中国シャオミが日本上陸、スマホ市場に乗り込んでくるとの報

(写真:REX/アフロ)

 米AppleのiPhoneの見かけや操作感を真似ながらも、魅力的な低価格端末で主に中国市場において以前はそれなりに大きな存在感を示した小米科技(Xiaomi、シャオミ)でしたが、近年の中国スマホ市場では華為(HUAWEI、ファーウェイ)の圧倒的な強さに押され、同社はかなり苦戦している印象があります。

中国スマホ販売、上半期2億台弱 ファーウェイは3割占める(AFPBB News 19/7/27)

販売上位3社はそれぞれHONOR(オーナー)を含む華為技術(ファーウェイ、Huawei)、OPPO(オッポ)、vivo(ビボ)の順で、3社合わせて市場出荷台数の71.4%を占めた。うちファーウェイ(オーナー含む)の市場シェアは34.3%、販売は前年同期比18.1%増となり、小米科技(シャオミ、Xiaomi)は販売が約20%と大幅減となり、国内市場シェアは4位の12.3%。

出典:AFPBB News

 同社のスマホビジネスが元気を失った原因としては、あくまでも海外報道などを通じて得た知見ベースとなってしまいますが、当初からAppleのパクリでしかないといった批判や、安かろう悪かろうな雰囲気の値段相応な性能といった評判に加え、知財方面で実際に訴訟を抱えるなど、中国本土以外ではあまり通用しないような商売のやり方に起因している部分が大きいのではないかと感じます。また、中国市場における性能と価格面での激しい競争の中、近年進化が著しい他社製品に太刀打ちできていないという印象も覚えます。

 一昔前であれば日本国内でもシャオミ製スマホ待望論はAndroidユーザーの間でよく話題となったものですが、ここ最近はあまりそういう話を聞きませんでした。そんな状況で、いよいよシャオミが日本のスマホ市場へ参入という報道が入ってきてちょっと驚いています。

「シャオミ日本進出」報道、幹部がSNSで認める(ケータイWatch 19/11/4)

中国大手スマホメーカーのシャオミ(Xiaomi、小米科技)が、2020年に日本市場に参入する。4日夜、日本経済新聞がシャオミ幹部の「近く子会社を設立し、2020年に日本市場に参入できるだろう」との発言を報道。直後にシャオミの臧智淵(ザン・ジーユエン)スマホ市場総監がSNSのウェイボ(微博)で、「その通り」と認めた。

出典:ケータイWatch

 シャオミといえば数年前に日本市場は相手にするつもりなどないという社の方針を世界中に公言する失態の後に謝罪するという一幕もありましたが、威勢良く日本バッシングすれば中国内での人気をインスタントに高められるのではという思惑があったのかもしれません。

中国スマホ大手「日本語専攻出て行け」 抗議相次ぎ謝罪(朝日新聞 17/9/25)

 で、中国政府との太いパイプがあれこれと詮索されるファーウェイでさえ日本市場向けには色々と細やかな対応に応じてユーザーへのアピールに欠かさない一方で、シャオミのあの強気な対日姿勢は今後どうマーケティングに活かされることになるのかは興味津々であります。どうやら問題発言は勘違いした社員一人のやらかしでしかなかったようなので、今後はシャオミも日本市場向けに丁寧な事業展開をすることになるのでしょう。

 気になるのは、中国製スマホといえば我が国では安全保障上どうしても米国の方針に準じて対応していくしかありませんから、シャオミ製品がファーウェイのようにエンティティリスト入りするリスクを考慮する必要があるかもしれないというところでしょうか。もっとも、ファーウェイ製品についても民生向けスマホレベルに関しては事態が好転するのではないかという観測もあるようですが。

ファーウェイへの部品販売許可、近く交付=米商務長官(ロイター 19/11/4)

 余談ながら、シャオミという企業は手広く家電製品一般を製造販売しているわけでして、一部ネット民の間ではスマホよりもニッチな家電製品を正規販売してくれるほうがありがたいなどという声もあるようです。確かにこれなら安全保障についてむつかしく考える必要はないので良いのかもしれません。

iPod classicに激似!? なXiaomiの電動空気入れを買ったら激安なのに優秀だった(Engadget日本版 19/11/4)

XiaomiはスマートフォンやPC以外に、生活家電なども多く発売している中国の総合家電メーカーですが、たまに変わった製品を発売して驚かせてくれます。

出典:Engadget日本版

 一方で相変わらずApple製品のパクリに熱心だというニュースも入ってきておりました。さすがです。

シャオミがApple Watchのクローン「Mi Watch」を中国で発売へ(TechCrunch Japan 19/11/6)

同社がアップル製品を真似ていると批判されるのもこれが初めてではない。同社の初期のスマートフォンはかなりiPhoneに似ている。しかし近年は、Xiaomiのスマホにはオリジナル性が加わっている。「すべてのスマートフォンでではなく大半のもの」でということだが。同社はまた今年、アップルのMemojiを真似ているとも批判されていた。

出典:TechCrunch Japan

 古いパソコンユーザーならばご存知、同じくApple『iMac』を真似たPCを販売して裁判にまで発展したソーテックを彷彿とさせるのですが、シャオミがどういう顛末になるのか興味津々です。

PCメーカーのソーテックはそれからどうなったのか(Timesteps 09/5/17)