ひとり自己啓発セミナー? ――PDCAを意識して自己啓発する方法

(ペイレスイメージズ/アフロ)

「自己啓発セミナー」に要注意?

自分の意識を変えたい、新しい自分と出会いたい、高い目標を達成したい……そのような願望をかなえるため「自己啓発セミナー」に通う人がいます。私も「自己啓発セミナー」によって、自分の意識を大きく変えることができましたので、このようなセミナーを受講すること自体は、お勧めします。

しかし「自己啓発セミナー」にはまってしまい、自己の成長は脇に置いて、セミナーにばかり通う人もいます。「自己啓発セミナー」は、それなりに高額なセミナーも多いですから、手段として割り切った付き合い方が必要ですね。

また、「自己啓発セミナー」に興味はあるけれど、そこに参加している人たちとの交流が苦手、という人もいると思います。そういう人のために、そして「自己啓発セミナー」と正しく付き合うためにも、自分ひとりで「自己啓発セミナー」のようなことができるやり方をお伝えします。

ひとりで自己啓発をしてみる

自己啓発というのは、つまり自己を啓発することです。これまで気づかなかったことに目を向けさせ、教示することを啓発と呼びます。「自己啓発セミナー」に参加しても、コーチングを受けても、その目的は果たせるでしょう。いずれにしても、教えてくれるのは自分です。誰か講師やコーチから教示されることはありません。(教示されたら怪しいでしょう)

他者からの質問や問いかけによって、考える「切り口」が与えられます。そしてその「切り口」によって、考えをめぐらせ、自分自身で気づいていくことで意識の変容が確認されるのです。したがって、その問いかけを他者にゆだねるのではなく、自分自身でやってみてもいいのです。これが今回のテーマである「ひとり自己啓発セミナー」というわけです。

どのようにするか?

たとえば早朝、静かな時間帯に心を落ち着けるような場所へ行きます。そして心を落ち着けるために、マインドフルネス瞑想をしてもいいでしょう。自分の心ではなく、呼吸や体温、体に意識を向けて雑念をはらいます。

そうしてから、目の前にカレンダーやスケジュール帳を開き、1年前、2年前の頁までめくってみましょう。たとえば2年前のスケジュールを確認し、当時の自分は何をしていたのか。どうだったのか記憶をたどってみます。

「2年前の自分は、迷ってばかりで行動に移すことさえできなかった」

「自分が嫌で、否定ばかりしていた。周りの人に迷惑ばかりかけていた」

「時間はかかったけれど、それに比べて今は少しは前向きかもしれない。こうやって自分に向き合おうと思えただけでも進歩か」

このような「気づき」を得られるかもしれません。そうしたら次に、2年前の自分に声をかけるとしたら、どうするかを考えます。実際に声をかけてもいいのです。目の前に「2年前の自分」を座らせ、相手の目を見て語りかけてもいい。自分の昔の顔をイメージするのが照れ臭いという方は、電話をかけるイメージでもいいでしょう。

「私は2年後のあなたです。2年後もちゃんと生活して、ちゃんと仕事をして、ちゃんと生きています。大丈夫。2年後の自分は、少しは前向きになっているから。周囲の人たちとも、うまくやっているから。安心して」

このように、言えるかもしれません。

「今の自分」にだけ焦点を合わせると、物足りないことがたくさん出てくるかもしれない。しかし「過去」や「未来」の自分と対峙することによって、新しい気づきを得られることが多いのです。

自己啓発もPDCA

自己啓発も、まさにビジネスの現場で使うツール「PDCA」が役立ちます。

PDCAとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(検証)・Action(改善)のそれぞれの頭文字をとったものです。本来なら、数字で表現できる計画があることが望ましいですが、自己啓発が目的なら、期限から逆算する必要はありません。単に検証と改善だけを繰り返すだけでいいのです。

たまに立ち止まって自己検証し、自己改善を繰り返すだけで、自己成長はしていきます。慣れていくと、「次はこうしよう」「期限を決めて行動しよう」と考えるようになり、本来のPDCAができるようになっていきます。まず慣れないうちは、小さな自己啓発からはじめてみるのもいいですね。