利回り3%も おトクな「旅行積立」でお金を殖やす

写真はイメージ(写真:アフロ)

新年に向けて貯蓄の目標を立て始めている人も多いでしょう。「旅行をするためにお金をためたい」という人は「旅行積み立て」で貯めるのも手です。実質的な年利は1.5~3%で、ほとんど利息が付かない預貯金に比べて魅力的だからです。

旅行積み立てとは、大手旅行会社や航空会社などが扱うサービスです。毎月決まった額を積み立てていくと、6カ月~5年後の満期時に、一定のお金が上乗せされて、積み立てた額以上の旅行券を受け取れるという仕組みです。旅行券は国内外のパッケージツアーや航空券などの代金として使うことができます。いつ(満期)、いくら分の旅行券を受け取るかを決めたうえで申し込みをします。

ANAセールスと日本航空の場合、毎月払いコースで満期を1年(12回払い)とすると、実質的な利回りは年「3%」と高利回りです。同じ条件で旅行会社の場合は、実質利回りは「1.75%」程度の場合が多くなります。

旅行積み立てを申し込むと、毎月の支払いは銀行口座からの自動引き落としになるのが一般的ですが、クレジットカードで決済できる場合もあります。ANAでは「ANAカード」、日本航空では「JALカード」をそれぞれ利用でき、カード利用額に応じてマイレージをためることも可能です。

積み立て方法は毎月払い以外にも会社によってはボーナス月に支払額を増やすボーナス併用払いも選ぶことができます。最初にまとまった資金を一括で払って、満期まで待つ方法もあるので、余裕資金と利回りとを考えて自分にあった方法を選ぶとよいでしょう。ウェブサイトでシミュレーションができる会社が多いです。

例えば、エイチ・アイ・エス(HIS)の毎月払いコースの場合。1年後に20万円分の旅行券を受け取るとすると、毎月払う金額は1万6500円程度になり、2000円程度おトクになります。「一括払い」ができるという場合は更に上乗せが多くなることも。5年後に、100万円分の旅行券を受け取れるよう準備したいなら、はじめに払う金額は89万868円と、11万円近くの上乗せがあります。

旅行積み立てにも注意点はあります。満期については、旅行出発日の遅くとも3カ月前にくるように設定したいです。出発日の直前になると、パッケージツアーなど希望する旅行商品が予約で埋まってしまう恐れがあるので、余裕を持ちたいからです。旅行券を使える期限を決めている会社もあるので事前確認が必要です。

旅行券などが使える旅行商品の範囲は会社によって異なり、他社主催ツアーやインターネット上の商品は取り扱いができないケースもあります。途中で解約した場合は、現金ではなく旅行券の形で戻ってくるのが一般的です。1年未満での中途解約では、上乗せ部分がなくなることもあるので注意が必要です。

万一、旅行会社などが破綻した場合は全額が戻らない恐れがあります。法律上、積立金は公的機関へ供託することを義務づけられていますが、その範囲は2分の1になります。

注意点は多いですが、高利回りで、預金とちがって預けたお金に対して税金を引かれることがないのは旅行積立の魅力です。お金を貯めてから旅行に行くので後払いのクレジットカードにするよりも家計を管理にも良さそうです。