「やるべきこと負債」が寝てもとれない疲れの一因である

寝ても疲れがとれない……(写真:アフロ)

「やるべきこと負債」が信頼資産をなくす

毎日必ず「やるべきこと」を処理できれば、すっきりして寝床につくことができます。しかし、いろいろな事情があって、やるべきことを先送りしてしまうこともあるでしょう。ただし、あまりに「やるべきこと」がたまると、貸借対照表の「資産・負債・純資産」の関係でいえば、「やるべきこと負債」が増えて「純資産」が目減りしていきます。

人の「純資産」=人の「信頼資産」

と考えたら、「やるべきこと負債」がたまりすぎると「信頼資産」の債務超過に陥ります。

「やることが遅い」

「もう任せられない」

「あいつには期待できない」

という悪いレッテルが貼られたら最悪。一度貼られたレッテルは、そう簡単にはがすことはできません。一度でも債務超過に陥った企業を、銀行やお客様は信用しますか? 信頼してお金を貸そうとするでしょうか? 「やるべきこと」をやらず、「やりたいこと」ばかりやっていれば、もともと持ち合わせていた「信頼資産」が激減していきます。それだけは何とか避けたいですね。

寝てもとれない疲れの要因

鈍感な人なら、どんなに「やるべきこと負債」がたまっていても、何も感じないことでしょう。しかし、根はマジメなのに、ついつい「やるべきこと」を先送りしてしまう人は、「すぐやろうとは思ったんだが、結局今日できなかった」「頭ではわかっていても、なかなかできない。どうしてだろう」と思いながら、一日を終えます。

「やるべきこと負債」は、「信頼資産」のみならず、「健康資産」をも毀損させていきます。一日の終わりにストレスがたまっていると、脳は酸化ストレスにさらされます。この酸化ストレスが「脳疲労」の原因となっているようです。脳疲労がたまれば、体の調整機能である「自律神経」に問題が出てきます。

やるべきであったことを、一日の終わりに振り返ってみると、その一部ができていない……そうなると夜寝る前でも「交感神経」が優位になりやすい。交感神経が優位のまま寝ても、睡眠の質は低下してしまいます。これが「寝ても疲れがとれない」原因となっているのです。

夜は、心も体もリラックス状態にして就寝しましょう。そうすることで「副交感神経」が優位になり、睡眠の質がアップします。いい睡眠ができることで日中は活動的になり、先送りしてしまう「やるべきこと」も急減させることができます。先送りをなくすためのノウハウや知識、そしてモチベーションといったものは要りません。

大事なことは、体のコンディションを正しく保つことです。

そのために私は、朝早く起きて、マインドフルネス瞑想をしてから今日やるべきことを紙に書きだすやり方――「朝PDCA」を推奨します。一度、正しくPDCAがまわりはじめたら、「やるべきこと負債」はどんどん減っていきます。そうすれば、体も心もリラックスした状態で夜を迎えることができます。

生活も、ビジネスも、リズムが大事。リズムを変えるのは朝です。朝に意識を向けて「やるべきこと負債」を減らしていきましょう。

※参考記事:圧倒的な成果を生み出す「朝PDCA」とは?