築地市場、結局「空気中から」環境基準超過のベンゼン汚染が検出される

(写真:松尾/アフロ)

 あれだけさんざん豊洲市場の地下水が飲みもしないのに汚染されていると騒いでいたあとで、結局は築地市場、それも「空気中から」ベンゼンが検出されてしまいました。

築地市場 空気中から基準上回るベンゼン:日本経済新聞(17/7/31)

 発表から2日経過しましたが、築地市場の汚染への対応は緊急記者会見などで小池百合子都知事から発表されるでもなく、共産党からも、あるいは築地の女将さんの会からもこれといった声明が出ていません。

 豊洲市場の地下ピットに溜まっていた水がアルカリ性だったと大騒ぎした人たちは、なぜ築地市場の空気中にベンゼンが出たことをスルーしているのでしょうか。外の車の渋滞から出る排ガスが築地市場内に入ってきているかもしれないのにですよ。安全なはずがないじゃないですか。

 ヤフーニュースにおいても、ジャーナリストの池上正樹さんが「ゼロリスク」について重ねて論じてこられましたが、外気に触れる築地市場で空気中から環境基準を超えるベンゼンが検出された件についてはゼロリスクどころか生鮮食料品を扱う市場としてアウトであることは言うまでもありません。

【豊洲移転問題】土壌汚染について東京都が築地市場の人たちに約束してきた“ゼロリスク”(Y!ニュース 池上正樹 16/10/5)

 その小池百合子女史が実質的に率いる都民ファーストの会ですが、豊洲移転特別委員会を解散してしまい、常任委員会での議論のみで対応するという方針にしてしまいました。中央区や江東区はこれでいいんでしょうか。

都民ファースト「数の力」早速、豊洲移転特別委拒否(日刊スポーツ 17/8/2) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170802-01865766-nksports-soci

 結局、昨年8月から一年にわたってすったもんだした豊洲新市場への移転問題は、建物の強度や汚染などへの疑念を振りかざした挙句、最後には築地市場の大気中からベンゼンが出て再検査という事態となってしまいました。

 安心安全はどこにいったのでしょうか。

 また、安心安全を叫んだ小池百合子女史や選任したプロジェクトチームの面々、共産党はどう説明をするつもりなのでしょうか。

 そして、情報開示はどうなりましたでしょうか。

 なお、どうも小池都政に関しては、いまや関心事は東京五輪であって、豊洲市場には無い模様です。層であるならば、豊洲市場への移転理由の一つであった2号線の工事はどうなるのでありましょう。

 同時に、神奈川県、埼玉県他、五輪開催地に関する調整はどこまで進んでいるのでしょうか。各自治体や五輪開催施設に関する現状についての情報開示は適切になされているとは思えません。

 小池都政についてはこれら足元の政策と実績において懸念が絶えないわけですが、都議選勝利の余波を駆って国政に進出する目算だそうです。それはそれとして、小池百合子女史の勢いのあるうちはぜひ頑張っていただきたいと思いつつ、いずれ歯車が逆回転したときのために、この記事を置き石としたいと思います。

 最後になりますが、平山哲也さんがご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。

森喜朗氏vs小池百合子氏の五輪闘争に翻弄されたキーマンの死(NEWSポストセブン 17/8/1)