大阪で行列を作る人気ラーメン店が東京初出店

高田馬場駅から歩いて3分。早稲田通り沿いにオープンした『ふく流らーめん轍 東京高田馬場本店』
高田馬場駅から歩いて3分。早稲田通り沿いにオープンした『ふく流らーめん轍 東京高田馬場本店』

 東京屈指のラーメン激戦区「高田馬場」に、7月10日新しいラーメン店がオープンした。店の名前は『ふく流らーめん轍(わだち)東京高田馬場本店』(東京都新宿区高田馬場2-14-3)。大阪の人気ラーメン店『ふく流らーめん轍』(本店:大阪府大阪市西区西本町1-8-2)の東京初進出店となる。

創業店の本町本店と、製麺設備のある寺田町総本家。どちらも行列が絶えない人気店だ。
創業店の本町本店と、製麺設備のある寺田町総本家。どちらも行列が絶えない人気店だ。

 『ふく流らーめん轍』は、人気ラーメン店で修業を積んだ福山修司さんが2014年に開業した店。「食により、楽しみや喜び・笑顔を」をモットーにしたラーメンと店作りで、大阪で一躍人気店の仲間入りを果たした。創業してから7年の間に、支店や別ブランドの店舗を大阪市内で展開。今回ついに念願の東京進出を果たした。

大阪で大人気の「エスプーマラーメン」とは?

二種類の泡が浮かぶ鶏白湯スープの「ふく流らーめん」(写真は「特製ふく流らーめん」)。
二種類の泡が浮かぶ鶏白湯スープの「ふく流らーめん」(写真は「特製ふく流らーめん」)。

 『ふく流らーめん轍』のラーメンは、鶏白湯ベースの「ふく流らーめん」、煮干しを使った醤油味の「煮干しらーめん」、さらにスープの無いガッツリ系まぜそば「マゼニボジャンキー」の3種類。その中でも店主の福山さんがまず食べて欲しいと語るのが、店名にもなっている鶏白湯スープの「ふく流らーめん」だ。このラーメンは別名「エスプーマラーメン」と呼ばれ、大阪のラーメンシーンを席巻することとなった、『ふく流らーめん轍』の看板メニューだ。

 「エスプーマ」とはスペイン語で「泡」のこと。前衛的で独創的な料理で世界を震撼させた、世界最高峰のレストラン『エル・ブジ(El Bulli)』(スペイン)の料理長であるフェラン・アドリアが、あらゆる食材をムース状にする調理法を確立し、調理器具を開発。今では世界中のシェフたちがその器具を使った「エスプーマ」の料理を提供している。福山さんはこの「エスプーマ」の技法をラーメンに応用した。

二種類の泡がスープにまろやかさとコクを与えている。徐々に味が変化していくのも楽しい。
二種類の泡がスープにまろやかさとコクを与えている。徐々に味が変化していくのも楽しい。

 そんな「ふく流らーめん」は、徳島の銘柄鶏である「阿波尾鶏(あわおどり)」を巨大圧力鍋で炊いた鶏白湯がベース。丼の中でハンドブレンダー(攪拌器)を使って泡立てた鶏白湯の上に、香りが豊かな徳島産の「木頭柚子(きとうゆず)」と昆布出汁による「エスプーマ」を浮かべた、2種類の泡が浮いたクリーミーでコクのあるスープが特徴。そこに百年の歴史を誇る東京の老舗製麺所『大成食品』のしなやかな細麺を合わせた。

 まず、2種類の泡が丼を覆うビジュアルに圧倒される。レンゲを入れると泡の下から鶏白湯スープが顔を出す。鶏の旨味が凝縮されたコクのあるスープが泡によってまろやかな口あたりになり、さらに柚子のエスプーマと合わせることで爽やかな香味が加わる。泡によってスープと麺の絡みも良くなり、麺を啜るごとに鶏の旨味や柚子の香りが麺と一緒に口の中に入ってくる。今までにはない感覚を体験出来るラーメンなのだ。

「東京で勝負するなら激戦区の高田馬場で」

『ふく流らーめん轍』店主の福山修司さん。大阪と東京を行き来して厨房に入るという。
『ふく流らーめん轍』店主の福山修司さん。大阪と東京を行き来して厨房に入るという。

 「東京への出店は創業時からの夢でした。高田馬場は多くの人気ラーメン店が集まる場所。東京で勝負するならばやはり激戦区でと思っていました。東京にはなかなか無いラーメンだと思いますので、ぜひ一度食べに来て頂きたいです。最初はまず『ふく流らーめん』を食べて頂きたいですね。若いお客様なら間違いなく『マゼニボジャンキー』が満足して頂けると思います」(ふく流らーめん轍 店主 福山修司さん)

 大阪を席巻した『ふく流らーめん轍』の「エスプーマラーメン」。オープン初日はスープ切れになるほど盛況だったとのこと。果たして東京でも「エスプーマラーメン」がブームとなっていくのか、今後も注目していきたい。

※写真はすべて筆者によるものです。

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