Amazonが公式Twitterアカウントでやっちまった件

山本一郎です。日々いろんなことをやっちまうので鈍感になりつつある自分を叱咤激励するためにも、他人のやっちまったには常に厳しい姿勢で臨みたいと思っております。嘘です。

ところで、企業がSNSの公式アカウントをどう運用するかというのはやはり色々と管理の面からも課題が多いようです。先日、国内Amazonの公式Twitterアカウントが妙な憶測を呼びかねない失敗をしでかしてしまったようで、いろいろと掘ってみました。

Amazon公式アカウント、まとめサイトのアフィリエイトID入り商品URLをツイート 「人為的なミス」と謝罪(ITmedia 2014/5/14)

Amazon.co.jpの公式Twitterアカウント(@AmazonJP)が投稿した、商品を紹介するツイートにまとめサイトのものとみられるアフィリエイトID入りURLが含まれていたことがネットユーザーの指摘で分かり、騒ぎになった。アマゾンジャパンはツイートを削除し、「人為的なミス」と謝罪している。

出典:ITmedia

いやー、痛いミスですね。しかもツイートしていたアフィリエイトIDの持ち主は、あまり評判のよろしくないサイトのものであったらしいことも判明しております。

Amazon公式ツイッターアカウントが「オレ的ゲーム速報@刃」のアフィコードを含んだツイートをする(楽しくないブログ 2014/5/14)

Amazonの公式アカウントである「@AmazonJP」が、悪質捏造サイトである「オレ的ゲーム速報@刃」のアフィリエイトコードが付与されたURLをツイッターで呟くという事件が起きた。Amazon公式アカウント経由で商品を購入した場合、全く無関係である「オレ的ゲーム速報@刃」に収益が入るという構図である。

出典:楽しくないブログ

「悪質捏造サイト」とまで書かれている「オレ的ゲーム速報@刃」ですが、そんなサイト見たことないですね。地球上のどこにあるのか良く分からないので、ジャンクハンター吉田さんに詳しいことは一度聞いてみようと思っております。

おそらくは、Amazon公式アカウント担当者が誤ってアフィリエイトコード入りのURLをツイートしたという類のミスなんでしょう。しかしながら、これを単なるミスだったで終わらせてしまうのはいかがなものかという論考が上記の「楽しくないブログ」では熱く語られております。

中の人は結局人間なので、ミスしただけというのが濃厚だ。ただ逆に、アフィリエイトサービスを提供している会社の社員が、アフィリエイトの仕組みも知らず安易に投稿してしまっているという企業体質が問題なのである。(中略)ネットに親密な事業を行っている以上、その点は知識として身に着けておくのが当然である。そんなことも知らない馬鹿担当が業務中にサボってネットサーフィンをしてそのままのノリでつぶやくような感覚だからこういった馬鹿な行為をしてしまうのである。元々違法サイトにも広告を出しまくっていることで知られるAmazonだが、今回の件でますますリテラシーが欠如したクソ企業であることが明るみとなった。

出典:楽しくないブログ

お、おう。

ただまあ、はたして「業務中にサボってネットサーフィン」してたのかどうかはやや判別しにくいところでして、そういうくだらないサイトにある情報を元にして思わず誰もがクリックしたくなるようなネタを探していた可能性も無きにしも非ずだとは思いますが。

まあ、企業がSNSの公式アカウントを運用するというのは課題が山積みではありますよね。本来は広範な分野において相当にリテラシーが高く、なおかつ顧客を常に魅了できるような文才もある優秀な人材を投入しなければならない仕事なんですが、それだけ能力のある人間はなかなかいませんし、仮にそういう人がいたとしたらもっと他の仕事を任せたいというのが企業側の素直な気持ちでしょう。結果として、タダ同然の低いギャラでバイトみたいな形で担当者を雇って仕事をやらせ、事故が起きたらクビを切ってまた別のバイトを探すみたいな悪循環に陥った挙げ句、SNSは危ないから止めるみたいな事例も決して少なくないのかもしれません。本来は高等なスキルを要するPR業務であるという概念がすっぽり抜け落ちているわけですね。で、そういうことを今回はネット最先端事業者であるはずのAmazonがやらかしてしまった辺りが象徴的なのかなと。Amazonでさえ外部事業者のアフィリエイトコードをそのままコピペしてしまう程度のリテラシーしかない担当者に仕事を任せていた訳ですから、況んや他の一般企業の状況をやという。

どうせSNSで事故を起こすなら、笑ってネタにしてそれを売りに転じることができるようにしたいものです。

そういえば、mixiもSNSでした。ぜひ企業人が使って安全なコミュニティ()を再構築して欲しいと願っております。