どうすれば「モチベーションアップするモチベーション」を上げられるのか?

モチベーションってどうすればアップするんだろう?(写真:アフロ)

モチベーションをアップしたいという人はたくさんいます。何かをやり遂げよう、何かを継続しようと考えたとき、意欲ややる気やモチベーションが、大きく関わるものだからです。とはいえモチベーションをアップさせる方法というのは、インターネットで検索すればわかるとおり、多種多様にあります。

具体的には記載しませんが、「A」という方法、「B」という方法、「C」という方法、「D」という方法があったとして、それぞれ試して自分に一番適した方法を選べばいいのです。ダイエットしたり、資格試験をパスしたりするのとは比較になりません。モチベーションをアップさせるなんてことは簡単にできるのです。

もし「A」も「B」も「C」も「D」も、いずれの方法も試したけれどダメだった、というのであれば他の「E」「F」の方法を探して試したらいいでしょう。これを繰り返せば必ず見つかります。

先述したとおり、モチベーションをアップする方法、テクニック、ノウハウ、技術……は膨大にあります。ダイエットの方法と同じぐらいに、多くの人に開発され、世に出ているのです。

モチベーションアップする方法を探るうえで気をつけなければならないのは、「絶対にどこかに存在する」と心に留めること。自分のモチベーションを上げてくれる何かが、いまだ存在しない、という妄想はやめましょう。自分に適した「モチベーションアップできる方法」は必ずどこかに存在するのです。

ところが、モチベーションが上がらない、どうしたらモチベーションがアップするのかと、いまだに疑問を抱く人がたくさんいます。世界の著名な方が開発した、素晴らしいノウハウがフリーで瞬時に手に入る時代になったにもかかわらず、「モチベーションが上がらない」「モチベーションが上がらない」と言う人がドンドン増え続け、「迷える子羊」化しているのです。

こういう人を3つの種類に分けてみたいと思います。

(1)「モチベーションをアップする方法」を知りたいと言っているだけ

(2)「モチベーションをアップする方法」を探しているだけ

(3)「モチベーションをアップする方法」を試しているだけ

これを、仕事で右腕をケガして血を流している人のケースで考えてみます。

(1)「右腕のケガを治す方法」を知りたいと言っているだけ

(2)「右腕のケガを治す方法」を探しているだけ

(3)「右腕のケガを治す方法」を試しているだけ

右腕をケガして血を流しているわけですから、大きな問題です。治療する方法が知りたいと思うのは当然でしょう。しかし特殊なケガでない限り、治療する方法はたくさんあるでしょうし、正しい治し方を知ったり、治してくれる人に出会えば、すぐにそれを実践するはずです。

したがって、

「右腕をケガして血が止まらないんだ。まいったよ、ホントに」

と言っているだけの人を見たら「なんだこの人?」と普通、思いますよね。また、

「右腕をケガして血が止まらないんだ。ネットで治療方法を調べてみたんだが、それが本当にいいんだろうか。よくわからない。だから他にもっといい方法があるかもしれないと思うから探してるんだ」

このように、言うだけでなく実際に方法を探しているんだったらまだマシです。しかし探しているだけであれば、はやく何か行動しなよ、と普通は思いますよね。また、

「右腕をケガして血が止まらないんだ。ネットで治療方法を調べてやってみたんだが、なんかうまくいかない。どうしようか、困ったなと思って」

このように、治療法を実際に調べ、キチンとやってみた、というならいいですが、うまくいかないという場合、それでやめてしまうかというと、普通ならあり得ません。つまり流れ続ける血を止め、元通りの右腕になる――問題が解決するまでトライするのが普通の感覚です。

私もこのケースと同じ「普通の感覚」で「モチベーションをアップさせたい」という人と接します。相手を特別視することはありません。

しかし、ほとんどの人が(1)のように、「モチベーションをアップする方法」を知りたいと言っているだけなのです。(2)の「モチベーションをアップする方法」を探す人はいますが、少数派でしょう。(3)の「モチベーションをアップする方法」を試すだけ、というレベルの人は滅多に会いません。

したがって、「モチベーションをアップさせたい」と言っている人のほとんどが、誰かにアドバイスされたり、処方箋をもらっても、試すこともしないのです。一度試すことはあっても継続しないのです。問題が解決するまでやろうとしないのです。自動販売機で缶コーヒーを買うように、「モチベーションをアップさせたい」と言って何かの機械に100円を入れたら「モチベーションがアップした」というぐらいのリーズナブルな手法でない限り、何もしようとしません。

つまり、「モチベーションをアップさせたい」と言い続けている人は、「モチベーションアップさせるモチベーション」が足りないと言えます。

ダイエットができない。英語の勉強が続かない。受験勉強に精を出すことができない。これらの理由はそれこそ「モチベーション」が引っ掛かってくるのかもしれません。「ダイエットするモチベーション」「英語の勉強を継続するモチベーション」「受験勉強に精を出すモチベーション」……といった具合に、です。

それと同じなのです。「モチベーションをアップしたいのだが、なかなか上がらない」という人は、「モチベーションをアップするモチベーション」が引っ掛かってくるのです。これをどうにかしなければなりません。

しかし、もしも「モチベーションアップするモチベーションを向上させる方法」が存在したとしても、その方法を探したり、探し当てて試し、モチベーションアップするモチベーションが向上するまで継続するための「モチベーション」が必要になってくる気がします。したがって、その場合は「モチベーションアップするモチベーションを向上させるモチベーションを上げる方法」が必要になってくるでしょう。

つまり、堂々巡りなのです。モチベーションをアップしたいと年がら年中思っている人は袋小路に入っているのです。

なぜなら、モチベーションをアップさせるためには、モチベーションが必要だからです。

お金を増やすためには、お金が必要なのです。さらにお金を増やすためには、さらにお金が必要なのです。潤沢な資金を持っている人がお金を増やしていきます。素晴らしい人脈がある人が、より素晴らしい人脈を形成できるのです。

何事も最初はゼロからのスタート。何もないところから何かを得たいのであるなら、一所懸命、がむしゃらになって頑張るしかないのです。内的動機付けなど、どうでもいいのです。どんな動機だろうが関係ありません。やればいいのです。動きはじめるのです。そうすることで、何もなかったはずの場所に火種ができます。小さな火種がモチベーションとなって、さらに大きな火を起こしてくれます。

「モチベーション難民」になるのはもうやめましょう。モチベーションという7文字のカタカナを頭に思い浮かべている暇があったら、「やれ」という2文字の平仮名に置換しましょう。それでいいのです。それだけでいろいろな問題が解決することでしょう。

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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