新型iPhone出ますがAndroid方面のアドテクもなかなか熱い

山本一郎です。人として過渡期です。

ところで、国内3キャリアが揃ってiPhoneの扱いを開始するということで、モバイル広告関係者はこれまで以上にiPhone向けの施策について色々と手を打ち始めているのではないでしょうか。次期OSのiOS 7に最適化されたSDKを謳うリリースなどもすでに散見されます。

で、そういう流れとは関係なく新型iPhone発表のタイミングにかこつけた面白広告も登場しているようです。

爆速掲載された「iPhone 5s」のリスティング広告に学ぶ「暗黙の了解」(リスティング広告 運用支援 2013/9/11)

もっとも、「噂のスマホ」や「話題のスマホ」だけでは、実際にクリックしたら新型iPhoneではなくて新型Androidスマホの予約ができるという可能性も十分ありそうです。この辺りの胡散臭さが広告の機微というやつでしょうか。

あとは、プラットフォーム間におけるユーザー大移動がモバイルゲーム市場に影響するんじゃないかという話も早速出てきており、人気ゲームのデータ互換問題が指摘されたせいでドコモの株価が下落したという与太記事まで出るありさまで、これはこれで面白いです。

ドコモ版iPhone登場で「パズドラ難民」発生の懸念 Android→iOSのデータ移行は不可能(EXドロイド 2013/9/11)

iPhoneの取り扱いを発表したのにドコモ株が値が落とした予想外の理由(ギズモード・ジャパン 2013/9/11)

そんなわけねえだろカス。

で、そんなiPhoneとは好敵手な位置にあるAndroidですが、そのAndroid市場向けにも何やら香ばしい趣向の広告事業が立ち上がりつつあるようで、こちらもなかなか面白いです。

Android端末のロック解除時にフルスクリーン広告 cciとDOMが共同開発(ITmedia 2013/9/10)

スリープモードから復帰する際のセキュリティロック解除後に、フルスクリーンの広告が2~3秒表示される仕組み。Webでページ遷移の間に挟み込むインタースティシャル型広告をロック解除に適用したもので、「ユーザーのアプリ利用頻度などに影響を受けることなく広告を訴求できる」という。両社で特許も出願した。

出典:ITmedia

アプリをインストールすると、スクリーンロック解除する度に広告が表示されるようになるという仕様は、エンドユーザー視点からでは絶対に思いつかない発想で素晴らしいですね。いくら無料だとしてもこんな広告機能が付いたアプリを使いたいというユーザーはどれくらいいるものなのでしょうか。かなり奇特な方という気もします。

しかも、個人情報を大いに活用するようですからさらなる話題提供のネタとなりそうです。

年齢や性別などのユーザー情報やGPSに基づく地域情報、時間帯などでターゲティングして配信することが可能。広告閲覧によってポイントを付与したり、主要ポイントサービスへの交換もできる機能も提供するという。

出典:ITmedia

すでにネット民からもかなりの声援があがっているのが確認できます。

Android端末のロック解除時にフルスクリーン広告 cciとDOMが共同開発 - ITmedia ニュース(ねとなび)

Android端末のロック解除時にフルスクリーン広告 cciとDOMが共同開発 - ITmedia ニュース(はてなブックマーク)

こうした展開を見ていると、iPhoneではなくAndroidを選ぶ際のメリットであったはずの自由度が、デベロッパーや広告事業者にとってだけ都合が良いよう拡大し、エンドユーザーにとってはデメリットでしかない歪な事例が積み重なってきている感があります。もっとも、今回の広告モデルはGoogleのポリシーに抵触してNGを出される可能性もありそうですが、まだ具体的なアクションは特に聞こえてきません。

まずは今後の成り行きを生暖かく見守りたい所存です。