ヤフーニュース個人でまたもFacebook絡みの炎上があったようです

山本一郎です。揉め事と甲殻類が大嫌いです。

ヤフーニュース個人でまたちょっとした揉め事があったようなので見に行ってみました。

Facebookのタイムライン制御に対する不信感(ヤフーニュース個人 えふしん 14/6/7)

最近、SNSの限界ってのをものすごく意識するようになった。正確には、僕が個人的に望んでないフィルタリングされた情報の羅列に対し、可処分時間を費やすに値する場所なのか!?について考えるようになった、が正しいか。ただの感情論である。

出典:Facebookのタイムライン制御に対する不信感

なんとなく共感できるのですが、ちょっと文章が分かりにくいかもしれません。まあ、SNS万能論みたいなものは幻想でしかありませんし、それはネット全般に言えることでしょうし、そういう諸々の限界点みたいなものが少し見えてきたのが2014年の今なのではないかということを、「えふしん」こと藤川真一さんが酒に酔っ払った勢いにまかせて書いたと。

個人的にはなかなか含蓄のあるお話だったのではないかなと思ったわけですが、ところがどっこい、多数のFacebookユーザーから「ニュースフィードとタイムラインの違いがわかってない」に始まり「無駄に長い文章ばかりで中身が薄い」「不満があって嫌いならFacebookやめりゃいいのに」と大量にdisられる始末。何というか、元気そうで何よりなことです。結果として、Facebookでは5000を越えるシェアを集めているようでして、ちょっとした炎上の様相であります。

一方で、Twitterやはてなブックマークなどではそこまでの過剰な反応もなく、見られるコメントは概ね藤川氏に同意という流れになっています。まあそうだよね。なんというか、ユーザー層が完全に乖離しているというか、お互いに相容れない様が明確に浮かび上がっていて、ここまで感じ方が違うものかと改めて勉強になりました。

Facebookの表示辺りは以下の記事が参考になります。記事自体はFacebookの中の人によるものですが、一応はこれが公式見解ということになるのでしょうか。

Facebookでのオーガニックリーチ: 皆さんの疑問にお答えします(Facebookビジネス 2014/6/5)

Facebookのニュースフィードは表示候補となるコンテンツをすべて表示するのではなく、利用者それぞれに合わせて関連性の高い記事を表示する仕組みになっています。

出典:Facebookビジネス

どういう記事が表示されるかというと「高品質なコンテンツを優先して表示」と説明されていますが、どうやってコンテンツが高品質と判断されるのかは説明がありません。ただしヒントは書かれています。

Facebookでオーガニックコンテンツと比較して、より多くのオーディエンスへ、より確実に、より高精度にリーチするには、ペイドメディアとしての投資が必要になるのです。

出典:Facebookビジネス

わかりやすいですね。この辺りの考え方が藤川氏とは相容れなかったということなのかもしれません。で、高品質なコンテンツを優先するという話はなにもFacebookに限ったことではなくGoogleの検索結果で高順位にランキングされるためには高品質なコンテンツが求められているのは同じことです。ただし、Googleはおおっぴらに「ペイドメディアとしての投資が必要」みたいなことは言っていませんが……。

はてブコメントに、Google検索結果だって同じじゃん、ということを書かれている人がいましたが。鋭いですね。その通りだと思います。この話の先には、昨今のバイラルメディアやSEO対策の必要性というものがビジネスとして存在しているわけです。ただ、ビジネスとしての検索エンジン最適化と、友達付き合いの投影は価値が違うわけです。

出典:Facebookのタイムライン制御に対する不信感

上記の藤川氏の「ビジネスとしての検索エンジン最適化と、友達付き合いの投影は価値が違う」というのはまったくもって同意するほかありません。

また、好きなアーティストやお店、野球チームの情報を知りたくて「いいね!」をしたはずなのに、その肝心の対象者がFACEBOOKにお金を払わないとFBが更新されてもウォールに掲載されないという本末転倒もあるのは、やはりFACEBOOKは単なるコミュニケーションツールではないことの証左でもあります。

そのあたりは、FACEBOOK離れという話にも繋がっていくところですんで、興味深いんですよね。いくらFACEBOOKが若者に人気のサイトを買収しても、FACEBOOKのやり方ではお客様は快適にならないことを意味しますんで。

やっぱり一番大切なことは、定期的に揉め事を起こしてユーザーを飽きさせないことにあると思うんで、そこんとこよろしくお願い申し上げます。