アメリカ発、改善や改革に大いに役立つ分析ツール、FAST

Function Analysis Guide

2016年6月6日にカナダで開催されたアメリカSAVE国際協会の世界大会「2016 Value Summit」で分析ツールの新基準が発表されました。これからの世界標準になるでしょう。

最強のツール、FASTとは

その分析ツールとは、FASTというものです。FASTとは、Function Analysis System Technique の頭文字をとったもので、1965年にチャールズ・W・バイザウェイ氏により公表されました。その後、改善の最強ツールとして、今のなお世界中で使われているものです。

FASTには、発案者のFAST(クラシカルFAST)の他にも、世界各国で改良されたカスタマーFASTやテクニカルFASTなど、多くのバリエーションが存在しています。日本の製造業では、機能系統図と呼ぶやり方が主流です。

FASTにより作成された図は、FASTダイアグラムまたはファンクション・ツリーと言われるロジックツリーであり、それを見れば改善対象の本質が理解できるようになっています。先入観や固定観念にとらわれずに発想できるため、改善や改革をしやすくできるツールとして筆者自身も、いつも便利に使っています。

新基準とは

今回、発表された新基準は、アメリカで主流となっているテクニカルFASTに関するものです。基本的な理論は変わっていませんが、表記方法や手順、用語などが統一され、世界中のファンクショナル・アプローチの専門家同士で共有化できる内容になっています。

この発表にあわせて『Function Analysis Guide』(冒頭の写真)が発刊され、世界大会の前日には著者陣による特別セミナーも開催されました。この貴重な機会を逃すまいと、筆者も参加していろんなことを学んできました。

改善の世界でもガラパゴスになるな

こういう改善ツールが刷新する世界の潮流に、日本もしっかりとついていき取り入れておかないと、時代に取り残されます。気をつけたいものです。

改善しなくてすむビジネスはありません。常に改善はつきまとうものです。

最近の日本の企業のニュースを見るたびに、もっとスマートに改善できるようになっておいてほしいなと、つくづく思はばかりです。