ドラフト候補の本田健一郎、東野龍二が好投した南関東をはじめ4地区で都市対抗代表が決定

キレのある速球を投げ込む本田健一郎を擁するJFE東日本は3年ぶりに東京ドームへ。

 6月10日の近畿第六代表決定戦で、36代表がすべて出揃う予定だった第90回都市対抗野球大会は、南関東第三代表決定戦が雨天順延。日本通運と日本製鉄かずさマジックの対戦は11日以降に決着することになった。これまでの予選の様子は以下にまとめたが、新たに北海道、南関東、北信越、近畿について振り返っておこう。

都市対抗東海二次予選

都市対抗東京・東北・北関東二次予選

都市対抗中・四国二次予選

都市対抗九州二次予選

都市対抗西関東二次予選

 北海道は、昨年に加盟した北海道ガスの台頭によって、予選も厳しくなると予想された。ところが、北海道ガスは一次予選でクラブチームのTRANSYSに2-3で惜敗。二次予選で台風の目となることはできなかった。JR北海道硬式野球クラブ、日本製鉄室蘭シャークス、航空自衛隊千歳、ウイン北広島が総当たりする二次予選では、航空自衛隊千歳がJR北海道硬式野球クラブに競り勝ち、最終日の日本製鉄室蘭シャークスとJR北海道硬式野球クラブの対戦は、室蘭が勝てば代表決定、JRがものにすれば航空自衛隊千歳を含めた巴戦になることに。

日本製鉄室蘭シャークスは、新人・田畑瑛仁の先制2ラン本塁打などで5年ぶりに東京ドームへ乗り込む。
日本製鉄室蘭シャークスは、新人・田畑瑛仁の先制2ラン本塁打などで5年ぶりに東京ドームへ乗り込む。

 そんな中、初回二死満塁のピンチを切り抜けた室蘭は、2回表に新人・田畑瑛仁の2ラン本塁打で先制し、さらに2点を加える。この4点をJRが追う展開となり、5回表に敵失で1点を追加した室蘭は、先発の鈴木駿也から4投手のリレーでJRの反撃を凌ぎ、5-4で5年ぶり4回目の本大会出場を決めた。

 同じように、クラブチームが力を発揮したのが北信越だ。一回戦4試合はすべて企業チームとクラブチームの対戦となったが、クラブチームの3勝1敗。準決勝ではフェデックスが延長11回で千曲川硬式野球クラブに敗れ、決勝は2年連続で信越硬式野球クラブと千曲川との対戦となった。昨年は信越に完敗した千曲川だったが、今季は日本福祉大から入部した右腕の八幡宥喜が3連投にもかかわらず、キレのあるボールで1点差の投手戦に持ち込む。

 それでも、信越は3-2で逃げ切り、NTT信越時代から通算して2年連続24回目の東京ドーム行きを決めた。

ドラフト候補の本田健一郎も好投してJFE東日本が3年ぶりの出場

 近畿は、予選に関しては見どころが多くないと感じていた。なぜなら、昨年優勝の大阪ガスが推薦出場で予選には不参加であり、その上で90回記念大会の1枠増で、例年より2チーム多い7代表だから。

 2年続けて第一代表に名乗りを上げた三菱重工神戸・高砂の充実、8年ぶりの出場を第二代表で決めた日本製鉄広畑の成熟、惜しくも代表権は逃したものの14年ぶりに活動を再開したミキハウスの健闘は見られたが、第三代表からはNTT西日本、日本新薬、日本生命、パナソニックとお馴染みの顔ぶれだ。

名門・日本生命の主砲・皆川 仁は、決勝本塁打など勝負強い打撃で60回目の本大会出場に貢献した。
名門・日本生命の主砲・皆川 仁は、決勝本塁打など勝負強い打撃で60回目の本大会出場に貢献した。

 昨年の日本生命のように有力チームの予選敗退がなく、補強選手によるチーム力アップが期待できない分、自分たちの力でどこまで勝ち進めるか。連覇を目指す大阪ガス、史上最多60回目の出場になる日本生命をはじめ、最近は全国の舞台でも上位に進出する近畿勢の戦いぶりに注目したい。

 そして、企業4チームが横一線の南関東は、県一次予選では2位だったJFE東日本とHondaが第一代表決定戦に進出する。3年ぶりの本大会出場を狙うJFE東日本は、キレ味抜群のストレートでドラフト候補と評される本田健一郎、ベテラン左腕の中林伸陽が先発を担い、左腕の在原一稀を挟んで横浜DeNAから復帰した須田幸太で締める継投パターンを確立。峯本 匠と平山 快の新人コンビを軸に据えた打線も活発に機能し、7-4でHondaを振り切った。

 敗れたHondaも、第二代表決定戦では日本製鉄かずさマジックと1-1で延長に突入する接戦を演じ、10回裏に安打と2四球で一死満塁のチャンスを築くと、佐藤竜彦が右前に弾き返してサヨナラ勝ちを収める。先発を任され、7回1失点と力投した左腕の東野龍二も、プロのスカウトから熱い視線を送られていた。

 さぁ、南関東第三代表が決まれば、本大会出場の36チームが出揃う。