米朝会談 最初の10分の表情分析ー政策アナリストの視点

(写真:ロイター/アフロ)

 合同会談の冒頭映像が配信された。以下に書いた、先生のトランプ大統領と生徒の金委員長の雰囲気に変化があったようには読み取れなかった。トランプ大統領は、俺は去るから、これからは先ほど話したように俺が納得する結果を出してくれ、という立場に変わりはなかったように思われる。

 日本時間で10時に予定されていた米朝会談は、ほぼ時間通り始まった。トランプ大統領は最初の数分でこの会談の行方が分かると言っていることから、生放送された映像を、この会談の行方を、政策アナリストの視点から読み解いてみる。

 トランプ大統領は、共和党のカラーであり、強さを表現する赤の勝負ネクタイを締めて登場した。トランプ大統領は、決意の表れか、ほとんど笑顔を見せていないのに対し、金正恩委員長は温和な笑顔を見せている。トランプ大統領はかなり難しい会談であることを示唆しているのに対し、金委員長は愛嬌をふりまいているようだ。

 強面のトランプ大統領

 トランプ大統領はほぼ笑顔を見せていない。それだけではない。トランプ大統領は緊張した時、イライラした時、否定的な見解を持っている時に見せる態度をとっている。両者が座ってのカメラタイムの際、トランプ大統領は、を下げ、三角に両手を合わせている。その姿勢のままでいた。握手する前も握手した以後も、一貫して手を三角に合わせて、下げていた。時折、その指をイライラと動かす動きもあった。これは、オバマ大統領と会談した時に、見せた態度である。この時も、トランプ大統領は一貫してこの姿勢で座っていた。トランプ大統領が一貫してこの姿勢をしているのは、あまり見る光景ではない。

 笑顔の金委員長

 一方、金委員長は、シンガポールに到着した際から、笑顔を見せている。米朝会談でもその笑顔を保ったまま参加している。なぜ、保ったままと書いたかとういうと、金委員長の笑顔が、北朝鮮の国営放送から流れる顔の表情と違っている。

今回の笑顔はほぼ邪気のないと表現できる笑顔を見せている。この笑顔は板門店で始まった南北首脳会談の時から始まっている。

選挙コンサルタントの立場で考えると、明らかに、金委員長はメディア・トレーニングを受けたと思われる。受けていないとしたら、自分で努力したのではないかと思う。

 このことを、選挙に詳しい韓国人ジャーナリストに確認したところ「独裁者は怖い。人を引き付けるためには何でもする」と同じように見ていた。

 両者の態度は、強面の先生とその先生に呼び出された生徒のようだ。トランプ大統領は最初の数分で会議の行方はわかると明言している。すでに、トランプ大統領は決断をしてこの態度と表情を見せたのか?それとも、会議の最初のための表情だったのか?

両者の表情と態度が会談を通してどのように変わるのか、今日は詳しく見ていきたい。