも、具体と抽象のトレーニングは不可欠だ。ぜひ「フェルミ推定」で考える力を鍛えよう！

今回は約50分の音声セミナー付きである。ぜひ最後までしっかり確認していただきたい。

■「考える勇気」を持つ！『フェルミ推定』講座