「動かされる」のではなく、「動かす」人になる方法
何かやるべきこと、やりたいことがあっても、なかなか動けないことがあります。忙しい、面倒くさい、気が進まない……と言っては先送りしてしまうことは誰にでもあると思います。
しかし、「やるべきこと」をあまりに先送りしていると、他人から「やりなさい」「早く動きなさい」といちいち言われことになります。自分のペースならともかく、相手のペースで動かされると誰でも楽しい気分にはなりません。ストレスを感じ、イライラ感が募っていきます。
他人に言われないと動けないときは、思考が止まっている状態と言えます。反対に、言わなくとも自主的に動いているときは、常に思考が動いている状態と言えます。
「引き寄せの法則」を脳のワーキングメモリで考えるに書いた通り、やるべきこと、やりたいことを「脳のワーキングメモリ」に常駐させることです。そうすることで、意思に関係なく自動的に脳の中央処理装置がデータを処理しようとし、処理するデータが自分の脳内になければ、勝手にデータを求めて体が動き始めます。
何らかの目標を達成したい、願望を実現したい、と考えても、自分の力だけで成し遂げられるものではありません。何らかのタイミングで他人の力を借りるときも多いでしょう。常に思考が動いていると、結果的に人を「動かしてしまう」ことになるのです。
目標達成するために人を動かします。すると、多くの人が協力してくれるはずです。誰かに協力してもらった以上、自分も動きます。そして他人も動かします。成功体験が積み重なり、ドンドン楽しくなっていきます。こうすることで良いスパイラルに入っていきます。
どんなにやりたいことであっても、なかなか動けない人は、「思考が動いていない証拠」だと自覚することが大事です。決して、「どうして自分がやりたいことなのに、他人に言われないと動けないのだろうか」と自問自答しないこと。モチベーションが低いのか? やりがいを感じられないのか? 本当に好きなことではないのだろうか? 意志力が弱いのか? 自分は何をやってもダメなのか? ……などと。
どんなに自分に対して問いかけても答えは見つかりません。方法論や仕組みの問題でもないのです。やるべきこと、やりたいことが「脳のワーキングメモリ」に入っていないだけ。それだけだと自覚しましょう。