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【横山塾】「自分を変えたい」と言う人は一体何を変えたいのか? 自分を変える一番簡単な方法とは?

横山信弘経営コラムニスト
(写真:PantherMedia/イメージマート)

■「自分を変えたい」と言う人は、何を変えたいのか?

「今年こそは自分を変えたい」

「ゼロから再出発したい」

年初だから、そう考える人は多いことだろう。とくに「新常態(ニューノーマル)」と言われる今の時代、過去と同じことをしていては取り残されるのは必至だ。

しかしそう誓っても、なかなか変えられない人がいる。そりゃあ、そうだろう。そう簡単に自分を変えられるものなら、誰も自分の人生に不満を抱かないだろうから。

ところで、誰もが一度や二度は真剣に考える、この「自分を変えたい」というフレーズ、いったいこのフレーズにはどのような意味があるのだろうか。あなたは深く考えたことがあるだろうか。

つまり、「自分を変えたい」というのは、具体的にどういう意味なのか? 変えたい「自分」とは、いったい何を指すのだろうか、ということである。

たとえば「車を変えたい」というのであれば、わかりやすい。いま所有している車を下取りにして、新しい車を買えば「車を変えたい」という願望を叶えることができる。

いま所有している車が軽自動車であるなら、もう少し排気量の大きな車に変えたいと思ったり。

休日に海や山に出かけるなら、多くの荷物を載せて悪路も走破できるSUVに変えたいと思ったり。スポーツカーに憧れているのなら、そのような車に乗り換えて気分を一新したいと思ったり。

このように「車を変える」という話なら、無限に発想は広がる。

しかし「自分」を変えたいといった場合はどうか。車や、服や、鞄のように、ガラリと変えられるものかというと、そうではない。

性別や年齢を変えることは現実的ではない。筋肉のつき方や顔の造形を変えることも、そんなに簡単ではない。では何を変えたいと願うのが一般的なのか。それは、おそらく

・習慣

・考え方

・性格

といったものではないだろうか。

「もっと行動力のある人間になりたい」

「すぐにイライラしてしまう、この性格を何とかしたい」

このように、ある程度の努力をすればできること。それなのに、できていない自分に対して失望し、だからこそ、

「今年こそは変わりたい」

「もっと自分を高めたい」

といった願望を抱くのだ。

「どうせ自分を変えられない」

「自分の性格なんだから、どうしようもない」

などと諦めてしまうより健全だが、はたしてどのようにすれば「自分を変える」ことができるのか。今回はNLP(神経言語プログラミング)の理論を用いながら解説していきたいと思う。

「7000字」を超える大作記事である。ぜひ最後まで読んでもらいたい。

■「自分を変える」いちばん手っ取り早い方法

考え方とか、価値観とか、いわゆる性格というフワッとした抽象的な概念は「脳の思考プログラム」と表現しよう。

そして、この「脳の思考プログラム」は、過去の体験の「インパクト×回数」でできている、と理解するのだ。そうすると、いろいろなことが腹に落ちる。

人の性格とか価値観みたいなものは、後天的に身につくものであると理解できるし、そして個人個人それぞれの体験が異なる以上、性格や考え方もそれぞれに違うのもうなずける。

双子であっても同じ性格になるとは限らない、日本人でも外国で生まれ育つと日本人的な考え方や価値観が身につかない、こういったことは、この「脳の思考プログラム」の存在を知るだけで合点がいく。

そして、また、生まれてからずっと同じ思考プログラム(=価値観、性格)というわけではない、ということも理解できるはずだ。

まとめると、次のようになる。性格とか価値観、考え方は、

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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