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まだ間に合う!タイプ別 6時間で仕上げる大掃除リスト

矢野きくの家事アドバイザー/節約アドバイザー/防災士/食育指導士
(写真:RewSite/イメージマート)

これまでの記事【12月に慌てないために!11月中にやるべき5大家事リスト】と【効率よく済ませたい!大掃除の順番とリスト】では、大掃除は11月から計画的にやっておくとラクになるということをご紹介してきました。そうは言っても、何も手をつけられないまま年末を迎えてしまった人も多いことでしょう。

「大掃除をやらなきゃ」「でも、もう間に合わない」と悶々とした気持ちで、新年を迎えるよりも、自分の中で「やれることはやった!」と思えたほうが気持ちよくありませんか?

今回は現在の状況のタイプ別に、6時間で仕上げる大掃除のリストをご紹介します。

足の踏み場もない部屋でやるべき6時間大掃除リスト

散らかっている部屋ではゴミを片付けることからはじめる
散らかっている部屋ではゴミを片付けることからはじめる写真:アフロ

大掃除というと、窓磨きやキッチンのコンロ掃除というイメージかもしれませんが、今現在、部屋が散らかり足の踏み場もないような状態ならば、大掃除ではなく、大片付けをしてスッキリしましょう。

用意するのは、70リットルサイズのゴミ袋を複数枚です。足の踏み場もないほどに散らかっている部屋の場合、往々にして本来捨てるべきものも部屋に散乱しています。そのゴミをなくして、ゴミでない物は本来あるべき場所に置くということだけに注力します。

(1)ゴミ袋を分別ゴミの数だけ用意する

あればダンボール箱にゴミ袋をセットしてポンポンゴミを捨てられるような状態にします。ゴミ袋を床に置いて、ゴミを入れるたびにゴミ袋の口を開く必要があると、それだけでやる気が持続しないからです。

ダンボール箱がないのであれば、ゴミ袋を壁に貼って口を開きやすいようにする等の工夫をしましょう。

(2)部屋を4等分くらいにエリア分けしゴミを捨てていく

部屋全体を見てしまうと、道のりが長く思えてしまうので、部屋を4等分し、1エリアごとゴミを捨てて攻略していきます。ここまでを開始から2時間で終わらせるようにしましょう。

(3)必要な物は定位置に近づける

ゴミを捨て終わったら、残った「必要な物」を片付けていきます。引き出しの中を整理するようにキッチリと片付けていては終わらないので、必要な物は本来あるべき場所の近くに置いていくというところまでやりましょう。それだけで、かなりスッキリしてきます。この作業は2時間で終わらせるようにすると、残り2時間あります。

(4)最後の2時間で限定箇所の掃除

ここでようやく掃除です。しかし全体を掃除するのには時間が足りません。ポイントを絞って掃除しましょう。

玄関→他人の目に一番触れる場所でもあるので、まずは玄関から。靴は靴箱へ。掃き掃除をし、玄関ドアの汚れを雑巾で拭きます。

キッチンコンロとシンク→キッチンも全てやろうとは思わずにポイントを絞ります。コンロにある油汚れの塊や、飛び散った食材などを綺麗にします。洗剤や掃除グッズが既に用意されているのであれば良いですが、無い場合は買いに行くなど考えずに今あるものでやりましょう。

食器洗い用の洗剤を薄めて雑巾につけて拭き掃除をします。汚れが落ちたら水ですすぎ拭きも忘れないようにしてください。シンクは水道周りで汚れが溜まっているところは歯ブラシで、それ以外は雑巾で拭き上げます。

普段掃除していない家であれば、玄関とキッチンのコンロとシンクで2時間が経過してしまうと思われます。それでもここまでできれば上出来と自分を納得させ、その勢いで年が明けたら、掃除の続きをしましょう。

日頃、適度な掃除をしている人の6時間大掃除リスト

物は散らかっていないし、普段から掃除機をかける程度の掃除はしているという人の、6時間でやるべき大掃除リストです。

大まかな時間配分は、人目につく場所2時間、普段は視界に入らず掃除していない場所2時間、普段の掃除では足りていない場所2時間です。

(1)人目につく玄関と窓磨き

玄関は掃き掃除、溝に溜まったホコリなどもしっかり取ります。ドアや表札周りなど外から目につく部分は濡らして絞った雑巾で拭き掃除をしましょう。

窓はサッシや網戸も含まれます。窓や網戸掃除は専用の洗剤もありますが、洗剤を使うと水ですすぎ拭きをするのが大変になってしまうので、よほど固まった頑固な汚れでないならば、水だけで掃除をしたほうが短時間で終わります。

窓ガラスは濡らした雑巾で拭き、あればスクイージーのようなゴムベラで水切りをする。なければ乾いた雑巾で水を拭き取ります。

網戸はスポンジ2枚をあわせて掃除すると汚れが落ちる(筆者撮影)
網戸はスポンジ2枚をあわせて掃除すると汚れが落ちる(筆者撮影)

網戸は使い古した食器洗い用スポンジ2枚を濡らして網戸を挟み動かしていくと網目の汚れも綺麗に落ちます。

(2)家具の裏や上、カーテンレールや照明の傘

自分の家の中で日頃は目につかないけれど、汚れが溜まっているであろう場所をピックアップしてください。たんすの裏や本棚の上、冷蔵庫の上も意外と汚れています。またカーテンレールの上や照明の傘も日頃掃除していなければホコリが溜まっている場所です。

視界に入りそうで入っていない、トイレや脱衣所の換気扇も要チェックです。ホコリが塊になってこびり付いているご家庭がよくあります。掃除機でホコリを吸い取り、換気扇カバーが外れるようであれば、食器洗い用洗剤を使って洗い、よく乾かしてから元に戻します。

トイレや脱衣所の換気扇も忘れがち(筆者撮影)
トイレや脱衣所の換気扇も忘れがち(筆者撮影)

大掃除の機会を逃すと、また1年掃除しないであろう場所なので、見逃さずにしっかりやりましょう。

(3)普段の掃除で足りていない場所

普段の掃除では足りていない場所は、家庭によって違うので、自分の家を見回してください。例えば冷蔵庫の中。日頃から拭き掃除をしていないのであれば、この機会に綺麗にしましょう。中のものを全て出し、トレーや棚など外れる部分は外して洗います。キッチン用ペーパークリーナーなどで拭くだけでも綺麗になります。

その他、トイレの便器の手の届きづらい場所や溝、風呂場の壁や天井なども日頃の掃除では足りていない場所ではないでしょうか。

日頃から掃除を完璧にやっている人の6時間大掃除リスト

日頃から掃除を完璧にやっている人にとっては年末の大掃除という概念もないかもしれません。そのため6時間も必要ないかと思われます。

目につくところは綺麗に掃除できているはずなので、強いていうのであれば、キッチンシンクの下の扉の中、パントリーなどの食材庫、洗面台下の収納などです。不要なものが入っていないかのチェックを兼ねて、全て外に出して確認をし、収納内の拭き掃除もしておきましょう。

掃除は「汚れている」というマイナスの位置から、ゼロの位置まで戻す作業。できることなら、年内にマイナスをなくしておきたいですね。しかし限られた時間なので、自分でやるべきところを最初にピックアップし、それが終われば良しとして、清々しい気持ちで新年を迎えましょう。

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家事アドバイザー/節約アドバイザー/防災士/食育指導士

家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、コラム連載などで活動。働く人向けの時短家事術、シニア層への家事改革などをアドバイス。「防災士」の資格を持ち家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち、食品ロス削減をテーマにした講演も定評がある。100円ショップや業務用スーパーでのお得な買い物術の紹介や、便利グッズの開発にも携わる。【テレビ出演】NHKごごナマ(準レギュラー)・日本テレビミヤネ屋・TBSテレビはなまるマーケット・フジテレビ笑っていいとも他。【連載実績】HONDA・東芝・イオン等企業のオウンドメディアや、日経新聞・時事通信 他。【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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