「黒子のバスケ」脅迫事件がさらに深刻な様相を呈していますが早い解決を望みたいものです

山本一郎です。ようやく咳が少し治まりました。年は取りたくないものです。

ところで、少年ジャンプに連載されいてるマンガ「黒子のバスケ」関連でまた妙な事件が起きているようです。

TSUTAYAの店員さんに聞いたんだけど商品名に「黒子のバスケ」って入ってるヤツ、脅迫きてて11/3まで全撤去とのこと。DVDレンタルとコミックレンタルは終わり。池袋西口のお店は今日終わったらもう撤去するって。これ同人イベントだけじゃなかったんだね…。

出典:わかしい

上記ツイートを元にねとらぼが裏取り取材した記事を掲載。さらにその後を追うように各報道メディアもこの件を取り上げています。

「黒子のバスケ」TSUTAYAから全商品撤去へ レンタル・販売中止に → 「事実です」(ねとらぼ 2013/10/28)

「黒子のバスケ」、TSUTAYAから撤去 脅迫状届く(朝日新聞 2013/10/29)

同社広報室によると、11月3日までに商品を撤去しなければ、客の生命、身体に危害を及ぼすという内容の脅迫状が今月15日に届いたためで、「脅迫状の内容と、これまでの他社の対応を総合的に判断して中止を決めた」という。

出典:朝日新聞

実はこの「黒子のバスケ」というマンガ作品に関しては、ご存じの方も少なくないと思われますが、2012年に複数の脅迫状が送られイベント等が中止されるという事件が発生しています。その発端となった脅迫状には殺人可能な液体が添付されていたため、単なる愉快犯といった形では済まされない事態として受け止められました。

妄想で逆恨み? 50カ所に脅迫状届く 「怨恨」捜査におもわぬ壁(MSN産経ニュース 2012/12/26)

脅迫状の存在が最初に発覚したのは、上智大(東京)の体育館。10月12日午後7時15分ごろ、硫黄臭のする容器を女子学生が発見した。(中略)女子学生がフタを開けずに届け出たため、被害はなかったが、容器内の薬品は、気化すれば致死量を超える硫化水素が発生する可能性があった。

出典:MSN産経ニュース

その後も脅迫状については今に至るまで時期を違えて様々な場所へ送付され続け、その度に関連イベントの中止や関連製品の販売停止といった事態が起きています。

脅迫相次ぎ「黒子のバスケ」イベント中止 静岡、神戸(スポニチ 2013/4/13)

また…「黒子のバスケ」大阪の即売会にも脅迫状(スポニチ 2013/5/11)

「黒子のバスケ」脅迫で産経新聞などに犯行声明文 毒入り示唆、コンビニが菓子撤去(産経MSNニュース 2013/10/15)

興味深いのは、ここに至って一連の脅迫状などがまとめて月刊「創」の篠田編集長宛てに名指しで届けられたということです。同編集長は自らブログで事の経緯を紹介し、創12月号で詳しい内容を報告するとしています。

「黒子のバスケ」脅迫犯から私に届いた手紙(Yahoo!ニュース 個人 2013/10/22)

「黒子のバスケ」脅迫犯から届いた2通目の手紙(Yahoo!ニュース 個人 2013/10/23)

「黒子のバスケ」脅迫犯の手紙を公開します。(Yahoo!ニュース 個人 2013/10/23)

「黒子のバスケ」脅迫事件のその後の経緯(Yahoo!ニュース 個人 2013/10/24)

「黒子のバスケ」脅迫犯へのメッセージ(Yahoo!ニュース 個人 2013/10/27)

こうして見ると、この事件は劇場型犯罪の典型的な展開となっていますが、今のところはまだ不幸中の幸で人の命が落ちるといった事態には発展していません。しかし、これまでの経緯を考えれば犯人はそうした事態が起きることに対してあまり頓着しない様子を窺わせているだけに、脅迫対象とされてしまった当事者としては今後も安全のためにはイベント中止や商品撤去という策を講じるしかないというのが実情なのでしょう。

ただし、全ての当事者が脅迫に屈しているわけではなく、今回のTSUTAYAの件では同様な脅迫状が他の書店にも届いていますが、「三省堂書店、ジュンク堂書店、紀伊国屋書店にも脅迫状が届いたが、いずれも撤去はしない」(朝日新聞)という例もあります。

それにしても、郵便による脅迫状の送付は電子メールで送るよりも足がつかないというのは、IT万能の21世紀にして大きな盲点でした。一刻も早い事件の解決を望みたいものです。