8%超の利回りも おトクが多い「デパート積み立て」

写真はイメージ(写真:アフロ)

普通預金の金利が年0.001%という低金利時代に注目をしたいのが「デパート積み立て」です。デパートの友の会に毎月一定額を積み立てていくと、満期時に「ボーナス」が加算され、積立額を上回る金額を受け取ることができるのです。ボーナス分を金利に換算すると8%を超えることも多いのが何よりの魅力です。さらに店舗や提携施設で割引を受けられることが多く、会員向け優待も見逃せません。

デパートの積み立てサービスは、毎月5000円や1万円を積み立てると、例えば12カ月後の満期に1カ月分がボーナスとして加算され、たまった金額をそのデパートでの買い物に使えます。サービスを利用するには、年会費が通常無料の「友の会」に入り、予算に応じてコースを選ぶ形になります。

多くのデパートでは、12カ月満期の場合、加算されるのは1カ月分になります。毎月の積立額が例えば1万円なら満期に受け取るのは13万円です。加算分を積立総額に対する金利に見立てると、単純計算で8.3%となるのです。

1年間も積み立てられないという場合も半年満期のコースを用意しているデパートもあります。半年満期の場合、ボーナスは0.4~0.5ヶ月分とデパートにより少し差が出ます。

また預金金利と違ってボーナス分から税金が引かれることもありません。友の会の会員になると、ボーナス以外に特典を受けられることが多いのも利点です。レストランやホテル、美術館など提携先施設で割引を受けられる場合が一般的ですが、会員証を提示すると買い物が5%割引になるデパートもあります(一部除外品あり)。

積み立てをするには、お店の窓口に現金を持参して支払う方法と、預金口座振り替えの2通りあります。積み立てた額と加算分を合わせた満期金は、会員カードにチャージされ、買い物する時に決済に使うのが一般的ですが、紙の商品券として配るデパートもあります。

注意点としては、途中解約などがあります。一般に満期前に解約すると、それまでに積み立てた分は原則として現金で戻ってきます。満期後も、使い残した分が現金で戻りますが、ボーナス分は差し引かれるのが一般的です。万一、デパートが経営破綻した場合、全額が戻らない恐れもあります。法律上、積立金は公的機関への供託を義務づけられていますが、その範囲は2分の1になるのでデパートの経営状況を見極める必要があります。

また、たまった満期金を利用できる店舗の範囲も積立前に確認をしておきたいポイントです。デパートによっては、一部の店舗やオンラインストアが対象外のこともあるからです。

注意点はあるものの、お金を貯めて殖やしてから欲しい物(必要な物)を買うという仕組みは貯蓄習慣には大きく貢献します。たまった満期金の範囲内でしか買い物はしないと決めておけば、無駄遣いの予防にもなりそうです。