大塚家具 新CMに見る「巧みなPR戦略」 ~騒動の”正しいイジり方”~

大塚家具新ロゴ・新ビジョン発表会の様子 -maidigitvより

大塚家具は2日、新ブランドビジョンを発表するとともに、3日からオンエアになる新TVCMを公開したが、その内容がネット上で話題となっている。その動画がこちら。

騒動を逆手にとった演出で話題

CMが話題になっている理由、それは一月に起きた大塚家具の経営権をめぐる父娘間の「お家騒動」を彷彿とさせる内容となっているからだ。

CMでは、カーテンの色を巡って娘役の平祐奈と父親が言い争いをし、母親が「けんかしない!」といさめる場面や、店員に平が「父がすみません」と謝る場面など、一連の「お家騒動」を逆手に取った演出が見られる。

この演出にネットユーザーはすぐ反応。下記のような声が上がっている。

大塚家具の新CMに反応したツイート -NAVERまとめより
大塚家具の新CMに反応したツイート -NAVERまとめより

”上品なイジリ”で炎上を避けて話題化に成功

今回のCMのような、スキャンダルを逆手にとった演出は、下手をすると、消費者に不快感を与えてしまい、炎上するリスクもある。

しかし、今回は大塚家具に来店する父娘が口論するという、「お家騒動」を直接的ではない“上品なイジリ”に留めたことで、消費者のクレームに繋がるリスクを最小限にすることに成功している。

もし、これが本当に父親経営者とその娘のケンカをテーマにしたCMにしてしまったら、「消費者をバカにしてるのか?」とクレーム殺到になってたかもしれない。ここに大塚久美子社長とCMクリエイターのセンスが光る。

消費者の想像をかき立てる「余白」がネットでバズを生む

こういったネタは、一度でも興味を持たれると、まるでフリーメイソンに様々な都市伝説のように、色んな尾ひれがつきだす。

ニュースアプリ「NewsPicks」上で堀江貴文氏が

てか、この主役の女の子久美子さんに似てるね、っていうか敢えてキャスティングしたんだろうな。

出典:News Picksより

とコメントしていたりと、早速このCMに関しても、様々な「解釈」がされだしているようだ。

PRにおいて、ソーシャルメディアでの拡散が無視できない昨今において、消費者の想像をかき立てるための「余白」を残したコンテンツ作りは重要だ。その意味で、大塚家具の新CMは見事と言えるだろう。