バリュー・サミット2017 GE流問題解決法とは

『バリュー・サミット2017』(米国SAVE国際協会主催の年次世界大会)

2017年8月27日~29日に開催された『バリュー・サミット2017』に参加してきました。GE流問題解決とは、どんなものか。なぜ今、注目すべきなのかを報告いたします。

GE流問題解決法とは

目の前にある問題を効果的・効率的に解決するために、問題そのものから一時的に離れ、ファンクションと呼ぶ本質に立ち返ってから解決するアプローチです。

このアプローチ方法のことを『ファンクショナル・アプローチ』と言います。

その特徴は、ファンクションに置き換えるところにあります。置き換える対象はモノ(製品・部品など)やコト(サービス・作業など)です。

問題が発生しているのはモノやコトなのですが、あえて「モノ離れ」「コト離れ」をして、思考を固定観念や先入観から解放し、よりクリエイティブに解決策を発想しようと言うやり方です。

つまり、問題を特定した後、すぐに解決しようとするのではなく、ファンクションを使った手順を挟むということです。

  1. 問題を特定する
  2. ファンクションに置き換える
  3. ファンクションを分析する
  4. ファンクションから発想する
  5. 問題を解決する

モノやコトの世界から、ファンクションの世界に置き換える時に、独特のテクニックがあります。

それは、「名詞」と「他動詞」の2語で表現するというものです。この2語で表現された言葉を「ファンクション」と言います。

複数のファンクションを目的と手段のロジックで分析(FASTダイアグラムというテクニック)することで、人の思考をクリエイティブに変え、今まで発想しなかったような新しい着想を得られるようになるのです。

※FASTダイアグラムの作り方は、動画で公開していますので、こちらをご覧ください

こういったテクニックを世界中の専門家たちがマスターし、それぞれの世界で日々多くの問題解決を行っています。

その活動成果が年に一度、世界中から集結するイベントが行われているのです。それが、「バリュー・サミット」なのです。

70年続くテクニックだから注目すべき

この、「ファンクショナル・アプローチ」は、1947年にGE社のローレンス・D・マイルズ氏が開発した思考システムです。

いまでこそ、多くのビジネススキルが誕生していますが、当時、問題解決のスキル、ブレイクスルーできるツール、イノベーションを生み出す武器として、世界中のビジネスが注目した方法論でした。

1947年といえば、第二次世界対戦直後。世界規模で新しい秩序に向けてシフトした時代です。新しい秩序の上で最適のビジネスに進化できた企業が、その後一気に成長しました。

70年経った今、世界中で起こっている変化は、過去の延長線には無いものです。

たとえばトランプ大統領の誕生やブレグジットなどの政治・経済秩序の変化、IoTやAIなどのテクノロジーの成長、ビットコインなどの仮想通貨やICOの拡がりなどです。

時代が全く違うとは言え、ビジネス環境が大きく変化する時期と考えれば同じです。いま、ファンクショナル・アプローチが、各企業には必要なのです。

バリュー・サミット2017

今年のバリュー・サミットは、世界22カ国から総勢250名が集結し、基調講演、フォーラム、テクニカル・プレゼンテーション、セミナーなどが行われました。

基調講演では、米国陸軍の継続的プロセス改善担当ディレクターのチャールズ・ブランドン氏から、国防省の業務改善に関する取組内容の話がありました。

参加者の多くは、製造業や建設業からで、彼らのほとんどはコスト削減に活用しています。

中には、サービス業からの参加、マネジメントへの適用などもあり、参加者や適用分野の多様性が拡がっています。

※大会に関するさらなる情報が必要な方は、筆者のブログをご覧ください