電子書籍Booklive!がDRMでマルウェア配信中

山本一郎です。マルウェアをゴキブリに例えると巣があるかんじでしょうか。

電子書籍に採用されているDRMが原因で不具合が起きているようだという報告がとあるブログに記載され、それがネット民の一部でちょっとした話題になっております。

VisualStudioでOpenFileDialogを使うとデータが消える?(敦煌回廊blog 2013/12/9)

被害は甚大でハードウェアリセット以外では復旧できず、ソースコード、保存したプロパティ、gitのログと、いろんなファイルが0(null)で埋めたファイルにすりかえられました。(中略)電子書籍を見てる時に起きるならまだしも、インストールしているだけでこうなる。

出典:敦煌回廊blog

これが特定の環境に限らずどこでも起きる事象だとすると、かなり深刻な不具合といえます。この原因ではないかと指摘されているのがサイファー・テック社の提供するDRM技術のようですが、ちょっと検索してみたところ2011年の時点ですでに問題が発生していたようです。

CypherGuard DRMの影響?でパソコンがブルースリーン突然停止!?(レビュー日記 2011/6/22)

CypherTec社が提供しているデジタルコンテンツ保護・著作権保護サービス、「CypherGuard DRM」というソフトに行き当たりました。

このソフトは先日楽天市場で楽譜のダウンロードサービスを購入したさいにインストールしたソフトでした。

確かにこのソフトを入れてからこの症状がおこっているようです。

出典:レビュー日記

DRMが本来の著作権保護機能とは関係なくシステム等に悪い影響を与えるという話は昔からありまして、一番有名なのはコピーコントロールCD(CCCD)を再生しようとしたらPCのCD-ROMドライブが壊れたというやつです。これは本当にCCCDに起因した不具合だったのか、都市伝説的な出来事だったのか今となってはよく分かりません。ただ、コピーコントロールCD全盛期は音楽CDをPCで再生しないようにしている人も結構見かけましたし、そうした評判が結果的にCDの売上にもマイナスの影響を与えたように思います。

CDもどきでドライブ破壊(スラッシュドット・ジャパン 2002/5/2)

今回の件でも、すでにTwitter等では当該DRMを採用している電子書籍の利用を控えるべきという意見が見受けられます。

@hiroo これ割と素直な話としては「BookLive! Reader および類する技術を利用しているアプリは、ユーザーの環境にファイルの破損、フリーズを含む破壊現象が起きる可能性があるから入れるな」が正解で、VS 関係ないと思いますね

出典:近藤 和宏

BookLive!Readerをインストールすると入るコピープロテクトがPC全体に問題を引き起こすってのは前から言われてることだったのね。仕事用PCになんでもかんでもインストールしちゃだめね

出典:ヤムヤム☆(ゝω・)v

う~ん、、。今日も安定のBookLive readerの強制シャットダウンから一日がはじまる、、、。調べてみると、BookLiveのデスクトップアプリは安定のダメダメソフトなのはよくわかった

出典:Nezumi Kozou

BookLive!は「凸版印刷グループの電子書店」で、「東芝、日本政策投資銀行、日本電気、三井物産の出資を受け、日本最大級の電子書籍配信サービスを行って」(BookLive!)いることが自慢のようですが、このままでは残念ながら事実上のマルウェア配信業者として悪名を馳せるばかりか、出資会社の顔にも泥を塗りかねません。また、ようやく普及の気配が出てきた電子書籍業界全体への悪影響も懸念されます。できるだけ早い不具合の解消を目指していただきたいところです。

ちなみに、音楽配信についての研究データになりますがDRMは無い方が売上は良くなるという分析もあったりします。

「コンテンツに鍵をかけないほうが音楽は売れる」 新たな研究で明らかに(ギズモード・ジャパン 2013/12/9)

最近の研究では、私たちが長い間考えていたことが結論づけられています。それは、DRMなんか役に立たないということ。それだけでなく、DRMは売上を低迷させる要因になっていたのです。

出典:ギズモード・ジャパン

ユーザーにとって「百害あって一利なし」みたいな状況を招いているのであれば、DRMそのものを廃止することも検討すべきなのかもしれません。

誰か損害賠償とかしませんかねえ。数千万は軽く取れる案件だと思うんですが。