【バレー】次世代を担う戦士たち

3冠達成の駿台学園戦士たち

「第69回全日本 バレーボール高等学校選手権大会」、通称「春の高校バレー2017」を総括。

記憶にも記録にも残る大会になっただろう。

男子は、初の東京対決による決勝戦となり監督は故小磯監督(東亜学園)の教え子同士でもあり一緒にセンターコートを目指した先輩後輩。

駿台学園は高校の大会3冠(インターハイ・国体・春の高校バレー)を目指しての対戦となったが、非常に見応えのある試合となった。

都大会や関東大会など何回も対戦しているチームだからこそ、裏を突くような駆け引きが次から次へと繰り出されていた。

そんな中、東亜学園は1セット目完璧なバレーを展開した。レシーブで拾わない限り勝てないと挑み、サーブ・スパイクのミスは0本。数字に表れないミスも0なのだ。

こんな数字を見たのは初めてだし、サーブに関していうとキッチリ狙うべき選手を徹底的に狙っての質の高さに脱帽するしかなかった。

駿台学園は取られた1セットは、完璧なバレーに受け身になるしかなかったがこのままで終わらない所が真の強者だと感じた。

2セット目以降は、練習でもやった事のないスタートポジションで選手が柔軟に対応出来る。準決勝でも、変則のポジションでブロック対応など行っていたが慌てる姿は一度も見せなかった。

見応えのある決勝戦は、駿台学園が3-1で東亜学園を破り3冠を取ったが試合後の両チーム対照的な涙は感動でこちらが涙を堪えるのに必死だった。

女子は、2連覇を狙う下北沢成徳と就実との1戦となった。

就実は準決勝で国体優勝チームの金蘭会に競り勝っての決勝。下北沢成徳は昨年の主力メンバーが多く残り下馬評から優勝候補。

終始、就実が粘り強いバレーを展開しリードしながら試合を進めるが、どんな状況でも自分たちのバレーを貫く下北沢成徳が逆転するという試合だった。

連戦の疲れも見える戦いの中で、本来のスパイクが打てないというシーンは多くあったが他のプレーでチームに貢献するシーンや、どんな状況でもチームに声を掛けるシーンを見ることが出来た。

これぞチームスポーツの良さ。

「ONE FOR ALL、ALL FOR ONE」まさにこの言葉がマッチする戦いだったように感じる。

この春の高校バレーは、3月から1月に開催日程が変更となり年度最後の大会となっている。

出場してくるチームの完成度は高く、想像を遥かに超えたハイレベルのバレーが展開された。

個のレベルだけでは限界があり、勝ち上がってきたチームは組織がしっかり完成していた。

サーブの狙い目や、ブロックの割り切り、ブロックとレシーブの関係、スパイクフォローの体系まで細かく作り上げられていた。

今大会は、1回戦から好カードが多く観戦に来られた方は楽しめたのではないだろうか。

3年後には東京オリンピックが開催され、今回戦った選手の中から必ず数名は日の丸を背負ってオリンピックの舞台に立つ。

次世代の戦士たちをこれからも見届けよう。