ファミマのTwitterを利用したキャンペーンが想定外の荒らしに遭遇したようです

 山本一郎です。たまに間違われますが、私は荒らしではありません。

 ところで、コンビニチェーンのファミリーマートが抽選でドリンク剤の当たるキャンペーンを実施しております。ぶっちゃけ、ウルトラマンには何の興味も関心もなく、ドリンク剤のキャンペーンキャラクターにされたところで困惑しか感じないのですが、ともかくそういうキャンペーンだそうです。

ウルトラエナジーチャージキャンペーン(ファミリーマート)

 で、これはTwitterやFacebookと連動しており、ユーザーがメッセージを投稿すると自動的に抽選が行われる仕組みのようです。ユーザーは一人あたり1日1回応募する権利があり、1週間に1本まで当選のチャンスがあるということです。なお、どれくらいの確率で当選するのかは明らかにされていません。まあ、無料で応募できるので当たる確率が際限なく低くても文句は言えません。

 ところが、当然のことながらTwitterなどは個人が複数のアカウントを持っている可能性があるわけでして、このキャンペーンでもそうした複数のアカウントを利用すれば1日1回しか応募できない条件を難なく変更できることになります。当然のようにキャンペーン開始早々でそれに気付いて実行する輩は出てくるわけです。

サブ垢を大量に持ってる人がエナジーチャージしたらこうなる(Togetterまとめ)

 まあ、当然予想される事態ですね。

 こちらにあるツイートを見ると当選確率も比較的高いような気配ですが、それはともかく、キャンペーンを企画したファミリーマート側ではこういう複数アカウントを利用して応募されるという事態が起きることを事前に想定していなかったように見えます。ネット民の貧乏人マインドを舐めてはいけませんね。やや詰めが甘かったということになるかもしれません。

 で、上記のようなちょっとしたプチ祭り的な状況が発生していたわけですが、この状況をさらに悪意のある形で最適化したような想定外の事態が発生しておりました。

ファミマのクーポン企画、高校生たちが集団で不正に応募して荒稼ぎ!(探偵Watch 14/12/13)

このたび、スクリプトを使用してTwitterのアカウントを大量に作成し、荒稼ぎしている男子高校生が発見された。12月3日に応募を開始し、1時間で15本当てたという。4日には「合計32本当たりました」と報告。5日にも大量に入手したドリンクの画像を次々に公開し、総額は「12000円オーバー」。20万円分稼ぐのが目標だという。

6日には、3日間で「25000円以上かせいだ」と記した。7日には、アカウントを大量に作成する方法と、具体的な手順を公開。さらに、「うちのクラスの男子半分くらいで構成されたチームモンスターエナジーで交換本数3000本目指します」と宣言した。その後、「当選コード取得班に4人 コード引き換え班に20人」を動員していると書いていた。

出典:探偵Watch

 ここまでくると、ちょっとした組織犯罪的な趣になってきております。炎上事件大好きのJ-CASTニュースもしっかり後追いでこの件を取り上げていますが、そちらによるとこの高校生は最終的に4000アカウントも動かしていたようです。

「ファミマ」ドリンク引換券を大量不正取得 高校生がチーム作り、「タダで飲むのはウマい」(J-CASTニュース 14/12/15)

 それにしてもJ-CASTの記事見出しは相変わらず炎上まっしぐらを目論んだゲスい感じで素晴らしいですね。そういう歪みない姿勢が大好きです、J-CAST。

 先に挙げた探偵Watchの記事が書かれた時点で既に高校側も事態を把握していたようですし、J-CASTニュースの記事では生徒達の処分が検討中とありますが、事件を起こした生徒達にはしっかりと反省して立ち直ってもらいたいものです。

 それにしても、上記のような事例はたまたま本人達が自ら犯行をTwitter上に自慢したことで世間に知られたのですが、こういう形で表沙汰にならない事例は数限りなくあるだろうことは容易に想像できます。簡単に複数のアカウントを濫造できてしまうTwitterのシステムも問題があるということでしょう。そういう状況が閾値を超えたということなのかもしれませんが、遂にTwitter側が個人で複数のアカウントを簡単に開設できない仕組みを導入するようです。

Twitterのアカウント作成時に電話番号の登録が必須に―電話番号によるアカウント検索が可能に(携帯総合研究所 14/12/15)

数日前からTwitterでアカウントの新規登録を行う時にユーザー名やメールアドレス、パスワードに加えて電話番号が必要になったようです。

(中略)

0などを並べて無効な電話番号を入力してみても新規登録はできず、既に登録している電話番号を登録することもできませんでした。つまり、これからは1アカウント作るためには電話番号も1つ必要になるということです。

(中略)

アカウントを作成する時に有効な電話番号を入力すると、SMSで認証コードが送信され、認証コードとパスワードを入力する画面が表示されます。両方を入力後「認証する」を選択するとアカウントを作成することができました。手元の端末に認証コードが送られてくるので、人の電話番号を使ったイタズラはできません。

出典:携帯総合研究所

 この電話番号がアカウント作成に必須であるという旨は、この記事を書いている時点ではまだTwitter側からは公式な形でアナウンスされてはいないようですが、今後なんらかの説明も含めてあるのかもしれません。携帯電話番号を必須とする方式については賛否両論ありそうです。Twitterはこれまでも様々な仕様を突然導入しては、ユーザーの反感から直ぐに取りやめたりということを繰り返しているため、今回の措置も継続されるのかどうかは様子を見る必要がありそうですが、先の高校生のようにスクリプトでアカウントを大量に作って悪意のある行為に及ぶといった事例を防止するためには、なんらかの対策が求められるのも当然の流れではあります。

 まあ、それだけTwitterやFACEBOOKが浸透したぞということなんでしょうが。