Yahoo!ニュース

日比谷に突如現れた「高架下のニューヨーク」で味わうラーメンとは?

山路力也フードジャーナリスト
JR有楽町駅と新橋駅の間の高架下にオープンする『RAMEN AVENUE』

百年の歴史ある赤レンガ高架橋に新たなスポット

JR高架下を再開発するプロジェクトがスタート。
JR高架下を再開発するプロジェクトがスタート。

 JR東海は7月9日、JR有楽町駅と新橋駅の間の高架下にグルメスポット『日比谷グルメゾン』(東京都千代田区内幸町1-7)をオープンする。

 1910年から使用されているJR線の赤レンガ高架橋下と、東海道新幹線の高架橋下の合わせて約10,000m2の広大なスペースを、JR東海とJR東日本が協業で新たな商業施設として再生するプロジェクト「内山下町橋高架下開発計画」の一環で、先にオープンする『日比谷グルメゾン』はJR東海グループの東京ステーション開発が運営し、9月にオープン予定の『日比谷OKUROJI』は、JR東日本グループのジェイアール東日本都市開発が運営する。

ニューヨークの人気スポット『CHELSEA MARKET』を彷彿とさせる内装。
ニューヨークの人気スポット『CHELSEA MARKET』を彷彿とさせる内装。

 『日比谷グルメゾン』にはビアホールやイタリアンバル、串焼き店など6店舗が集結。その中でも注目を集めているのが、人気ラーメン店が集う『RAMEN AVENUE』だ。運営する東京ステーション開発は、2009年より東京駅八重洲口の商業施設『東京駅一番街』にて『東京ラーメンストリート』を運営し人気を博しており、ラーメン複合施設の開発には定評がある。

 今回の『RAMEN AVENUE』はニューヨークの街角をイメージした内装になっており、その雰囲気はニューヨークの人気スポット『CHELSEA MARKET』そのもので、壁面のモニターにはブルックリンブリッジの夜景が映し出され、ここが東京の高架下であることを忘れさせてくれるほど。そんな「高架下のニューヨーク」に、フードコート形式でラーメン店が3店舗とバーが入っている。

個性豊かな人気ラーメン店が3店舗集結

『RAMEN AVENUE』に出店する3店舗。東京、金沢、博多の人気店が集結した。
『RAMEN AVENUE』に出店する3店舗。東京、金沢、博多の人気店が集結した。

 『RAMEN AVENUE』に出店するのは、全国的にも知名度の高い人気ラーメン店3店舗。『中華そば ふくもり』(東京)は、人気店『せたが屋』による煮干しラーメン専門店。『ひるがお』や『福味』など数々のブランドを展開してきた『せたが屋』だが、『ふくもり』として支店を出すのは初めてのこと。鯵の煮干しをふんだんに使ったスープと、北海道産小麦を使ったオリジナル麺を合わせた。

 『金澤味噌ラーメン 神仙』(金沢)は、濃厚な豚骨ラーメンで人気の『金澤濃厚中華そば 神仙』による味噌ラーメン専門店。石川県で長年愛されている「加賀味噌」を使った濃厚な味噌ラーメンがウリ。中華鍋を使って一杯ごとにスープと味噌、野菜を煽って熱々に仕上げたラーメンは、味噌の香ばしい味わいが際立つ逸品。

 『博多新風』(福岡)は、豚骨ラーメンの聖地、博多で人気を集める豚骨ラーメン専門店で、今回が関東初出店となる。昭和43年に創業した『一龍』で生まれた店主が、父母が作り上げてきた味を継承しオリジナリティも加えた。濃厚で旨味を蓄えながら豚骨特有の臭みを感じさせないスープに、歯切れの良い食感の自家製麺。リアルな博多のトレンドを東京でもそのまま味わうことが出来る。

「ニューヨーク」でラーメンとお酒を楽しんで欲しい

プロデュースを手掛ける『せたが屋』店主の前島司さん。いち早くニューヨークにも出店したパイオニアだ。
プロデュースを手掛ける『せたが屋』店主の前島司さん。いち早くニューヨークにも出店したパイオニアだ。

 『RAMEN AVENUE』のコンセプトや店選びなど、プロデュースを担当したのは『せたが屋』店主の前島司さん。2000年に東京屈指のラーメン街道「環状7号線」沿いに『せたが屋』を開業以来、昼と夜で暖簾も味もガラリと変える「二毛作営業」や、2007年には日本のラーメン店としてはいち早くニューヨークに進出を果たすなど、常に日本のラーメンシーンを牽引し続けているラーメン職人。個性豊かなラーメンを次々と考案する「ミスターラーメン」はラーメン業界からの信頼も厚く、現在は『日本ラーメン協会』の理事長も務めている。

 今回は自身も『中華そば ふくもり』として出店する、前島さんは『RAMEN AVENUE』への思いをこう語る。「『ニューヨークでラーメンを食べる!』というコンセプトで、ニューヨークの街角を再現した場所で、美味しいラーメンとお酒を楽しんで頂きたいです。醤油、味噌、豚骨というラインナップですが、東京、金沢、博多と異なる場所の味が一度に楽しめるのも魅力です。それぞれの店舗ではその地域に根付いた一品メニューも用意しているので、併設したバーと共にお酒もぜひ楽しんで頂きたいと思っています」

 有楽町や新橋、日比谷駅などからのアクセスも抜群の場所で、全国の人気ラーメン店の味とお酒を楽しめる空間は、仕事帰りやデートなど、様々な用途で使えそうだ。ラーメン好きの人はもちろん、お酒好きの人にも楽しめる新たなラーメンスポット『RAMEN AVENUE』。東京のラーメンシーンがまた面白くなってきた。

※写真は筆者の撮影によるものです。

フードジャーナリスト

フードジャーナリスト/ラーメン評論家/かき氷評論家 著書『トーキョーノスタルジックラーメン』『ラーメンマップ千葉』他/連載『シティ情報Fukuoka』/テレビ『郷愁の街角ラーメン』(BS-TBS)『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日)『ABEMA Prime』(ABEMA TV)他/オンラインサロン『山路力也の飲食店戦略ゼミ』(DMM.com)/音声メディア『美味しいラジオ』(Voicy)/ウェブ『トーキョーラーメン会議』『千葉拉麺通信』『福岡ラーメン通信』他/飲食店プロデュース・コンサルティング/「作り手の顔が見える料理」を愛し「その料理が美味しい理由」を考えながら様々な媒体で活動中。

山路力也の最近の記事