【悲劇】新型コロナの影響で、「勘違いワークライフバランス」が急増中!

在宅勤務になって、ラクになったなァ……(写真:アフロ)

■勘違いワークライフバランス

「もう、元に戻れない」

新型コロナウイルスの影響で、在宅でテレワークを強いられている会社員が増えている。その結果「働き方改革」が進み、そのまま「ワークライフバランス」が実現した、という会社員も大勢いることだろう。

そうすると当然出てくるのが、冒頭に書いた、

「もう、元に戻れない」

という意見だ。

長時間労働が常態化した職場であれば、「残業する奴を評価する」的な空気など、もう気にかける人はいない。

「夜8時。仕事はないけど、まだ部長がいるからなかなか帰れない」

などと、悩むことはなくなった。

また、やることもやらずに「ワークライフバランス大事ですから」と言って早く帰ろうとする社員たちにとっても、自宅は最高の職場環境だ。

こういう”勘違い社員”を野放しにはできないため、今まさに世の中のマネジャーは、その手腕を問われている、と言っても過言ではないだろう。

そうでなければ、成果にコミットしている現場の責任者たちが犠牲になっていくばかりだ。

■「変える」ことがイノベーションではない

社員の大半を在宅勤務にさせたからといって、業績を落としてもいいと考える経営者はいない。

それならそれで「知恵を絞れ」と現場に要求する。当然だ。この結果、数々のイノベーションが組織内で起こることになるからだ。

「働き方改革」もそうだ。「改革」なのだから、過去に例のないイノベーティブな発想で、新しいことにチャレンジしていかなければならない。

働く場所とか、会議や商談で利用するメディアを変えたぐらいでイノベーションとは言わないのである。

ここで強調しておこう。

「変える」ことはイノベーションではないと。「変えて、より高い成果を出す」ことこそがイノベーションである。

企業に新たな付加価値をもたらさないような変化など、経営者は歓迎しない。お客様にも恩恵がない。

■「時間単位」ではなく「成果単位」の意味

「時間単位」ではなく「成果単位」で労働を考えていこうという考えが政府の後押しもあって広まりつつあった。この「時間」と「成果」とは、労働を考えるうえで非常に重要な切り口となる。このケースでも重要なのは順序。必ず「成果」から物事を考えるべきだ。

よく「逆算思考」と言うが、何から逆算するかといえば、当然のことながら「成果」から逆算して行動計画を立てる。

朝10時にお客様のところへ行くのであれば、朝10時までに到着している状態から逆算して、どの電車に乗り換えるか、どの時間にオフィスを出るのか、準備をいつまでに終わらせておくべきかを考える。

このように、「成果」が先で、「時間」が後

仕事でも同じだ。

今期の成果は何か? そこから逆算して四半期はどうするのか。月単位でどのように計画し、週や日単位でどのようにタスクを処理するのか。自分の仕事のあり方を考えていく。

■ 最悪な逆算思考は?

最悪なのは、「時間」から逆算して「成果」を決める人たちだ。

「定時まで、この仕事があるので、その仕事はムリです」

と、平気で答える人。

残業しなくてもかまわない。頼まれた仕事を定時までにするには、どうすればいいか。業務スピードを速めるか、優先順位を変えるか、業務を細かく分割して、他の人にも手伝ってもらうか。いろいろな選択肢がある。にもかかわらず、

「時間がないので、なかなか終わりません」

と言って、毎日定時で仕事を切っていったら上司は頭を抱える。

「時間」から逆算して「成果」を決める人は、考える習慣がない。瞬発的に「ムリです」「難しいと思います」と言葉が出てしまうのだ。

つまり「ムリです」「難しいです」が口グセになっているのだ。

いったん立ち止まり、深く考えるクセをつけないと、ひどいケースだと

「成果を出せばいいってもんじゃないですし」

「成果、成果、と言われるとモチベーションが落ちます」

などと、論点とずれた返答をしてしまう人まで出てきてしまう。

■泣くのは「成果にコミットした人たち」

若い人ほど、過去のしがらみがない分、イノベーティブな発想ができる。ベテラン社員にはない突飛な発想を出すものだ。

しかし、「時間」から逆算して働く習慣が身についてしまうと宝の持ち腐れだ。

この状態がつづくとどうなるか。

そのツケを「成果にコミットしている中間管理職」が支払うことになる。しかも旧態依然としたやり方で。

AIやロボットがさらに進化していく今日において、誰かから言われたことを時間単位で処理するだけの人材はもう必要ない。

年齢も世代も関係なく、成果にコミットできない人材を、経営者はもう必要ないと受け止めるだろう。

緊急事態宣言が発令され、しぶしぶ社員たちを在宅勤務にさせたが、社員を選別する機会にもなっている。「ワークライフバランス」の意味を勘違いしている社員を、である。

「働き方改革」も「ワークライフバランス」も重要なキーワード。だからこそ順序だけは間違えないようにしたい。

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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