世界各国で異なるバレンタインデー事情

もちろん今でも「チョコレート」はバレンタイン商戦の花形(写真:メリーチョコレートカムパニー)
もちろん今でも「チョコレート」はバレンタイン商戦の花形(写真:メリーチョコレートカムパニー)

 2月14日はバレンタインデー。今でこそ中国や韓国などアジア諸国にも一部見られるものの「女性が好きな男性にチョコレートを贈って愛の告白をする」というスタイルは日本独特のもので、一説には日本のチョコレートメーカーやデパートなどの販売戦略の一環だったとも言われている。また「ホワイトデー」という習慣も日本で生まれたものだ。

 海外に目を向ければ、その国ごとの様々なバレンタインデーの習慣がある。バレンタインデーの起源であるヨーロッパでは、大切な人に花とメッセージを送る習慣があり、イタリアなどでは真っ赤なバラを渡してプロポーズする人も多いのだとか。また、台湾では2月と7月の2回バレンタインデーが行われる。

 日本に立ち戻ってみれば、意中の男性だけではなく友人や同僚などにもチョコを渡す「義理チョコ」や、男性に対してだけではなく女性同士で渡し合う「友チョコ」なども一般的になったが、今ではチョコレートに限らず様々なジャンルのバレンタインデーアイテムが登場し、バレンタイン商戦は年を追うごとに変化してきている。

コロッケやラーメンなど新たなバレンタインの流れが

「福寿園」が若い人向けに提案するフレーバー宇治茶「カカオほうじ茶」(写真:福寿園)
「福寿園」が若い人向けに提案するフレーバー宇治茶「カカオほうじ茶」(写真:福寿園)

 1790年創業の老舗「福寿園」が提案するのはカカオ風味のフレーバーティー。これまでも『いちご煎茶』や『みかん煎茶』など、様々なフレーバーティーを販売しているが、今回新たに発売した『カカオほうじ茶ティーバッグ』(432円)はカカオニブと有機ほうじ茶をブレンドすることでカカオの豊かな風味を表現し、今年のバレンタイン商戦にぶつけてきた。さらに碾茶(てんちゃ)入りの抹茶や茶葉を使った和風のチョコレートも考案し、お茶とセットで新しいティータイムの過ごし方を提案するなど、特にお茶を飲まない若い世代への訴求を狙っている。

「神戸コロッケ」のバレンタインはハート形に作られた「明太ポテトのハートコロッケ」(写真:神戸コロッケ)
「神戸コロッケ」のバレンタインはハート形に作られた「明太ポテトのハートコロッケ」(写真:神戸コロッケ)

 コロッケの人気チェーン店「神戸コロッケ」(株式会社ロック・フィールド)では、大切な人とのバレンタインの食卓を盛り上げる商品という位置づけで「バレンタインコロッケ」を考案し、8日〜14日まで期間限定で販売する。『明太ポテトのハートコロッケ』(1個157円)は、ハート型に焼き明太子のトッピングをあしらった可愛らしいもの。他にもグリュイエールやパルミジャーノ・レッジャーノなど5種類のチーズをコロッケの中に入れて、バレンタイン限定の赤ワインベリーソースを添えた『ベリーソースで味わう とろーり5種チーズのコロッケ(赤ワインベリーソース付き)』も期間限定で販売する。

チョコレートラーメンの草分け的存在である「MENSHOグループ」は「チョコ担々麺」を発表(写真:株式会社 麺庄)
チョコレートラーメンの草分け的存在である「MENSHOグループ」は「チョコ担々麺」を発表(写真:株式会社 麺庄)

 ラーメンの世界では、ここ数年「チョコレートラーメン」を提供する店が増えているが、「麺や庄の」「MENSHO」など数々の人気ラーメン店を手掛ける「株式会社 麺庄」は、業界でもいち早くチョコレートラーメンに着手した草分け的な存在。11年目となる今年は『チョコ担々麺』(990円)を5日〜14日の期間限定、MENSHOグループ全7店舗で販売する。鶏白湯に豆乳を合わせたクリーミーなスープに、自家製ジンジャーチョコをトッピング。辛さと痺れのある麻辣スープに合わせる自家製麺にもチョコレートを配合し、このメニューのために「チョコレート麺」を新たに開発した。

 かつてはどんなチョコレートを贈るかで相手への本気度が問われた時代もあったが、今は何を贈るかで相手への思いはもちろんセンスまでも問われる時代となった。今年のバレンタインデー推計市場規模は約1,300億円とも言われているビッグマーケット(参考資料:一般社団法人 日本記念日協会ホームページ 2018年1月24日)。これからも手を替え品を替え、新たなバレンタインデー商品が登場し続けていきそうだ。

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