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「動かされる」のではなく、「動かす」人になる方法

横山信弘経営コラムニスト

何かやるべきこと、やりたいことがあっても、なかなか動けないことがあります。忙しい、面倒くさい、気が進まない……と言っては先送りしてしまうことは誰にでもあると思います。

しかし、「やるべきこと」をあまりに先送りしていると、他人から「やりなさい」「早く動きなさい」といちいち言われことになります。自分のペースならともかく、相手のペースで動かされると誰でも楽しい気分にはなりません。ストレスを感じ、イライラ感が募っていきます。

他人に言われないと動けないときは、思考が止まっている状態と言えます。反対に、言わなくとも自主的に動いているときは、常に思考が動いている状態と言えます。

「引き寄せの法則」を脳のワーキングメモリで考えるに書いた通り、やるべきこと、やりたいことを「脳のワーキングメモリ」に常駐させることです。そうすることで、意思に関係なく自動的に脳の中央処理装置がデータを処理しようとし、処理するデータが自分の脳内になければ、勝手にデータを求めて体が動き始めます。

何らかの目標を達成したい、願望を実現したい、と考えても、自分の力だけで成し遂げられるものではありません。何らかのタイミングで他人の力を借りるときも多いでしょう。常に思考が動いていると、結果的に人を「動かしてしまう」ことになるのです。

目標達成するために人を動かします。すると、多くの人が協力してくれるはずです。誰かに協力してもらった以上、自分も動きます。そして他人も動かします。成功体験が積み重なり、ドンドン楽しくなっていきます。こうすることで良いスパイラルに入っていきます。

どんなにやりたいことであっても、なかなか動けない人は、「思考が動いていない証拠」だと自覚することが大事です。決して、「どうして自分がやりたいことなのに、他人に言われないと動けないのだろうか」と自問自答しないこと。モチベーションが低いのか? やりがいを感じられないのか? 本当に好きなことではないのだろうか? 意志力が弱いのか? 自分は何をやってもダメなのか? ……などと。

どんなに自分に対して問いかけても答えは見つかりません。方法論や仕組みの問題でもないのです。やるべきこと、やりたいことが「脳のワーキングメモリ」に入っていないだけ。それだけだと自覚しましょう。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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