企業がこぞって作る「バイラル動画CM」 その理由と成功パターンとは?

(ペイレスイメージズ/アフロ)

ここ最近、各企業が予算をかけて「バイラル動画」を制作する事例が増えてきています。

「バイラル動画」とは、思わずSNSでシェアしたくなるような動画のことです。

そこで本記事では、これらのバイラル動画の、制作事例が増えている理由と成功事例の特徴について、考えていきたいと思います。

バイラル動画が増えている背景

バイラル動画が増えている背景。それは、ユーザーのエンゲージメントの高く、結果として効率的になるからでしょう。

バイラル動画は、ユーザーがSNSを起点に拡散してくれるため、受け手のユーザーは「友人」から動画を受け取ることになります。友人から「めちゃ面白かった!」とか「めちゃ泣けた」というコメント付きでシェアされた動画は、一般的なメディアからプッシュされたコンテンツより「見てみようかな」と思う確率が高くなりますから、高いエンゲージメントを期待できるとでしょう。

さらに、バイラルすることに成功すれば、動画をリーチさせるためのメディアバイイングの費用も当然低く抑えられます。その結果として、効率的なマーケティングが可能になるわけです。

とはいえ、これらはユーザーにウケて、バイラルに成功して初めて言えるメリットです。つまりは、バイラル動画は、そのクリエイティブが非常に重要になると言えます。では、バイラルに成功した動画とはどんなものがあるのでしょうか?クリエイティブを一般化するのはきわめて難しいという当然の前提はあるものの、事例に基づいて、そのパターンを考えてみたいと思います。

歌モノはバイラルを生みやすい

最近の事例だと「ペイモ」と「カサネテク」の2つは話題となり、ともに100万回再生を超えました。

両者に共通するのは「歌モノ」である点です。非常にクオリティの高い楽曲の中に、商品特徴を織り込むことで、結果として商品の魅力を伝えることに成功しています。

3分の動画を最後まで見続けてもらうのは、とても難易度が高いことです。しかし、音楽という「横串」を作ることで、視聴完了率をできるだけ高めることができるわけです。

思わず口ずさんでしまうような、キャッチーさとクオリティを持った音楽は、バイラル動画成功の1つのポイントと言えるでしょう。

家族をテーマにしたものも成功事例が多い

次に成功例が多いパターンとしては、「家族」をテーマにしたものがあります。家族は、多くの人に身近なテーマですから、多くの人の心に響き、シェアされやすいというわけです。

中でも、「家族」+「サプライズ」の要素が入った動画はバイラルされやすいです。次に挙げた動画は共に「母の日」をテーマにした動画ですが、話題を呼びました。

いつもお世話になっている母にサプライズでプレゼントをする、というストーリーは、視聴者がお母さんであれば「してもらいたい」と思うでしょうし、お父さんであれば「こういうことしてあげなきゃ」と思うでしょう。そのようにして、シェアを獲得しやすい動画であると言えます。

今後も増え続けるだろうバイラル動画

今後もネット上での動画視聴時間は、右肩上がりに増えると言われています。各企業は、高いエンゲージメントと効率性を求め、バイラル動画制作に次々と参入していくでしょう。

そして、その際の成功のキーは「クリエイティブ」です。リーチをお金で買うのではなく、いかにユーザーに愛される動画を制作できるか、広告の世界においても「プロダクト」がますます重要な時代になっていくと言えそうです。