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簡単に「情熱」が手に入る方法

横山信弘経営コラムニスト
どうせやるなら、何事も「情熱」をもってやろう(写真:アフロ)

「もっと社会や会社に貢献したいという情熱を持ちなさい」

「君の仕事ぶりには情熱が感じられない」

経営者や管理者が、よくこのようなことを口にすることがあります。「情熱を持て」「情熱を感じろ」などと。やたらめったら「情熱」という言葉を使う人がいますが、この得体の知れない「情熱」という表現はどういうものなのか? あまりにも身近な言葉ですので、今回は、この「情熱」という表現にスポットライトをあて、何が「情熱」で、他の言葉とどう違い、どのようにすれば手に入るのかを考えてみます。

「情熱」とは、辞典で引くと、「熱く高まった気持ち」「意気込み」「熱意」といった意味のようです。違った表現で、私たちの身近にあるのが「気合」や「根性」。これらの表現も、熱く高まった気持ちを表現していることは同じなので、似た要素があるように思います。しかし両者には違いがあります。私が個人的に感じている相違点は「持続性」

「気合や根性」は「点」です。このときばかりは精神を集中させて乗り越えないといけない、そういうとき瞬間的に脳にアドレナリンを分泌させて気持ちを高ぶらせる。これが「気合と根性」の役割ではないかと思います。いっぽう「情熱」は瞬間的なものではなく、熱く猛々しい気持ちを一定の期間、持ち続けることを表現しています。ですから「点」ではなく「線」

つまり「気合と根性」は、大声を出したり、自分の頬をぶったりすることで手に入るわけですから、入手方法は比較的簡単。しかし「情熱」の場合、そうはいきません。持続性が求められるため、情熱を傾ける物事に対する意義や思い入れが必要となってくるでしょう。「情熱はあるか?」と問い掛け、「ある」と答えられても、実際に目に見えるものではないため正しく判別ができません。しかし、私はひとつだけ「情熱がある人」と「情熱がない人」との判別ができる物差しがあるように思います。

それが「スピード」です。

情熱がない人でもスピード感のある人はいますが、情熱がある人でスピード感が欠如している人はいないでしょう。何を取り組むにしても遅い。人から尋ねられないと現状の問題点を把握できない。すべて後手後手にまわっている……。という状態であるなら、とても「情熱がある」とは言えません。

逆に、たとえイヤイヤであっても、スピード感のある仕事を持続的にしていることで、心の中の火が燃えはじめ、いずれその火が大きくなって、情熱の炎を燃やしてくれるかもしれません。スピーディに物事を推し進めることによって脳が作業興奮を覚え、目の前の仕事の「意義」を理解し、「思い入れ」が強くなって、結果的に「情熱」が手に入るからではないでしょうか。

久しく「情熱」を感じていない人は、目の前の仕事をこれまでの2倍以上のスピードでこなし続けてみましょう。「あーいやだいやだ」と考えている暇もないほどのスピード感でこなすのです。その状態を一定期間保つことで、勝手に内側から熱いものが湧き上がってくることでしょう。もともと、何かあるとすぐに熱くなるような情熱的な人ならともかく、そうでもない人なら、静的な情報を得るだけで、突然に激しい感情が沸き立つことはまずないでしょうから。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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