「本気」と「遊び」の違いとは? 見分ける3つのポイント
本気度を見極めるバロメーター
仕事でも恋愛でも「本気」なのかどうか? を見極めたくなるシチュエーションはあります。
自分の期待とは裏腹に、なかなかこちらの思うとおりに行動をしてくれない。成果を出してくれない、というのであれば、相手が「本気」で取り組んでいるのか誰でも知りたくなるものです。
とはいえ、
「もっと本気になって」と訴えても「自分なりに本気だ」「私だって本気でやってます」などと反論されてしまうと、返す言葉がありません。
「本気度」は、客観的な評価をしづらいバロメーターだからです。
そこで、今回は「本気度」を測定する手がかりについて考えてみたいと思います。
以前は「情熱」を持つためのシンプルな方法という記事で、情熱があるかどうかを見極めるポイントは「スピード」だと書きました。
それでは「本気度」についてはいかがでしょうか?
私は【自己投資にかけたコストの量】によって推し量ることができるのでは、と考えています。
何かを本気で取り組もうとしたとき、自分の中にあるリソース(資源)だけでは物足りない場合が多々あります。
それを補うために自己投資をします。自分を磨かないと目的が達成されない。だからこそ本気になって自分を成長させようとするものです。
その投資にかけたコストの量が、本気度を推し量るバロメーターになるのでは、ということです。
そのコストには3種類あります。
「労力」と「お金」と「時間」です。
「労力コスト」について
お金や時間をかけなくとも、これまでやってきていないことにチャレンジして自分を磨くということはあります。しかし多くの場合は、これまで慣れ親しんできた習慣を変えなくてはならないので「労力」がかかるでしょう。面倒くさいことをするわけですから「手間」がかかるのです。
しかし本気であれば、こういった「労力」も気にならないはずです。反対に、本気でない人は、少しでも面倒なことがあれば、いろいろな「言い訳」を口にして実践しないままにしておくでしょう。
「労力コスト」は一番厄介で、しかし最も貴重なコストとも言えます。過去と違うことに対して果敢にチャレンジしている姿を見れば、誰もが「本気だ」と思うに違いありません。
「金銭コスト」について
お金はとてもわかりやすいバロメーターです。
自分の出で立ちに対する投資、勉強するために必要な投資などは、本気であればあるほど、かけてしまうものです。「お金をかけた分だけリターンが見込めるかどうかわからない」などと言って、「投資対効果」のことばかりを口にする人は「本気度」が低いのかもしれません。
「時間コスト」について
何かに本気であれば、その物事を考える時間がどうしても増えるものです。それほど苦痛を感じることなく、無意識のうちに考え、「どうしたらうまくいくのだろう」といろいろな推論を立てては打ち消す、この繰り返しをしてしまうものです。
本気であればあるほど、その物事に対して考えたり、努力したりする「時間」が、本気でないときよりも増えることは間違いありません。
自己投資を繰り返すことで「本気度」がアップすることも
まとめると、仕事でも恋愛でも「本気度」を計測するには、そこにかけた「労力」と「金銭」と「時間」のコストの量がどれぐらいあるのか、がひとつの尺度になると私は考えています。
「私は本気です」「俺は本気だ」と声高に叫んでも、自分を磨くための投資をした形跡が見られないというのであれば、その「本気度」を疑ってもいいのではないでしょうか。
逆に、自己投資を繰り返すことで、自然と本気度がアップしていく、ということもあるように思います。これはすべてにおいて当てはまるわけではないでしょうが。