驚くほど売れるキャッチコピー事例集13

13種類の売れるキャッチコピー事例

春先は、新しい商品が登場したり、キャンペーンを実施する恰好の季節です。チラシや店頭のポップ、プロモーション用のホームページ製作に力を入れる企業も多いことでしょう。私は営業コンサルタントです。広告代理店などに製作を頼むことなく、自分たちでチラシやビラといった販促ツールを作ることも支援することがあります。

今日は行動心理学の2つのポイントを活用しながら、売れるキャッチコピーの事例を紹介していきましょう。キャッチコピーの事例を知ることで、キャッチコピーに煽られないようになる効果もあります。

「脳の空白の原則」を活用する

目を引くキャッチコピーに触れると、「!」や「?」が頭の中をよぎるものです。特に脳に空白ができると、人間は無意識のうちにその空白を過去の体験で埋めようとします。これを「脳の空白の原則」と呼びます。ですから、秀逸なキャッチコピーは人を駆り立て、実際に動かすのです。心を動かすのみならず、リアルに行動を起こさせるのです。

「脳の空白の原則」を利用したキャッチコピーを6種類紹介します。

●「~に思い当たりませんか?」

→ 「こんな症状に思い当たりませんか?」のように使います。「……そういえばあるかも」と相手の気付きを誘発します。

●「~は不安がいっぱい!」

→ 「海外旅行は不安がいっぱい!」のように使います。「……え? そうなの?」と相手の気付きを誘発します。

●「まだあきらめる必要はありません」

→ 「増税後でもまだあきらめる必要はありません」のように使います。「……え? 何だろう?」と相手の気付きを誘発します。「まだ間に合う~」と変形もできます。

●「~はもう古い!」

→ 「ネット通販はもう古い!」のように使います。「……え? じゃあ何が新しいの?」と相手の気付きを誘発します。「~はもう昔話」と変形もできます。

●「~だけで安心ですか?」

→ 「美容液だけで安心ですか?」のように使います。「……え? 他にも重要なことが?」と相手の気付きを誘発します。

●「~の意外なホンネ」

→ 「一流塾講師の意外なホンネ」のように使います。「……え? 何々? 聞いてみたい」と相手の気付きを誘発します。

……など等。相手に不安を与え、現状のままだと大変なことになると煽るキャッチコピーが多いですね。

「社会証明の原理」を活用する

「社会証明の原理」私のメルマガでよく紹介しているコミュニケーション技術です。多くの人が支持する、評価するものほど人に影響を与える、という心理効果。企業が業界の「シェア」にこだわるのは、支持されているという評判が、さらに支持を集めることを知っているからです。

「社会証明の原理」を利用したキャッチコピーを7種類紹介します。

●「~も効果を認めた……」「~がお墨付きの……」

→ 「マー君も効果を認めた……」「ダルビッシュがお墨付きの……」のように使います。「……それなら凄いかも」と相手を信用させます。

●「~も注目の……」

→ 「AKB48も注目の……」のように使います。「……それなら私も注目したい」と相手を信用させます。

●「~は使っている!」

→ 「40代の女性の8割は使っている!」「ネットオークションを利用する人は必ず使っている!」のように使います。「……それならいいかも」と相手を信用させます。

●「~の火付け役」

→ 「B級グルメの火付け役」のように使います。「……それならいいかも」と相手を信用させます。

●「発売たちまち~」

→ 「発売たちまち完売店続出!」のように使います。「……それならいいかも」と相手を信用させます。「発売たった3日で完売!」などと変形もできます。

●「新しいスタンダード」

→ 「これがリフォームの新しいスタンダード」のように使います。「……スタンダードならいいかも」と相手を信用させます。

●「~の定番」

→ 「春の定番の……」「新婚旅行の定番といえば……」のように使います。「……定番ならいいかも」と相手を信用させます。

キャッチコピーを軽視しない考え方

「脳の空白の原則」と「社会証明の原理」を利用したキャッチコピー事例を13種類、紹介しました。なぜ「13種類」なのか、というと、このタイトルを見た人の脳に空白を与えるためです。「事例集13? どうして13なんだろう? 意味があるのかな?」と思っていただけたらと考えたのです。実のところ意味がありません。

本記事のタイトルは「驚くほど売れるキャッチコピー事例集13」とシンプルです。「驚くほど売れる」という修飾語がありますが、これを、

「ネットやSNSで集客するのはもう古い! 電通、博報堂の凄腕ライターも効果を認めた! 発売たちまち売り切れ店続出させた、驚きのキャッチコピー事例集13」

などと変えると、かなり軽薄なニュアンスとなります。「煽り」のキャッチコピーは、当然にブランドを棄損する副作用があります。しかし、とはいえ多少、キャッチコピーに過剰な修飾をしても「過大広告だ!」とクレームになることは少なく、現場でやっているとやはり効果は大きいと実感します。

実際に、LINEを利用した「すごい仕事術」3つのポイントというコラムは、現在までに140万アクセスを集めています。週刊ダイヤモンド「LINE全解明」の巻頭特集記事にも採用されました。タイトルを「仕事術」ではなく「すごい仕事術」としたことで、確かに「役に立つ仕事術だが、すごい、とまでは言えない」という突っ込みはありました。しかし多くの人に見られなければ意味をなさないときもあります。突っ込みのコメントをもらえるぐらいのキャッチコピーのほうが効果は高いと言えます。

ただ、こういったキャッチコピーをいやらしいと感じる人がいるかもしれません。スマートさに欠けると受け止める人もいることでしょう。しかしコンサルタントして断言します。「こうまでして売れるようになりたくはない」と、格好ばかりを気にし過ぎていつまで経っても売れない言い訳をしている人は、もっと格好悪いのです。ちょっとしたポイントだけで売れるキャッチコピーはいくらでも作ることができます。そのポイントを押さえていきましょう。